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2011年12月13日火曜日

神聖かまってちゃん@新木場STUDIO COAST




神聖かまってちゃん『26才の夏休みTOUR』の追加公演。場所は新木場STUDIO COAST。

巨大LED画面を使用し、彼らにとって4度目のニコニコ生放送ライブ。東京でのライブはこれが見納め。
今年も神聖かまってちゃんには色んな出来事があった。
の子さんが怒って打ち上げ会場を飛び出した"お米ぱくぱくはいはい"事件や、配信でみさこさんが精神的不安による血尿を打ち明けたり、monoくんがちばぎんに不満をぶちまけてなぜか相撲対決するなど、メンバー間の亀裂や悩みを自らネット上に晒すこともしばしば。ハラハラする展開も少なくはなかった。それでも2度の『カミスン!』出演、配信では坂本龍一との共演桑田佳祐がラジオで絶賛するなど、いいニュースもたくさんあった。
この日、その集大成のライブとなるのか。過去最大級のキャパのライブハウスでそれが観れるのか。来年の更なる飛躍を予感させる、素晴らしいものが観れるのだろうか。

これが、まさかの大波乱のライブとなりました。
お米ぱくぱくはいはいどころではありませんでした。お米すらなかったです。

会場に着くと、STUDIO COASTの看板を写真に収めている人がいた。カメラマンの佐藤さんだ。看板には『SHINSEI KAMATTECHAN』と書かれてあり、まるで来日したかのようなバンドに。
要塞のような巨大なライブハウスを眺め、神聖かまってちゃんがついにここまで来たんだと感慨に耽る。何度感慨に耽ってるのか。感慨も安くなりそうだ。
だけど、更に感慨に耽ってしまう光景を目の当たりにした。
monoくんに会うと「ちばぎんが風邪でダウンしてるんで、励ましてあげてください」と楽屋に案内される。入ると、なんとVIPルーム。王室のようだ。エレガントな鏡、ソファ、そして部屋がとにかく広い。二階建てだ。神聖かまってちゃんは王にでもなったのかと感慨に耽った。どこでどう時間を過ごしても優雅にしかならない楽屋。それでもの子さんとみさこさんが配信をしており、いつもの神聖かまってちゃんのライブ前の風景があった。
二階に上がると、ちばぎんが倒れていた。マスク姿で、目は半開き。それもハート型のベッドの上で。奥にはなんとプールがある。瀕死の状態のちばぎんとその優雅な部屋とのギャップは計り知れない。ベッドの上にはちばぎんが書いたであろうセットリストが散らばっており、曲名がもはやダイイングメッセージにも見えた。"美ちなる方へ"が別の意味に思えた。そっちの方に行かないで!
先日の『謎の日』のピックアップゴールドのライブ映像をDVDにまとめたものを渡す。音をちゃんと合わせて作ったので、なにげに作業中は何時間もピックアップゴールドの曲を聴き、ちばぎんワールドに浸りまくることになった。
「ありがとうございます頑張ります…」
あのときスーツ姿でビシッとキメていた"大作"はゴホンゴホン!と大きな咳をする。明らかにまともにライブできる状態ではない。どうにか持ちこたえてほしい。そうだ。吐き捨てて、すべて壊せばいい。爆音とともに。明日に矢を放て!ピックアップゴールドの歌詞を引用し、彼の健康を願うしかない。

オープニングアクトはNATSUMEN。
これがもう、圧巻のステージ。オーケストラのように楕円形に中央を取り囲む配置で、言葉を必要としない音の数々が容赦なく攻めてくる。会場は神聖かまってちゃんファンばかりという完全にどアウェイな空気。それでも、ひたすら鳴り続ける山本達久さんのバスドラが服を揺らす。音が振動を与えてくる。AxSxEさんは終盤、ギターを叩き割るかのような激しいアクション。鋭く尖りまくっていた。とにかくかっこいい。
「俺らもニコ生配信したかったんやけど、髪切る時間がなかって…」
親しみのある関西弁で話すAxSxEさん。山本達久さんに「かまってちゃんの録音した人だよ」と紹介されつつ、最後の曲は『AKIRAMUJINA』。BOaTの『RORO』の2曲目。大学時代、研究室で助教授がなにげなく流していて、「竹内くんはBOaTとか聴かないの?めっちゃええで」と教えてくれた。懐かしい気持ちにもなり、そしてホインさんがボブでギターで完璧だった。

NATSUMENが終わると、客席でくるみちゃん(5才)を見かけた。の子さんのことが大好きなお子さんだ。ツイッターでお母さんのつぶやきを何度も見かけ、あらゆる評論家のかまってちゃん論を凌駕する発言に感銘を受けていた。
「あのね、くんちゃんは、の子が、女の子になったり、男の子になったり、するのが、すごくいいとおもう」
かわいいし、的確に"の子"を捉えている。最高だ。こっそりファンなので、見かけて嬉しかった。『なりきり"の子"』の写真がかわいすぎます。いつか、この子が書いた神聖かまってちゃんに関する作文を見たいです。

神聖かまってちゃんの出番になる。

もはや恒例となった劒マネージャーの挨拶、通称・TRGがスタート。禁止事項や諸注意などを告げるが、なぜかマイクを何度も持ち替え、挙動不審な動きをし、「あのー」を連発する。
「皆さんで助け合って…あのー、えーと、セルフプロデュース」
真剣に語っているのにも関わらず、時折笑いを起こしていた。
やがて『夢のENDはいつも目覚まし!』が流れ、巨大LEDに映像が映し出される。ニコニコ生放送のコメントが流れ、最前列のお客さんが映し出されると"女大杉""サンタがいるwww"などといった書き込みが。
曲が2番のサビに差し迫る頃、メンバーが登場。大きなリボンを髪に付けたみさこが「うわー、めっちゃおる!人がゴミのようだ!」とムスカに。ちばぎんはやはり動きが鈍く、"ちばぎん大丈夫か…"と心配するコメントも。monoがゆっくり歩きながらステージに現れ、の子だけがいない。登場SEが流れ切ってしまい、「うわっ、曲終わった!」とみさこ。
遅れての子が登場。配信中のノートパソコンを持っており、目をかっ広げている。ちばぎんにノートパソコンを渡し、なぜかちばぎんのマイクで話し始める。
「で、あぁっとぅえぃす僕はまたヒストリーを起こす」
まったく呂律が回っていない様子。観客が歓声を上げる。LED画面を見上げ、「見づれー!"の子かわいい"うっせーこのやろーさっき聞いたよ!」といつもの配信の調子で喋り、「やっぱ今日来てよかったっしょ?」とまだLED画面とメンバーが登場しただけなのに観客に尋ねる。ずっとちばぎんのマイクスタンドの前にいるの子に、ちばぎんが「の子さん、向こうです」と小声で呟く。
自分のマイクスタンドに向かうの子に、客席から可愛らしいぬいぐるみが投げ込まれる。「なんだこれ?」と拾うmono。「"アイマスおもしれえ"関係ねーだろこのやろー。俺はな、ここで雑談配信するからな。それ観るだけでも3000円払う価値はあるだろ」との子が喋り続け、ちばぎんが「そんな感じで神聖かまってちゃんです!」と無理矢理進行させてデーーーーン!といつも通りベースとドラムだけが鳴り、ようやくライブがスタートする。

「1曲目、ライブでは初めてで配信でもやったことないんですけど、『雨宮せつな』という曲を」
ちばぎんが告げると、客席から歓声が。CD化もされていない上に、YOUTUBEにもPVとして上げられてはいない。公式サイト『子供ノノ聖域』でmp3でアップされているだけなのに、認知度はやはり高い。
「ちょ、ちばぎん早い!全然準備できてねーんだよ。もっとなんか冬っぽい感じにしてくださいよ」との子が照明を注文しつつ、"アニコレきた"などとAnimal Collectiveの楽曲のパクリだというコメントに対し、「アニマルコレクションとか聴いたけどあんなもん全然似てねーじゃねーかよこのやろー!」と反論。あれ?名前が可愛らしいことになってないか?「アニマルコレクションって何の曲だか全然わかんない」と更にmonoが可愛らしいことに。"動物集めてどうすんだよ"といったコメントが流れる。
「お前らペットボトル投げんじゃねえ。チバさんだったらいいけどな、このなんかグリコのオマケみたいなもの投げると俺死んでしまうからな」
かの有名なミッシェル・ガン・エレファントのチバ・ユウスケがペットボトルをぶつけられて倒れるという『ペットボトル事件』を引き合いに、先ほどのぬいぐるみなんかで死んでしまうらしいの子。まだ喋り続ける。メンバーが演奏を促そうとするも、「この曲はもっとゆっくりゆっくり始めたいんだよ」と訴える。

の子の要望通り、照明が"冬っぽく"青みがかる。ようやく『雨宮せつな』の演奏が始まる。の子の好きなAV女優の名前が曲名になっているが、AVとはまるで関係ないように、もしくはAVを見た後の賢者タイムのように、幻想的でセンチメンタルなメロディだ。
途中、キィーンと大きな音が何度も鳴り、ニコ生のコメントには"!?""うるせー!""なんだこの音は!?"などと批判が飛び交う。メンバーの後ろには正直な感想が次々と流れていき、リアルタイムでライブが批評されていく感覚。曲に素直に感動しづらい環境でもある。
カメラがの子を映すと何重にもの子が画面に映り、何度もエンドレスの子の光景があった。それがなぜか壮大にも不気味にも思えてくる。

「これ、良かったろ?(歓声に対し)お前らうわべだけで良かったつーけどな、こいつらだよ!(画面に向かって)お前ら良かったのかよこのやろー!」
演奏後、感想を求めるの子。"いいに決まってんだろ!""よくはない""ふつう"などとコメントが流れる中、"さんま御殿みてた"というコメントも。たしかに、客席の反応よりも配信のコメントのほうが正直だ。その分、恐い。ヒリヒリしたムードも与えてくる。配信のコメントのほうがリアルな意見なのかも知れない。会場で体験するほうが明らかにリアルなのだろうけど、神聖かまってちゃんを見ていると、ネットのほうが現実に感じる瞬間がある。容赦ないからだ。
この日、冒頭からの子はどこか調子が掴めない様子だった。表情のバリエーションも少なく、喋り方もいつも以上にケンカ腰。monoとの会話も微妙にかみ合っていないように見えた。
「じゃ、『あるてぃめっとレイザー!』いきまーす」
無表情のまま告げ、突然ギターをかき鳴らす。『あるてぃめっとレイザー!』では恒例のmonoダンスが始まる。中央でただひたすらシャドウボクシングのような動きをし、だんだん動きのバリエーションが無くなっていくのが見所の一つだ。
途中、の子の歌がリズムに追いついていない瞬間もあるが、何度も「あるてぃめっとレイザー!」と叫んではギターを掻き鳴らす姿はやはりかっこいい。そして巨大LEDに流れる多くの"あるてぃめっとレイザー!"というコメントが視覚効果にも感じる。神聖かまってちゃんのライブでしか味わえない、特別な空間だ。

「"声大丈夫?"うるっせー心配するなこのやろー。今日は時間が限られてるようだけど、どんどんやっちゃうぞ」
の子の宣言にちばぎんも「はい、どんどんやりましょう!」と促すが、の子はなぜかビートルズの『Free as a Bird』を歌い出すなどとやはり自由。「じゃ、『ねこらじ』いきまーす」とちばぎんが強引に進行すると、「なんだよ…」と不満そうなの子。
「やだ!」
の子の一言。ちばぎんとみさこが収拾をつけるように「はい!」と言い、やる気のない声で「ひぃふぅみぃよぉ」との子がカウントして『ねこらじ』へ。演奏が始まると先ほどまでの悪態がウソのように、生き生きと「上へ、上へ、かけのぼってくー」と歌いながら両手の拳を突き上げるの子。が、どこか無理矢理テンションを上げているようにも見える。サポートバイオリンの柴さんが奏でる音色が後半の展開を盛り上げ、"柴さんに助けられた""バイオリンいいね"といったコメントも。
間髪入れずにちばぎんが『レッツゴー武道館っ!☆』のベースを弾き、の子は「はえー!」と言いながらもリズムに合わせて歌い始める。客席からは「やーねー!」という掛け声、"やーねー!"というコメントが乱れ撃たれていた。

「"面白いこと言えよ"?面白いこと、言ってもらいたい?」
の子が観客に尋ねると、大きな歓声が。「これから重大発表があるんですよ」と、この日ナタリーでニュースになった神聖かまってちゃんの重大発表へのカウントダウンの話題に。「とりあえず解散するんですよー」と言うと、少し戸惑い気味の反応が。普通ならその唐突さに笑いが起きるかも知れないが、若干リアルに受け取れてしまうのだろうか、遅れ気味の「えーーっ!」という声が会場を包んだ。「しないしない!」とmonoが否定する。
「今日は追加公演だからね。すっごいなんか、人には見せられない感じのことをしたいって僕は思っていますー」
の子の宣言に、歓声が上がる。恐らく「普段では見せられない」と言いたかったのだろう。人は目の前にたくさんいる。「人には見せられないことをしちゃうの?」とちばぎんがつっこむ。コメントの少なさに「お前ら過疎ってんのかこのやろー!」との子が画面を見上げる。この日、ニコニコ公式放送だけでなく、神聖かまってちゃんも自身のチャンネルでいつも通り配信をやっている。コメントが分散しているからか、それほどコメントが多いようには感じられなかった。

「お前ら、テンションこのままで!君も維持して俺も維持してそのままいくぜ!ベイビーレイニー」
みさこが「ちゃららちゃららー!」と甲高い掛け声を発し、『ベイビーレイニーデイリー』へ。monoのキーボードが美しく鳴る中、なぜかの子が履いていたズボン(スカート)がポーーンと脱げる。すかさずスタッフ・成田くんが受け取り、ステージ脇がささっと織り畳んで保管。パンツ姿になったの子は演奏後、ステージ前で両手を広げて無言で「脱げました」アピール。
「の子さん、いつの間に脱いだんすか?」
「すっごいなんかもう、トランクスらしいトランクス履いてますね」
ちばぎんとみさこがコメントする。の子は成田くんからズボンを受け取り、履く。「脱げー!」といった歓声が飛び交う中、「だろ?ああ?お前らがやったらいいんじゃねえの?ああ?」との子が返答するが、どこか空回りしている様子。何を言いたいのか誰にも分からない、コミュニケーション不能の状態。まともに会話のキャッチボールができないまま、の子の発言が放置されるかのように演奏に向かう。
ちばぎんが『自分らしく』のベースを弾き始め、みさこがバスドラでリズムを取る。monoが「おい!おい!おい!」と両手を振り上げながら叫び、「このリズムに!ついて来れるかな!」といった具合に慣れないアジテーションを展開。そしてmonoがポンポコポンとパーカッションを軽快に鳴らし、の子が『るーるる村のがんばりどころ』を歌いながら曲に突入する。
後半のmonoのキーボードに移行する瞬間には、毎度お馴染みの高揚感が。この曲では叩いたり踊ったり弾いたり、マルチプレーヤー・monoがとにかく輝いている。
そしてまた、の子のズボンが脱げる。

「衝撃的なことにドラムのところにセトリが無いんで、毎回教えてください!よろしゃす!」
みさこ、セットリスト無しでライブをやっていたことを告白。といっても、セットリスト通りにいくとは限らない神聖かまってちゃんのライブではそれほど焦ることではないのかも。
の子はまだコメントの少なさを気にしている様子。「"脱げ"?脱がねーよ!」と答え、monoが「脱いだらBANになっちゃうからね」と。昨年9月の渋谷AXを思い出す。あの日は下半身が露出したことで、LEDの画面が青くなった。の子は再びズボンを履き、ちばぎんが「次の曲いきましょう。『制服b少年』を」と進行させていく。
「ピョンピョン、あれなんか、隣の奴ぶん殴れ!社会人の奴なんていっぱいいるんだから、復讐しろ!俺はぶん殴るな!」
の子の過激な発言に、monoが「隣の人関係ないよ!」、みさこが「私、隣の人いないから殴られずに済むぜ」と言うと、「うるせー、つまんねえ。どうでもいいんだよ。とりあえず『制服b少年』いくぜ!」との子が一蹴し、演奏へ。
キーボードの音について"かわいい"とコメントが流れる。の子の歌う歌詞がところどころ曖昧で、"ちょw歌詞www"といったコメントがたくさん流れる。

『制服b少年』が終わると、ちばぎんが『夜空の虫とどこまでも』のベースを弾き始める。ちばぎん、弾き始めることで進行を促そうとする無言の働きかけが、もはや定番になってきている。風邪もあってか、顕著に表れている。の子は「はえーよ!もっとMCさせろ!」と言いつつも、観客の手拍子が鳴る中、キーボードの前に向かう。なぜか帽子を被って。
の子がmonoを手で指図し、マイクを取るmono。「おい!このリズムが鳴ったら、何が始まるか分かるだろ?お前ら頼むぜー?」とまたもや慣れないアジテーションを。だが、の子にマイクをぶん取
られて「こんなドキュンなノリじゃねーんだよ!」と一蹴される。

「もっと俺は一人になりたい。孤独になりたい。別に関係ねえ、客がいようがそんなことはよー。これは一人で作った曲なんだ。家で。ほんとに心が荒んでいるときに。そんなんお前らには関係ねー。俺はそれをここで表現するだけ」

『夜空の虫とどこまでも』は鬱状態のときに作った曲であると、本人の口から聞いたことがある。たしかに、この曲から感じるものは孤独そのものだ。一人のちっぽけな影が夜の巨大な闇に包み込まれるような。だけどそれが悲しいというより美しい描写に見えるような。当然だろうけど、神聖かまってちゃんの楽曲は彼が一人で作ったものばかりだ。そこには観客もメンバーも知人の顔もない。大きなライブ会場でも、まるで一人部屋にこもっているように、ひたすらキーボードを見つめて演奏するの子の姿が印象的だ。
「俺は、深夜徘徊、俺は深夜徘徊をする、深夜徘徊していた頃に作った」などと冒頭は即興ラップを披露していた。毎回、ここで放たれる思い付きの言葉が見事だ。
コメントでは星マークが右から左へたくさん飛んでいき、会場で回転するミラーボールにも似た演出になっていた。数々の感嘆の言葉が流れる中、なぜか"バイト受かりますように""みんなが幸せでいられますように""笑える日が来ますように"など、願いを込めたものも。短冊のようなLEDだ。匿名の願いが次々と飛び交い、音楽も相俟って、なぜか感動的な光景に見えた。それでも、帽子を被っているの子について"給食当番みたい"といった気の抜けたコメントも。

演奏後、の子は「こんだけ人いるのに、もっと盛り上がれよ!」と観客のノリに不満そうな様子。「いや、そういう曲じゃないでしょ」とちばぎんがなだめるが、「俺が盛り上がらせるんじゃなくて、お前らが盛り上がらせろよ」と注文。「"客のノリが悪い"?言ってやれよこいつらに!」との子が現場の観客をアジテーションし、パソコンの向こう側の観客に大きな歓声を見せつける。
「今日は時間がねーんだよ」との子が喋り続ける中、monoが「ちばぎんは正しいことやってるよ」と。ちばぎんがベースを弾きながら、ボイスチェンジャーで「はーい先生ー」と一人でひたすらコーラスしている。
「じゃ、次はリスナーと目の前のお客さんとうちらと一体で曲を作っていこうと思うんですけど、協力してくれますかー?よろしくお願いしますー」
みさこが案内をする中、ちばぎんがひたすら「はーい先生ー」と続けていてちょっと面白い。とにかくサクサク進めたい気持ちが伝わる。「ちばぎん誕生日おめでとー!」と歓声が上がり、「風邪大丈夫ー?」と心配する声も。「大丈夫じゃないっ!」ときっぱり返答。
「ギター低くね?」と尋ねるの子。「低い」という表現が誰にも伝わらず、会場内はシーンとする。「小さい」という意味であると分かると、ようやく反応が。「"低いのはテンション"じゃねえよ!闘志満々だよバカヤロー!」との子が画面を見上げて反論する。「の子ー!」といったたくさんの歓声に「うるせえ!死ね!」と悪態をつく。

こうして『算数の先生』が始まる。未発表の楽曲。現メンバーになる以前、3年以上前にライブハウスで演奏した動画がニコニコ動画に上がっている。の子が「1時間目は、算数よ!はーい先生ー」と言いながら、カミソリで頭を何度も切り、大量に流血するという衝撃的な映像だ。
この日は流血することもなく、時折なぜか満面の笑みを浮かべたりと、表情が豊か。どこか陰鬱なフォークのにおいを漂わせ、まるで三上寛の小学生バージョン。「はーい先生ー」といった声が客席から聴こえ、LEDの画面でも大量に流れていく。不気味な一体感があった。1時間目から10時間目まで歌い、そしてそのまま何時間目も歌うことで「いつ終わるのか」と不安を募らせるが、20時間目あたりからメンバーが本格的に演奏に入ってきて、曲のスケールが拡大。の子の歌もシャウトになる。の子が舌で時計の針の音を表現し、ジャーーン!と音が打ち鳴らされる瞬間がかっこいい。
「算数ができるのかい、算数ができるのかい、"はい先生"とかぬかすけども、そんなことは私の人生に、関係ない」
ぶつぶつ呟いた後、「私の人生、算数よー」という何重にも聴こえる心の声のような響きが、次第に激しい演奏に乗っかっていく。みさこの息継ぐ間もなく叩き続けるドラムがたまらない。突然のアングラ感。この曲だけ、セットリストでは明らかに浮いている。
演奏後、の子が「どうだった?」と画面を見上げてパソコンの前の観客に尋ねる。比較的、絶賛の嵐。「"落ち込んだ"って?」などと読み上げていく。

「ということで、残り2曲なんですが…」
これを言うのは毎度、ちばぎんの役割。「えーーーーっ!!」とお決まりの反応。「そういうもんなんですよー」とみさこがニコニコして応えるが、「俺、まだ5曲しかやってねーぞ!」との子はまだまだやり足りない様子。「5曲しかやってないことはない!」とちばぎんがつっこみ、「『ゆーれいみマン』いきます!」とさくさくと演奏を進めようとする。客席からは「もっとやってー!」という声。
mono「しょうがないでしょー!」
の子「しょうがなくねーよ!金払ってんだよこっちはよー!精神払ってんだよ!」
mono「俺だって払ってんだよほんとによ!」
の子「てか前回よりコメント少ないのはなんでだ?」
mono「NGコメントとかあるんじゃないの?」
の子「NGコメントも来いよ全部!!」
相変わらず、配信の刺激を求めている。しかし、時間は迫ってきている。まだまだ雑談をしたがっているの子であるが、他のメンバーは次々に演奏を促し、そのたびにの子が「ちょ!待てよ!」といったリアクションをする。どちらの気持ちも十分に分かるが、仕方ないことだ。
「前回の骨折がトラウマでぶん殴れないっていうね」との子がmonoの拳について触れる。「もう、の子すらぶん殴れないよ」と言うmonoに、「ああ?ぶん殴れよ」との子。
しかしこれが、後の展開の伏線になるとは。

『ゆーれいみマン』は心なしか、少しテンポが早い気がした。話し足りないことに不満そうな顔をしていたの子であるが、演奏になると表情にも気合いが入る。しかし、入りすぎていたのか、口元から逃げ、言うことをきかないマイクスタンドに腹を立てる。スタンドを直しに来た劒マネージャーの活躍もむなしく、怒りのあまりマイクスタンドを思いっきりステージに叩きつけるの子。
マイクを失ったの子はステージ前でギターを掻き鳴らしながら、両手を上げて観客を煽情。そして「うーっゆれい!」というみさこのふんわりとした声に合わせ、手を浣腸のような形にして垂直に飛ぶという振り付けをする。
間奏はどこかかみ合わず、最後の語りもズレズレのまま歌ってしまっている。それでもなんとか突っ走り、無事に演奏が終了する。
間髪入れずにちばぎんが『いかれたNEET』のベースを始め、その潔い進行に"ちばぎんwww"とコメントが流れていく。monoがマイクを握り、リズムに合わせて即興ラップを披露。「ニートっ。ラップもできねークズニートだけど俺はっ」と言いかけると、の子が強引に入ってくる。「お前はニートじゃねえ。この先結婚する。俺はそんなの興味ねえ。貯金もあと500万もある」と、さりげなく自分の貯金を暴露。黒い笑い声を放ちつつ、「なんだかんだでニートになっていくかも知れないです」と呟き、『いかれたNEET』へ。
monoが「ほーいほーい」といったひょうきんな動きで軽やかにステージを歩き回りつつ、の子の「にぃぃいいとぉおおお!!」という絶叫が会場全体を包む。狂気にも爽やかにも見えるの子の表情がLEDの画面に映し出され、一緒に歌うかのように、その上に"にーーーーとぉおおお!!!"といった文字がたくさん流れていく。
この曲の最後はいつも、ギターを叩きつけるような動きでステージ脇のスタッフの緊張感を漂わせるが、この日は大人しくマイクスタンドの前に立ったままのの子。「ありがとう」と挨拶し、演奏が終わる。大量に"88888888(拍手)"といったコメントが流れる中、メンバーがステージを去っていく。が、の子だけはやはり居座っている。
「まだ6曲しかやっていない!てめーら、生主!生主じゃねえ!聞け!全然やってねえよな?"いい解散ライブだった""限界までやれ"当たり前だよバカヤローほんとに!」
歓声が上がり、の子は満面の笑み。「なんのためにスタジオコーストに来たと思ってんだよ!」と更に観客を盛り上げる。

「俺はここで言いたい!まじで。お客さんがわざわざここに来てくれたってことは、それなりのものをちゃんと還元する、そう、熱い魂、熱い魂のぶつかり合い、摩擦です!そっから生まれるメラゾーマが欲しいんです僕は!まだメラゾーマじゃねーだろてめーらーー!!まだメラゾーマじゃねーだろてめーらーー!!はーびゃびゃびゃーーー!!!」

一人きりになったステージで、中央のパーカッション機材を置いてある台に上って煽情するの子。劒マネージャーが「捌けるように」と背中を叩いて伝えるが、まったく気に留めない様子だ。「延長してー!」という観客の声。やがてノートパソコンを手に持ち、「こっちのほうがコメント多いな」などと呟く。
の子が一人で喋り続ける中、メンバーがステージに戻ってくる。
「の子が引っ込まないせいか、アンコールかなんなのか分かんない感じになってますよ」とちばぎん。「一応アンコールでーす!」とみさこが笑顔で挨拶する。

ちばぎんが「よし!『メモライザ』いきましょう!」と促し、「の子さん、この画面見ながら歌うんだっけ?」とみさこが尋ねると「うるせー!」の一言。「うるせー頂きました!」と破れかぶれに喜ぶみさこ。
『夕暮れメモライザ』は配信のコメントでリスナーに歌詞を打ってもらい、完全カンニングスタイル。これが新時代のライブなのだろうか。
の子がチューニングしている間、monoが「ちばぎん、誕生日プレゼントで一番嬉しかったのは何?」と場を繋げる。「ま、そんなクソみたいな話は抜きにして」との子が話をぶった切る。「なんでだよー!」と言うmonoに対し、「あたりめーだろ。そんな祝いごとは全部死ねよ。ぶっちゃけ俺から言わせてみれば、クリスマスとか正月とかさ、全部死ね!知ったこっちゃねーよ」と答える。
コメントを読み続けるの子。「時間がやばいっす!」とちばぎんが焦るが、「時間なんか関係ねーんだよ!時間なんて存在しねーんだよ!」と不機嫌そうに叫び、歓声が上がる。
こうして『夕暮れメモライザ』へ。
マイクスタンドの方向を変え、LEDの画面に向かって歌うの子。観客に完全に背を向けており、流れていく歌詞を追いながら歌っていく姿が印象的だ。歌い出しから歌詞を間違えており、本気で歌詞を見ないと分からないのが伝わってくる。「ふぁっきゅー」ではカメラ目線をキメていた。しかし、思ったよりもコメントが少なく、若干のタイムラグも関係しているのか、歌詞がほとんど追いついていない。

「コメントの人ありがとうございます。全然歌詞読めなかったけどな」
しかし、歌詞を打つのも相当大変だ。少なくとも、コピペしないと間に合わないものだろう。ニコニコしながら画面を見上げているの子であるが、「ほんとに、残りがあと2曲になってしまいました」とちばぎんが告げ、ライブの終了時間が刻一刻と迫ってきている。客席からは「もっとやってー」といった声。
ちばぎん「終電が無くなるんだよ終電が!」
の子「終電なんかどうでもいいじゃん!」
ちばぎん「どうでもいいの?みんな大丈夫なの?」
の子「え?終電、どうでもよくね?」

相変わらず、の子は時間を全く気にしない。の子が喋り続けるたびにステージには不穏な空気が流れ、「早くしなければ」といった焦りがメンバーから幾度となく感じられる。それでもの子は自由気ままに観客と画面に話し続け、「セットリストの紙見せて」などとゆったりと過ごす。
「あの、時間があれなんで、決まってなかったら決めちゃっていいすか?」
ちばぎんの問いに、の子は「時間なんかどうでもいい」とやはり同じ返答。「正直、俺はどうでもいいんだけどね、時間なんて」とちばぎんが返すと、「バンドとしてどうでもいいなら、どうでもいいじゃないかー!」との子が嬉しそうに叫び、歓声が上がる。そこで「『ロックンロール~』とかどうすか?」と尋ねると、の子が「なに?」と明らかに不満そうな表情でちばぎんを見つめる。そこでmonoがの子の空気を察知したのか、言葉にならない訴えをちばぎんに見せる。すると、の子の機嫌がここから急激に悪くなったように思う。
「クソ腹立つわちくしょー。(LEDを)ぶち壊してえわこれ」
突然、怒りを表すために悪態をつく。「ちなみに、LEDを壊すと会社が潰れるそうです」とちばぎんが説明すると、ボイスチェンジャーで高い声になったままの子が不機嫌そうにぶつぶつ呟く。の子の不機嫌を感じたmonoがなんとかフォローしようとする中、「お前ら、地球人みたいな顔してんじゃねーよ。とりあえずいきます」との子が自ら演奏を促す。
すると『友達なんていらない死ね』のイントロへ。の子は戸惑い、ギターを弾かずに立ち尽くす。そして演奏がストップ。観客の「えーーーーっ!?」という反応。
「ちげーだろこのやろー!」
の子が怒鳴る。「分かったっしょ?今。客のが分かってるってどういうこと?地球人みたいな顔してんじゃねーよっていう後のノリ、『Os-宇宙人』いくじゃん?」
「わかんねーよ!」と若干キレ気味にmonoが訴える。それに立ち向かうように、「はあ?分かるだろーがこのやろー!」と同じ調子でキレるの子。「わかるかわかんないかいいから、早くやろ!」「宇宙人やろ!」とちばぎんとみさこが促すが、まだの子が怒り気味。それに対してやはりmonoも怒るが、そこでの子が「アニメの話よこせよーー!」と笑いに変える。

急ぎ足で『Os-宇宙人』へ。
演奏後、「くっそーーーー!!」と叫ぶの子。画面を見上げて「"88888"ってうるせー!真実、リアルを言え!"最高だよ"ほんと?うそ?ほんと?アイドンノウ、不完全燃焼」と呟き、舌打ちをする。
「"次枠とれ"?」に対し、「とれないよーほんと。ありがとうございました」とmonoが言うと、の子に「締めんなそこで!反逆精神というものがないのか!」と叱られる。「ふぇい」とみさこが掛け声を上げると、「お前もだよ!」と更に叱られる。「そういえば重大発表って何だったっけ?」とみさこが話を振ったことで、メンバーすら誰も把握していない重大発表の話に。ぼんやりとした会話に、の子が「お前らの話聞いてるんだったら家で『パイの実』食ってたほうがマシだよ!」と不機嫌そうに叫ぶと、スタッフ・成田くんがその隣で笑っていた。
「言ったら、これがまだ第一部なんだよ」
の子の思いがけない言葉に、戸惑うメンバー。「みんなでストライキするんだよ!"やらせろやらせろー"って」と続けると、「うんわかった。もう1曲やってからそれやろう」「奇跡が起こるかも知れないから」とちばぎんとみさこがとりあえず1曲演奏するように仕向ける。
客席からの「やってよー!」「ベルセウス!」「グロい花ー!」といった声にゆっくり応えながら、セットリストの紙を眺めるの子。時折笑顔を見せる。「とりあえずお前らの意見は全員死ね!」と、またもや思いがけない言葉が。
「ね、これで分かるでしょ?」
ボイスチェンジャーで高くなった声で尋ねるの子。「全然わかんないす…」とちばぎん。「『夕方のピアノ』!」という客席の声に、の子は「ね、分かってないのはてめーらだけだよ」とメンバーに言い放つ。「もっとねー…お前、何人いるか分かる?」とmonoに尋ねるの子だが、ちばぎんが「分かったから!早くやらないと、1曲もできないっていう空気に今なってるから!」と再び仕向けるも、「えー、やだ」とごねるの子。突然、「僕が旅に出る理由は~」とくるりの『ハイウェイ』を歌い始め、「この曲だけ好きなんです」と。
「関係ねーよ。では、いきます。『友達なんていらない死ね』」
ええっ!『夕方のピアノ』じゃないの?

キンキンに高くなった声で『友達なんていらない死ね』へ。終盤、ボコーダーのマイクで歌う箇所があるが、スタッフがそのために使用するマイクを設置するのに間に合わず、の子がうまいこと場をつなげるように両手を上げていた。設置されたマイクで歌うも、音が出ず。不思議そうに歌い続けるの子。
「ボコーダーどうしたんだよおっ!!」
演奏後、さっそく指摘。それでも、設置されるまでちゃんと大人しく待機する彼の姿に若干の優しさが感じられた。
「あの、めちゃくちゃすぐにやったら、あと2曲やっていいそうです」
ちばぎんの案内に、歓声が上がる。みさこも両手を合わせて「ありがとうございます~!」といった表情。の子は気に留めず、「ボコーダーどうしたんだよおおっ!!」とまだ言い続ける。「の子さん、そんな時間ないっす!」とちばぎんが進行を促し、「『ロックンロール~』やろっか?」と提案。の子は不機嫌そうに「くっそー!」と言いながら地面のエフェクターを見つめ、無反応。「とりあえず終電とかもあるだろうから、ちゃっちゃといくぜ!」とmonoが言うが、「関係ねー」と一蹴する。

「くっそ。まじでよー。なんなんだほんとによー。金返せこのやろちくしょー。全然わかんねえ俺、ちくしょー。"怒ってる?"怒ってるに決まってんだろーが完璧主義者のの子さんがよーー!あー!?くそー!!」

延々と舌打ちを続けるの子。「の子さん、そんな時間ないっす!」と再びちばぎんが進めようとするが、の子の苛立ちは収まらない。沈黙が流れ、「ああ?」と不機嫌そうに尋ねると、monoが「『ロックンロール~』だよ」と。「そんなんアンコールでやりゃいいじゃん」と答えるが、今まさにアンコール中だ。笑いが起きる。
「アンコールでやればいいの!今は、他の曲を3曲くらい4曲くらいやって、その後『ロックンロール~』やるの!」
「もうアンコールなんだってこれ!」とmonoが落ち着かせようとするが、「お前らさあ、死んだらこんなもんどうだっていいんだよ?こういった時間は二度とないんだよ?多少怒られようが知ったこっちゃねーんだよ」と、の子の意志は堅いようだ。歓声が起きると、「別に俺はかっこつけてるわけじゃねーんだよ!」と反発する。
mono「俺だってそうだよ!」
の子「えらそう?」
mono「いや、俺だってそう!」
の子「…何言ってんのか分かんね」
こんなときでも、相変わらずのディスコミュニケーション。

画面を見上げ、「コメントが読みやすくなってきた」と呟くの子に対し、ちばぎんが「とりあえず、あと何曲やってもいいけどこの時間は無いです」と急かす。「お客さんに曲聴かせましょ?」とみさこが提案すると、素直に「そうですね。僕も怒ってばっかじゃダメですね」と納得し、成田くんが耳打ちすると「あと4曲?」と笑いながらボケる。
「『ロックンロール~』じゃなくていいから、何をやるか決めましょう」とちばぎん。セットリストの紙を見て、「コタツ」と呟く。
「ほんとによ。反逆精神…ていうかなんだ。守りに入ってんじゃねーぞ。全員敵だからな、会社も。そう、攻めろ攻めろ!お前らも攻めろ!それこそストライキだからな!延長!延長!延長!」
の子のアジテーションにより、客席から「延長!」「延長!」といった掛け声が。「はやくやれー!」という野次の中、『コタツから眺める世界地図』へ。
演奏後、すぐさま「このまま『天使』いくぞ」と言うの子だが、マイクの調子がおかしいのか「あー、あー、あー、」と何度も繰り返す。「やる気あるの?」という観客の声に、「なんだてめーこのやろー!俺が逆にやる気あるじゃねーか!俺にやる気がなかったらどうなんだ?会場全体?え?そういうことだろ?」と突っかかり、しつこく「やる気あるのか聞きたいね」と尋ねるの子に「じゃ曲いきましょう!」「いっちゃっていいですか?」とみさことちばぎんが促すも、「話してんだよーー!!」と反発するの子。「話さなくていいから曲やるぞー!」とみさこ。「はい、いきまーす!」とちばぎんが合図するが、の子は不満そうに「なんだよ、淡白だなあ」と呟く。

みさこがドラムを鳴らし、『天使じゃ地上じゃちっそく死』が始まる。
が、の子はギターを弾く気が全く起きない様子。歌いだしの「いやだー」もやる気なく歌い、本当にいやな気持ちが伝わってくる。リズムを完全に無視するかのように「しにたいなー」を繰り返し、ギターもなんだかめちゃくちゃだ。メンバー、観客、あらゆるものに反発しているように見えた。
だけど、この曲にはそういった空気が合っているのかも知れない。すべてを断絶しようとする気持ちが「しにたいなー」に集約され、その叫び声が次第に大きくなっていく。とてつもなくリアルな「いやだー」「しにたいなー」がそこにあった。
最後はギターを叩きつけようとし、成田くんが止めに入る。それでもギターが手からスルリと抜け、地面に落ちる。

メンバーがステージを去り、の子はやはりまだ残っている。意味不明な歌を歌い続け、ステージ上をうろうろしている。場内BGMが流れ、客電がつく。
ステージ中央の台に上がり、その上で画面上に流れるコメントを読む。「"もう終わりかい"ほんとだよマジでな。"楽しそう"楽しくねーよこんなんな。こんなんで納得できるかこのやろー!」と喚き散らす中、劒マネージャーが駆け寄り、指で「あと1曲できる」と伝えるが、「1曲じゃ足りねー!!」と怒鳴る。
まだまだやり足りないの子は「短けーんだよ!なんでこんなに短いんだよ!」と不満を吐き散らす。「延長!延長!」と歓声が上がり、メンバーが戻ってくる。
「の子さんの子さん、ラス1だったらやっていいって」
ちばぎんが伝えるも、「ラス1でいいわけねーじゃねーかこのやろー」とまたもや反発。「じゃあ終わろう。ラス1でダメだったら終わろう」と返されると、戸惑い気味に「終わろう?終わんねーよこのやろー」と諦めない。

「逆に俺は問いたいんだが、こんなことでいいの?今、この瞬間だよ!今この瞬間に、集まってきてくれている人のために!イラつくだろ!?」

もはや会場全体がの子の気持ちに左右されている。だけど、ライブハウスには時間がある。それもの子には関係ない。ステージが独裁状態だ。もはやここはスタジオコーストではなくホロコーストだ。
それでも歯向かうのが、「何がイラつくって?」との子に駆け寄るmono。「分かるだろこのやろー。私たちプロですよ?お金払ってるんですよ?私たちプロですよ?大切なことだから二回言った。お客さんが満足するものを、いや俺は客のこと考えてないけども、そこは期待を裏切りつつもっていう精神はさー、そんなものはあるだろ?こんだけ人が集まってて!」との子が訴え続ける。
「だったら曲やろうよ?」「そうだよ!」
monoとみさこが正論で立ち向かうが、「そんなもんやんねーよ!」との子。「あと4曲やるんだよ!」と相変わらず4曲にこだわるの子に、ついにmonoの堪忍袋の緒が切れた。「うるせーんだよバカヤロー!」と怒鳴っての子に近づき、「うるせーてめー!おめー分かってねーだろ!」と言い合いに。

「できねーっつってんだろーがこのやろー!」
「じゃあ何だお前?結婚して何だ?親思いかお前?」

顔を近づけて怒鳴るmonoの導火線に更に火をつけるかのごとく、の子がケンカを売る。「関係ねーよ!」とマイクを奪って反論するmono。「おめーそれでもロックかこのやろー。ポップロッカーかこのやろー」との子も止めない。LEDの画面にはうずくまりながら二人の様子を見つめているちばぎんの姿が映し出され、彼の言葉にならない訴えが一つの絵で十分に伝わってくる。心の声が聞こえてくる。吐き捨てーて!と元気よく歌っている数日前の彼がウソのようだ。とにかく、早く終わらせて帰さないとちばぎんの体調も危険だ。かわいそうだ。あと1曲演奏すれば済む話のはずが、まさかのケンカ勃発。この展開には、ちばぎんに同情せざるを得ない。
の子とmonoが顔面を近づける様は、昨年の2度の殴り合いのケンカを思い出さずにはいられない。

「お前茶番だと思われるだろーがよー!くそったれ!」との子が叫ぶと、monoがの子に体当たりをぶちかます。
すると、の子が身体にパンチして応戦。monoはの子の顔面を思いっきり殴る。

バトルが始まってしまった。
昨年11月の渋谷WWWと同じ光景。デジャブを感じずにはいられない構図がステージに。の子、monoを取り押さえるスタッフ。まだ言い争いを続ける二人。
「痛くねーよばかやろー!お前わかってねーんだよ!全然痛くねーよ!またなんか茶番みたいに言われるんだよこれ!」

突然、の子が泣き出す。monoに言われたくないことでも言われたのか、子どものように顔をくしゃくしゃにして泣いてしまった。
まさかの展開に、どよめきにも似た笑い声と心配する声の両方が客席から飛び交う。

慰めるようにの子の肩を撫でる劒マネージャー。歯を食いしばり、怒りと悲しみが入り混じった表情でブルブルと震えるの子。今年5月に放送されたNHKのドキュメンタリー番組『ETV特集』を彷彿とさせる絵に、コメントには"減らせるよ"と番組内での劒マネージャーの言葉が流れる。減らせる予感のない状況で、の子は更に訴え続ける。

しかし、その訴えが途中からよく分からないものになってきている。お客さんを満足させるためにたくさん曲をやりたい気持ちは分かるが、それを訴える分、時間が無くなっている。矛盾しているのだ。もはや、の子に時間という概念が存在しないことになっている。「瞬間、瞬間」なのだろうが、現実とかみ合っていない。気持ちは十分伝わるのに、その不器用さに対応できるのは誰もいない。
「時間とか関係ねーだろーがそんなもんよー!」
ちばぎんが「の子さん、の子さん」と呼びかける。このムードで、最も心配していたことがあった。ちばぎんがブチ切れることだ。いまだかつて、ステージ上で彼がの子に切れたことは無い。ある意味、そこは破ってはいけない危険な領域。ちばぎんが感情をぶちまけると、あらゆるバランスが一気に崩れる。その恐怖を感じていた。

そこで、思わぬ人が声を荒げた。

の子が「関わってるとか関係ねー!俺はバンドのほうを大切にしてんだよー!!」とマイクを床に叩きつけると、みさこが上ずった声で怒鳴ってしまった。

「ここでライブできるために何人の人が関わってると思ってんだよクソヤロー!!」

バシーン!!

感情を表すように、思いっきりドラムを叩く。『ちりとり』の演奏中のような、迫力のある動きだ。突然の出来事に、会場の空気が凍りつく。
の子が怒りのあまり、ドラムセットに突っ込む。猫のような素早さだ。みさこも怯むことなく立ち向かおうと応戦するが、の子はドラムセットの前でmonoとスタッフ・まきおくんに取り押さえられ、みさこもスタッフに取り押さえられる。
そのとき、みさこのおっぱいが完全に鷲掴みされていた。
「むんず」といった具合の鷲掴みだ。
怒りが収まらないみさこは取り押さえられながらも抵抗し、ドラムセットが崩壊する音がガシャーン!と鳴り、ステージ中央にはスタッフが集まり、騒然とした光景に。
LEDの画面に映し出されたみさこの表情は、髪の毛に隠れていた。リボンが空しく揺れていた。の子はそのままスタッフとちばぎんに抱きかかえられ、ステージ脇へと運ばれていく。みさこもスタッフになだめられ、去っていく。
最後、一人残ったmonoがやり切れない様子で去っていくみさこを眺め、「合掌」にも似た形で両手を合わせて客席にお辞儀し、無言のまま去っていく。

なんていう終わり方だ…

唖然とした様子の会場。
場内BGMが鳴り出し、LEDの画面には"こんな終わり方かw""みさこ、大丈夫か?""大戦争だな""解散だな"などといったコメントが流れ続けている。

その後、劒マネージャーが一人ステージに戻り、謝罪する。どうやら、かなり野次を飛ばされている様子だ。「本当に、ごめんなさい。…お気持ちは、はい。今日はありがとうございました」とマイクを使って言い、去っていく。

しばらくすると、ちばぎんもよろよろと歩きながらステージに戻ってくる。
「お客さんにいいもの見せたいっていうのはの子だけじゃなく、メンバー全員そう思ってるんで…これがかまってちゃんのライブだからって許してもらえるとは思ってないんで、配信でもなんでも、また来てください」
力はなく、だけど心のこもった挨拶。「ちばぎーーん」「ありがとーーー」という声援と拍手が響く中、神聖かまってちゃんのライブは終了する。

まさかこんなライブになるとは。

異様なムードに包まれたまま、会場をあとにするお客さん。戸惑いを隠しきれず、暗い顔でうつむいている人も少なくはない。

なぜ、こんな終わり方になったのか。
特別なライブにしたいの子さんの気持ちと、その気持ちを十分汲み取りながらも迷惑をかけずに無事にライブをしたいメンバーの気持ちとの摩擦。どちらも間違えていないことだ。この摩擦がまさか、の子さんの言う"メラゾーマ"となってパンチと怒鳴り声と鷲掴みになるとは。
とにかく早く演奏すれば済む話なのに、とは言っても、の子さんの思惑はなかなか分からない。ゆったりと間を取り、演奏をするのはいつものことだ。彼の言っている"反逆精神"というものは、この日ばかりは状況、メンバー、スタッフ、観客にも向けられていたのかも知れない。
「早くやれ!」と言われると、「言われた通りにやるのも、なんだかなあ」と。
そんな気持ちも少しあったように思えた。それに、神聖かまってちゃんのニコニコ生放送ライブとなると当然、雑談することも醍醐味の一つである。の子さんとしては、『雨宮せつな』『算数の先生』という初披露の楽曲を2つも用意するほど、この日のライブを特別に思っていたとは思う。「今日来てよかったっしょ?」なんて冒頭から尋ねるくらいだ。その気持ちは伝わるし、メンバーの彼の気持ちを尊重しつつも進行させなければならない状況も分かるし、なんとも言えない後味の悪さを残してしまった。

でも、どこかライブのオチをつけようとケンカに持ち込んだようにも見える。みさこさんの怒りは想定外だったかも知れないけど、の子さんとmonoくんのケンカは、このライブを特別なものにしようとしたの子さんのせめてもの演出にも受け取れた。彼は相手を苛立たせることが上手い。真相は分からない。すべてが想像だ。
間違いないのは、みさこさんに襲いかかるの子さんを必死で食い止めるmonoくん。そしてゆっくりと止めに入ったちばぎん。とにかく大変な思いをしているスタッフ。お客さんの罵声も歓声も、すべてが正しいように思える。

ツイッターなど、ネットを覗くと「誰が悪い」「誰も悪くない」「ロックだ」「ロックとかじゃない」「最低なライブ」「最高だった」「茶番だろ」「刺激的だった」などと感想は様々。どの感想も間違えていないだろうし、その人がそこで感じたことがすべてだと思う。
僕もこのライブでたくさんの誤解をしているだろう。だけど、の子さんの考えていることがすべて理解できるようであれば、あれほどの楽曲は作られないし、神聖かまってちゃんというものが面白くはならないはずだ。

終演後、恐る恐る楽屋に入る。
あの後だ。どれほど気まずい空気になっているのか恐かった。王室のような部屋のドアを開けると、思いもよらぬ光景が目に飛び込んできた。
の子さんが担架の上でタバコを吸っていた。
担架?
ケガ?
で、タバコ?
優雅にタバコをすっぱすぱ吸っており、大変なのか余裕なのか分からない光景がそこにあった。
「骨折っすわ…」
え?
「複雑骨折っすわ…」
の子さんは片足を上げていた。どうやら、ドラムセットに突っ込んだときに右足の脛を直撃させ、激痛を覚えたようだ。
「マジで骨折っすわ…」とは、いつかの新代田FEVERでの「88万円っすわ…」を彷彿とさせる哀愁を感じざるをえない。
その傍ではmonoくんが座り込み、片手にタオルを巻いている。Daredevilのスエタカさんが「monoくんも手、やっちゃったみたいなんだよ」と。まさか。あのときのように楽屋の壁ではなく、今日は顔面を殴ったのに。以前骨折した方の手で殴ってしまったようだ。それほど本気だったんだろう。
てか、骨折ってマジ?
えっ、マジ?
うっそでしょ?
まさかのケガ人二人。そして、ちばぎんという病人一人。みさこさんの姿はなかった。
緊張感のある空気であるにも関わらず、カメラマンの佐藤さんが「竹内くん、そこにしゃがんで。はい、こっち向いて」と、なぜか担架に乗ったの子さんとの記念写真を撮ろうとする。この人は僕の親父なのか。いつも通りの佐藤さんに「ちょwww」といった笑い声が。空気が少し和らいだ。

余裕でタバコを吸っている様子のの子さんだが、バランスを保っているように思えた。単に担架に乗っているとなんだか可哀相にしか見えないが、すっぱすぱと余裕でタバコを吸っていると同情心も薄まってしまう。
「竹内さん、今日のライブどうでした?」
一番聞いてほしくない質問だ。
の子さんは若干、いじわるな笑顔をしていた。「『算数の先生』が良かったです…」としか言えない。そもそも、彼が「どうでした?」と尋ねる日は、だいたいが返答しにくいライブの後。でも、この日の場合、最後はとにかく悲しい展開になったけど、僕としてはところどころグッとくる場面はいくつもあった。
しかし、うわべの意見を言ってしまった気になった。
「これ、良かったろ?(歓声に対し)お前らうわべだけで良かったつーけどな、こいつらだよ!(画面に向かって)お前ら良かったのかよこのやろー!」
この日のライブでも言っていたように、彼がかねてからネット上で言っている刺激的なものとは、リアルな意見だ。それは配信のコメントで流れてくる。現実だと、対面すると良い部分だけを伝えがちだ。誰でも、嫌われたくはない。そして自分が言える身分であるのか考えてしまう。匿名にはそれがない。批判も中傷もあって、ようやくライブが成り立つ。なんとなく、の子さんが求めている"ライブ"はそこにあるのだと思っている。
だけど、今、の子さんに直接面と面向かって意見を言えるような人はどれくらいいるのだろうか。
そういう意味では、みさこさんの怒鳴り声は刺激的だった。

楽屋の外に出ると、みさこさんが廊下で「うわーーん」と言いながら近づいてくる。「恥ずかしい…」と嘆いていたが、なぜかベレー帽を被っており、美大生っぽい。「『天使じゃ地上』からずっとイライラしていて…」と、あのやる気のない歌い方やギターに思うことはあったようだ。だからあれほどドラムが力強かったのかと納得。めちゃくちゃなボーカルと、やたら強烈なドラミング。あれはあれで良かったと思ってしまう僕は、ダメなんだろうか。あのへんの摩擦がメラゾーマな演奏にも感じられてしまったけどなあ。
あのときのみさこさんは、吐き捨てて、すべて壊してしまうかのようだった。しかし、爆音とともにすべてを捨てて踊れるわけにもいかず、明日に矢は放たれない。さぞかしグレートエスケープしたかったことだろう。
ちばぎんは力のない声で「お疲れ様でした…」と精一杯の笑顔だった。

やがて担架で運ばれていくの子さん。
神聖かまってちゃんに携わっている大人たちが一丸となって、の子さんが乗っている担架を持つ。協力し合って彼を持ち運んでいくその姿は、ひょっとすると神聖かまってちゃんを取り巻く現状を表しているのかも知れない。
「竹内くん、タバコ取ってあげて!」
ワーナーの野村さんに言われ、の子さんの口元を見る。すると、くわえられたタバコの火がそろそろ口にまで到達しそうな勢い。頭にタオルを被せられたの子さんはそれに気づいていない。
これはまずい。
手で掴める面積が少なくなったタバコを、動きながら取るという一つのチャレンジが始まった。火の輪っかをくぐり抜けるようにタバコを掴み、の子さんの口元から離した。が、熱っ!後で気づいたが、そのとき指を思いっきりジュッとやってしまった。帰り道に指の色が変わっていることに気づき、急いで缶ジュースで冷やした。
タバコの火はとにかく熱かった。ライブと同じくらい熱かった。
そのまま車の中まで運んでいく。monoくんも担架に乗ったの子さんと一緒に車に乗り込み、二人を乗せた車が23時過ぎの新木場を走っていく。
見送るスタッフと、出待ちのファンの方々。

静まり返ったスタジオコーストの会場前。
来るときに看板に貼られてあった『SHINSEI KAMATTECHAN』が一文字ずつ撤去されつつあり、一日の終わりを告げていた。来るときと同じように写真を撮るカメラマンの佐藤さん。文字を左から順に撤去していく様に『AMATTECHAN(余ってちゃん)』になる瞬間を待ち望んでいたが、スタッフが順番を飛ばして撤去してしまい、『K M TTECHAN』に。「そっからいくかー…」と嘆く佐藤さん。
こうして、神聖かまってちゃんの今年最後の東京公演が暮れていく。

なんとも言えない余韻。それでも、ケンカについてはネット上で神聖かまってちゃんをあまり知らない人も反応していた。嫌悪も含め、興味を示す人も少なくはなかった。
感想をたくさん綴る人、心配する人、怒りを覚える人、感動する人。メンバーを含め、神聖かまってちゃんを想う人々が刺激的な言葉を発していた。
結果的には、の子さんがあらゆる人の"本気"を誘発させているように思った。意識はしていないだろうし、天然だろうけど、「クソ」とまで言わせることは意外に少ない。人間臭く、ありのままの感情をぶつけられた。口の中のデキモノのように、気になって仕方がないライブにはなったように思う。
monoくんもみさこさんも、お客さんにもバンドにも本気だからこそのケンカに思えた。
これがやがて笑い話になる日は来るのだろうか。今までもそうだったように。
の子さんの足、monoくんの手、ちばぎんの体調、みさこさんのおっぱい。それだけが気がかりです。

(結果、の子さんの足もmonoくんの手も折れてなく、ちばぎんは回復に向かい、みさこさんは宇宙刑事ギャバンが好きなようです)

関連リンク : みさこ『装苑』BLOG劒マネージャーBLOG

2011年12月13日 新木場STUDIO COAST
<セットリスト>
1、雨宮せつな
2、あるてぃめっとレイザー!
3、ねこらじ
4、ベイビーレイニーデイリー
5、自分らしく
6、制服b少年
7、夜空の虫とどこまでも
8、算数の先生
9、ゆーれいみマン
10、いかれたNEET
(アンコール)
1、夕暮れメモライザ
2、Os-宇宙人
3、友達なんていらない死ね
4、コタツなら眺める世界地図
5、天使じゃ地上じゃちっそく死

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