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2011年4月17日日曜日

神聖かまってちゃん@日比谷野外音楽堂

神聖かまってちゃんにとって初めての日比谷野外音楽堂。リリー・フランキー主催のイベント『ザンジバルナイト』に出演。

共演は斉藤和義、難波章浩、ももいろクローバーZ、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET/THE ZOOT16)、猫ひろし、ウクレレえいじ、ゾノネム、9mm Parabellum Bullet、清水ミチコ。

昨年のサマソニ以来、久々に野外での神聖かまってちゃん。春の陽気に包まれ、日比谷の真っ昼間は心地よい気温に。
開演前にリリー・フランキーによる挨拶があり、今回の収益はすべて義援金になるとのこと。1円でも募金すればバッヂが手に入るということで「3種類あるんで、3円募金すれば全種類手に入る」と説明される。「これからたくさんのアーティストと猫ひろしが出ますので」と、猫ひろしが特別枠な扱いにされていた。
そんなリリー・フランキーと本番前に絡んでいたのは神聖かまってちゃん。配信にリリー・フランキーが登場し、「サブカル糞ジジイ」と失礼なコメントが流れていたようだ。
更にはまたもやももいろクローバーZとの共演ということで、関係者スペースでは彼女たちとの絡みが再び。「スヌーピーじゃねえよ」と高城れにが絡んできたことで、の子さんが反撃しようと立ち上がる。ももクロが全員で声を合わせて挨拶をするも、「もう一回。カメラアングルがダメでした」と言い直させる場面も。アイドルを目の前にして"枕"という言葉を使うなど、色々ギリギリ。それでも怯むことなく立ち向かうももクロに、の子さんが少し嬉しそうに見えた。

昼下がり。快晴の天気。快適な環境の中、神聖かまってちゃんのライブが。彼らはトップバッターの登場。

ニコニコ生放送中のノートパソコンを片手に持ち、『レザボア・ドッグス』みたいなサングラスをかけたの子が興奮しながらステージに現れる。
「こんな!なんか!野外で!俺は!なんか!こんな!なんか!なんか!こんな!…こんなこと言ってたら、面接に落ちるんだよ!」
とにかく野外が新鮮な感覚であることを言いたいようだ。「この中でニコニコ生放送知っている人って何人くらいいるんですかね?(客が手を上げる)あ、結構いるんですね!今日天気いいですね!」と、急に話題が雲ひとつ無い晴天にシフトチェンジする相変わらずの自由さを醸しつつ、「今日は長いんで、みなさん盛り上げていきましょー!俺が盛り下げるかも知れないけどな!」という律儀な挨拶のあと、ライブは『怒鳴るゆめ』からスタート。

の子「海風が吹いてくるような曲。『ワンピース』のオープニングになった曲です」
ちばぎん「なってないです」

ちばぎんのつっこみも気持ちよく、初の野音での演奏。
ボーカルの音がなぜか拡散していて歌詞は聞き取りにくいが、メンバーのテンションが伝わってくる。この曲は真っ昼間に似合う。東京のビルとビルとの間に、涼しい風を運んでくれる。先日のスタジオ配信での演奏もバッチリキマっていた。の子が「竹内さんが撮ってくれた、竹内バージョンで」と言っていた。竹内は関係ないだろうが、恐らく昨年2月に撮影した渋谷O-nestの動画のことを指しているのだろう。あの演奏はグッときた。

「斉藤かずまさ…斉藤和義か。"ずっとウソだったんだぜー♪"やるのかな?俺が先にやろうか?"なんか原発がなんちゃらかんちゃらー♪"…うちのファンはそんなん求めてねーんだよ!」

2曲目は『ロックンロールは鳴り止まないっ』。ドラマチックな曲展開を見せるとき、の子がステージをとことこ歩き回る。が、床をツルンと滑って転倒。頭を押さえながら「今も遠くで、聞こえる、頭痛いー」と替え歌。その後もツルツルと滑り、よたよた歩く。ローラーシューズを初めて履いた少年のような姿がステージにあった。
「俺のライブが滑っているのか、床が滑るのか、どっちだ!?」
会場の笑いを誘う。近くにいた、神聖かまってちゃん目当てではない人もの子の言うこと為すことに爆笑していた。

「滑るんだよね、ここね、ステージがね、ツルッツルッだってね」とみさこ。「もう時間押してんじゃね?」というmonoの問いに、「劒さんからまだ合図がないんで、大丈夫」とちばぎん。いつもの雰囲気とノリに、いつもながら初見の人がどう思うかを知りたくなる。
突如として客席から聞こえた「ちばぎーん!」という野太い声援に、ちばぎんが「はい」と答える。教室の先生と生徒みたいだ。

最後は『さわやかな朝』。持ち時間が少ないため、もう最後。
「こんな朝日和だから!」との子は何度か叫んでいたか、残念ながら今は完全に昼だ。「『さわやかな朝』のあと、『ベイビーレイニーデイリー』やろう!」と強行突破しようとしていたが、時間管理の役割を担っているちばぎんが「だから、できないんだって!」と叫ぶ。
3000もの客席を前にしてもいつもと変わらない神聖かまってちゃんのステージに、安心感さえ覚える。
演奏終了後、一人ステージに残り、マイクから音が出ないことを諦めたの子さんがオフマイクで「ありがとうございます!今日は一日長いですが盛り上がっていきましょう!」と挨拶し、終了。

初見とみられる周囲の人たちが好奇の目での子さんを見ていた。「面白い人だったね」と言っていた。昼下がり、都会のど真ん中でバッチリとキマった神聖かまってちゃんのライブ。こういう場所は、新規のファンを獲得できる可能性があるから面白い。

その後はももいクローバーZ。神聖かまってちゃんのライブ中、ももクロのシャツを着た、明らかにももクロファンと思われる人がノリノリで観ていた。前回の対バンもあったので、"昨日の敵は今日の友"なのだろうか。なんだか嬉しい光景だった。

最後は斉藤和義。『ずっとウソだった』は演奏しなかったけど、スチャダラパーのBOSEと一緒に『いたいけな秋』を披露。原曲に「ブライアン・ジョーンズ27、ジミ・ヘンドリックス27、カート・コバーン27、ジャニス・ジョップリン27、ジョン・レノン40」という往年のロックミュージシャンの没年を呟いていく箇所があるが、そこでは代わりに「ヨウ素8日間、ストロンチウム28年、セシウム30年、プルトニウム2万4千年、ウラン45億年」と放射性物質の半減期が呟かれていた。
ロックではない、ロクでもない現状が歌われていた。
思えばこのイベントの冒頭でリリー・フランキーが、今回の開催を迷っていたと言っていた。本当にロクでもない状況。それでも、野外でビールを飲んでまったり観て、気持ちよかった。罪さえ感じる。原発に関する曲を聴いて「うぉー」となっているなんて、感傷でしかない。
BOSEの煽情により、「日本政府も」「ウソだったんだぜー」「国営放送も」「ウソだったんだぜー」というコール&レスポンスに。日比谷野外音楽堂のロケーションになんとなくマッチしていた。アンチな言葉が飛び交うが、最も説得力があるのは「今歩いているこの道が、いつか懐かしくなればいい」という『幸福な朝食、退屈な夕食』の歌詞だった。言葉は同じなのに、あの日を境に、意味がまた違うように感じられてしまう。
それは最後に演奏された『歩いて帰ろう』にも言える。『ひらけ!ポンキッキーズ』でおなじみのこの曲、「ウソでごまかして、過ごしてきたけれど」なんて、もうこの場で『ずっとウソだった』を演奏したら白けてしまうくらい、すでに言ってしまっている。
斉藤和義のライブを初めて生で観たけれど、とにかくかっこよかった。それに尽きる。センセーショナルをわざわざ期待しなくても、もうそれだけで十分、お腹いっぱい。クールでありながら、熱かった。

神聖かまってちゃんのライブも当然だけど、イベント自体が楽しい雰囲気だった。来週もここで神聖かまってちゃんのライブがある。今度はアニメのイベントだ。

2011年4月17日 日比谷野外音楽堂
〈セットリスト〉
1、怒鳴るゆめ
2、ロックンロールは鳴り止まないっ
3、さわやかな朝

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