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2010年9月19日日曜日

神聖かまってちゃん@渋谷AX

神聖かまってちゃん初の自主イベント『窓辺で手紙を調弦っす。vermail』が渋谷AXで開催。

前日、の子さんがナウシカのような衣装を着て自宅配信をやっていた。なぜかポップコーンの上にコアラのマーチを乗せて焼くという、いわゆる"料理配信"は当然、コアラのマーチが丸焦げになり、更にはポップコーンの袋から大きな炎が上がるというボヤ騒ぎに発展した。
水をぶっかけて消火したものの、の子さんの魂はどうやら消火することはなかった様子。そのままお風呂配信となり、股間を出してしまったニコニコ生放送当局からBANされ、アカウントごと停止されるという出来事が。

初の自主イベント前日からライブ本番のようなテンションで配信し、当日は過去の活動の集大成とも呼べる大型LED画面を使用してのニコニコ生放送ライブ。昨年12月の渋谷LUSHでの初の配信ライブから一年も経たないうちに、世界初の連動ライブを行なった。
観ようによっては伝説的、または「なんじゃこりゃ」といったイベントになった。

この日出演する川本真琴さんサイドから撮影を頼まれたので、14時に渋谷AXに入る。
不思議なことに、神聖かまってちゃんを撮影せずに対バンを撮影するということに。渋谷AXに到着すると神聖かまってちゃんがリハーサルをしていた。ちょうど『ベイビーレイニーデイリー』の演奏中。
川本真琴さんの楽屋に入り、待機する。本番まではずっと川本さんの楽屋に入り浸らせて頂き、貴重な体験だった。川本さんは気さくな方だ。
隣の楽屋は同じく出演者のフルカワミキさん。そこから配信中であろうの子さんの「ナカコーさんナカコーさんナカコーさん」という不可解な大声が聞こえ、川本さんの楽屋が「怖い怖い」と盛り上がる。の子さんが侵入してくることを恐れ、スタッフに頼まれて内側からドアの鍵を閉めた。「あれ?」というの子さんの声に爆笑する楽屋。なんだか、小学校の教室みたいだった。

「リハから撮ってほしい」と川本さんに言われてビデオで撮影を始める。
撮影中であるにも関わらず、廊下ですれ違った神聖かまってちゃんのちばぎんが「彼女と別れたんすか!」と尋ねてくる。リハが終わり、かまってちゃんの楽屋を訪ねると出会い頭にみさこさんが「竹内さん彼女と別れたんですか!」と。の子さんがみさこさんに「はあ?てめー何言ってんだこのやろー!」と。mono君がウィスキーを差し出して「飲みますか?」と。
私情であるが、つい昨日に付き合っていた彼女と別れた僕のことをなぜかの子さん以外全員知っていた。ツイッターに「彼女と別れたなう」と書いたからだろう。
後で外のケータリングでカレーを注文しようとすると、の子さんに「彼女と別れたんですね。知らなかったっすわ。配信出てくださいよ」と優しく言われたが、どう考えても配信関係ない。
その後、ライブを普通に鑑賞しに来た前野健太さんと、カメラマンの佐藤さん、Daredevilのスエタカさんとコマツさんが僕を胴上げした。本当に意味が分からない。「彼女と別れたから」らしい。写真をカメラマンのタイコウクニヨシさんに撮っていただく。スポーツ写真のようになった。

川本真琴さんの本番のため、カメラを持ってステージ前にスタンバイ。この日、学生時代の友人・北川くんと前野健太さんや住所不定無職などのライブを撮影している橋本くんに協力してもらい、3台でライブ撮影。
新しいアルバムからの演奏。バンド編成は約5年ぶりだという貴重な光景だった。最後のほうはスピーカーの上によじ上り、1000人以上のお客さんを煽情。想像以上にパワフルなライブだった。

そして最後は神聖かまってちゃん。本日の主役の登場だ。

本番前、楽屋から配信中のの子さんの声が静まった廊下に響き渡り、なぜか緊張感を醸し出していた。ちばぎんが外でウォーミングアップし、ちばぎんぎんになろうとしていた。みさこさんが「緊張するー」と悲鳴を上げていた。monoくんはどこかに消えていた。
2階席に上がり、後ろのほうで鑑賞。2階最前列のど真ん中にはの子さんのお父さんの姿が。我が子の晴れ舞台をお父さんはどのように観ていたのだろう。

いつもの登場SE『クレヨンしんちゃん』の二代目オープニングソング『夢のENDはいつも目覚まし!』が流れると同時に、LEDの超巨大モニターがステージ後方に降りてくる。
そこにはなんと、ニコニコ生放送の映像が。
何台ものカメラでステージを撮影した映像の上に「きたぁああ」「うわあああ」「かまってちゃんんん」といった無数のコメントが流れている。この日はなんとニコニコ動画全面協力のもと、神聖かまってちゃんの配信が公式放送。結果、閲覧数は15000人。
彼らが自分たちだけで築き上げてきた活動の、一つの到達点を見た。それに大きな歓声を上げる観客。どよめきと戸惑い、興奮と感動が一緒になったような「おおーーーっ!」という声。これは感極まる。この日に会場にいた誰もが、視聴者数が10人にも満たない頃からネット配信にずっとこだわってきた彼らの物語の目撃者の一人になる。それが凄いことなのか、どうでもいいことかは、まだ分からないのかも知れないが。
とにかく、こんな光景は見たことがない。

メンバーが登場する。大画面に映し出されるそれぞれの姿。の子はUstream配信中のノートパソコンを持ちながら登場し、大画面を見ながら少年のような笑顔を見せる。楽しみにしていたゲームを発売日に買ったような、応援していた野球チームが優勝したような、そんな少年の喜びの笑顔だ。
そしてマイクを握り、少年はロックスターになる。

「お前ら!いいか、聞け!ロック史というものが世界には色々あるけども、今ここで、また、新たなロック史が、ロックの歴史がここに刻み込めれば、いいと、僕は、思っています!」

大歓声で会場が震える。ロック史の中でも類を見ない、ライブハウスとパソコンを繋げた瞬間だ。見事に刻み込んでいた。
「はい、僕はちょっと筋肉痛で疲れてますけど」との子が言葉を添え、そこでちばぎんが「ではそんな感じで、よろしくお願いします神聖かまってちゃんです!!」と進行させる。
デーーーーン!!!と、いつものみさことちばぎんのドラムとベースが鳴り、神聖かまってちゃんのライブが始まる。

お客さん「あごーー!!」 
mono「はあ?あごー?こんばんわー。ますますあごが伸びるだろうがよー」
の子「ではいきますーー!!まあなんだかんだで寒いから、みんなでお餅のようにふっくらして、最後は餅になって」
ライブ会場にいる人みんな半袖だが、の子にとっては「寒い」らしい。昨日の配信と同じく、ナウシカのような格好だ。季節はずれの"餅"というキーワードにニコ生のコメントも湧き上がる。現場にいる観客はメンバーのMCにも反応するし、それぞれが流れていくコメントに笑ったりしている。こんな多面的に楽しめるライブは珍しいだろう。そして、の子が画面を見て反応する。
「でもこれ凄いよね!どんだけ金かけてんだよ俺らなんかによ!それが一番アホだよな!」
会場は大きな笑いに包まれる。
「なんだかんだで今日は時間が60分しかないからね」との子が付け加えると、「えーーーっ!!」という観客のどよめき。「わかんないだろ!エトセトラがあるかも知れないだろ、アナザーストーリーがあるかも知れないだろ!」と観客に何かを予感させておきながら、1曲目は『夕方のピアノ』

「佐藤さんに捧げます」と告げ、何度も何度も「死ねーー!!」と叫ぶ。それと同時にニコ生のコメントにも「死ねーー」などと流れていき、声も文字も佐藤を殺す気満々。不気味な空間でもある。少しのタイムラグがありながらも、その時間のズレが味になる瞬間がある。先ほどのの子の動きが、3秒後に映像に表れていた。

みさこ「monoくん、鼻くそほじんないで!」
お客さん「の子かわいいーー!!」
mono「えーっとすごいね、コメント。"音量の調整"?"会場もっと熱くなれよ"?」
観客「うおーーーーーー!!!!」
mono「うるせーー!!」

コメントを読みながら「なんか『ごきげんよう』みたいになってるよ…」とmono。ライブなのか、バラエティ番組なのか、とにかく新しい空間だ。暴言も批判も悪口も何もかもが文字に反映されていく。場が凍りつくようなコメントだって流れる。ある意味スリルだ。しかし、神聖かまってちゃんとってはこれがいつもの光景。ライブだけでなく、家での雑談配信、外での交番配信など、過去の色んな記憶が駆け巡ってしまう。
「はー、キレイだなー」
大画面のLEDに対するの子の素朴な意見に、ちばぎんが「キレイですね」と反応。まるで秋の紅葉を見に来た老夫婦のような会話だ。

次は『ベイビーレイニーデイリー』
「皆さん!この曲は"チャララチャララー"って言うところがあるんですけども、全員で言ってください!これで1人でも欠けたら…わかんない。2年くらいかかるわ」
の子の案内により、みさこの「チャララチャララー!」の後に続く観客の「チャララチャララー!」で演奏はスタート。大画面のコメントでも「チャララチャララー」と大量に書き込まれ、視覚効果にもなっていた。の子は終盤、「恋には色々あると思いますが…!」などとの子が叫んでいた。なんとなく、昨日失恋した自分へのテーマソングにも思えた。勝手な話だが。しかし、神聖かまってちゃんの楽曲はあらゆる人のテーマでもあるのだろう。"これは自分の歌だ"と思った時点で、彼らの世界に取り込まれている。
最後は「あえて言わないだけですー」と何度も繰り返し、終了。

「の子ーーーー!!!」という大歓声。コメントには「8888888(パチパチという拍手の意)」がたくさん流れてくる。アレンジしたかのように「アゴアゴアゴ」「ちばぎんちばぎんちばぎん」というのも流れている。
MCの話題はいつも通り、monoが何を言ってるのか全然分からないというもの。ボイスエフェクターを使って神聖な声で「ホー」と言い出すmonoに、会場に爆笑の渦が。ほんと、何をしてもシュールな扱いを受けるmonoは天性の才能だ。

の子「死にたくなったりする人がいると思いますが、しねえか。するわ、俺は」
mono「はい、天使じゃ地上じゃちっ」
ちばぎん「…なんでそんなに中途半端にタイトル言ったの?ちゃんと喋ってくれる?」

の子が「ドゥ、ドゥドゥドゥー!」と口でドラムの叩き方をみさこに促し、まさにドゥ!ドゥードゥードゥードゥーー!とドラムとベースが勢いよく鳴り出す。伝わったのか。これで『天使じゃ地上じゃちっそく死』が始まる。
「嫌だーーー!!」「死にたいなあ」
この2つのコメントが大画面に流れ、不気味な光景に。初めて神聖かまってちゃんのライブを観た人や、偶然この会場に紛れ込んでしまった人にとっては、どのような光景なのだろう。
演奏後、客席からポイフルが飛んでくる。「いただいておきます。ありがとうございます」との子、丁寧に感謝。monoが拾い、「これ、"の子専用"と書いてある…」とショックを受ける。

mono「ライブやってる間はニコ生のリスナーのことをしかとしないといけないからね。次はですね、王道の曲です」
みさこ「『たけだくん』かな?」
「おーーーっ!?」と客席が大きな反応を。
mono「そんなこと言うとファンの人も"マジかよ"ってなるじゃねーかよ!」
の子「でも僕はこういうライブってのは初めてなので、だから僕は…THIS IS HISTORY!!」
会場が揺れるくらいの大歓声が響く渋谷AX。
の子「(monoに対して)お前が初めに言ったんだろ、これ」
mono「いや、たしかに車の中で俺、言えって言ったけど!俺は好きなんだよそれ!そのまま叫ぶことなんだろ!」
の子「もう皆さんも叫んでしまったらいいんですよ。ワン、ツー、スリー、フォー…THISーーー!! ISーーー!! HISTORYぃぃいいいい!!!!!」

そして始まるmonoのキーボードのメロディ。『ロックンロールは鳴り止まないっ』へ。

オイ!オイ!オイ!拳を上げて呼応する観客。前方はどこを見渡してもタテノリだ。これほど盛り上がった『ロックンロールは鳴り止まないっ』は、いまだかつて見たことがないかも知れない。先月のサマーソニックでのライブを更新した。ますます盛り上がりは止まらないっ。コメントには「くれよ!!」「鳴り止まないっ!!」と歌詞が流れていく。文字が歌っているような感覚だ。
「そう、学校帰りに聞いたあの曲が、AXで、鳴り止まないのです」
最後はキーボードのメロディで終わる。この曲構成には毎度ながら、グッときてしまう。

「せっかくニコ生やってるんですから、アンケートしましょうか」
ニコニコ生放送のアンケート機能を使おうとmonoが提案。「会場とニコ生が一体となればいいと思います」と付け加え、お題がの子から提案される。
「アンケートやるんでしょ?だからー、僕が考えてきたことは、"誰が坊主になればいいか?"ってことなんですよ」
戸惑うメンバーと観客。「だからー、一番投票があった人が坊主になるんですよー」との子。「えっ、えっ、ほんとにするの?」とmonoが戸惑い、「えっ、それ普通に笑えないんだけど」と完全に困り果てる。みさこは「どうしよう…今日親来てるし…」と嘆く。本当に親御さんが来ているらしい。「どうして渋るの?」との子。「こういうところで言うことじゃないよ!ステージ上で言うことじゃないよ、ほんとに!」と大慌てのmono。男のmonoが、女のみさこより驚いているってどういうことだ。
「いぇーーーー!!!」と観客は坊主アンケートに大盛り上がり。ちばぎんが「いぇーーって言うけどね…」と冷静に反応する。

そして始まる"誰が坊主になればいいか?"アンケート。
会場内は「アーゴ!アーゴ!アーゴ!!」とアゴコールが沸き立ち、の子が「アーゴ!アーゴ!アーゴが坊主になってー、彼女にフラれてしーまーえー」と少し歌にして会場を更に湧かす。
いつの間にかmonoが姿を消す。
ちばぎんが「monoくんは?えっ、トイレ行ったの?」と戸惑ったその瞬間、アンケート結果が。
「あっ、mono君じゃん!!」
LEDの大画面に表示されたのは、投票率第一位を誇る"mono"の文字。結果、monoが圧倒的な票数を獲得し、坊主が決定に。
「monoくんが帰ってくるまで表示しといてください」とちばぎんがお願いし、客席からは「坊主!坊主!坊主!!」というコールが沸き立つ。
「ここでするの?」「道具、なくね?」
ステージ上で坊主にするかどうかという話題になり、ステージに帰って来るとショックを受けてそのまま立ち尽くすmonoの姿が。

みさこ「じゃあ断髪式、最後にやりますか?」
の子「そういうことで!じゃ最後に断髪式を!」
みさこ「ハサミ?ハサミで?」
お客さん「ハサミーーーーッ!!!」
mono「なにこのデキレース」
ちばぎん「まあ、アゴコールは起こってたね」

再び「アーゴ!アーゴ!アーゴ!!」というコールが続き、「これで彼女と別れたらどうするんだよ!」とmonoが怒る。「失恋配信ーー!!」と観客から叫ばれたときのmonoの言葉が印象的だ。
「お前らに言われるほど、僕らの愛は甘くないですよ」
そして、それを見事にないがしろにするちばぎんの発言。
「お前の坊主とかどうでもいいから、早く次の曲やろうぜ」
さすが。痺れる。
ということで坊主が決定したmonoがリーダーの神聖かまってちゃん。「アゴがんばれー」「落ち込みすぎー」「泣くなー」という客席の声。「めっちゃ励まされてんじゃん」とちばぎん。

演奏は坊主に関係なく、『学校に行きたくない』へ。
"坊主にしたくない"という気持ちでいっぱいであろうmonoはいつもより元気がなさそうにステージ上でうろうろし、"髪の毛を返してください"と言わんばかりの哀愁を漂わせていた。の子はいつも通り暴れ回り、観客を煽情している。mono、自分の中で何かが吹っ切れたのか、「おかーーーさーーーん!!」とマイクで叫びまくっている。

「みなさん本当にありがとうございます。ほんとTHIS IS HISTORYって感じです」
の子が観客に感謝の気持ちを述べる。その間もまだmonoが落ち込んでいる様子。「アゴー、テンション上げてー」「坊主がんばれー」と観客に励まされている。
「あのね、もう帰りたいですわ…」
ぼそっと本音を呟く。
ニコ生のコメントには「アゴ、茶髪似合ってない」と、今の髪型に対する批判が流れていく。

この状況で不似合いなラブソング『ちりとり』へ。
「それはいつまでもいつまでも、大人になっても、25才になっても、ちりとられるもんなんですよ!だから!僕は、あなたのほうへあなたのほうへ、届けばいいな。もしもここにいるなら、あなたのほうへ、届けばいいと僕は思っています」
の子は歌い終えるとマイクを後ろに放り投げる。演奏が終わってからも、曲の余韻に浸る間もなく「あご頑張れー!」といった歓声が。

mono「うるせーー!!!」
の子「うるせぇ?ボキャブラリーが足りねえ」
mono「俺、希望を持って生きていくわ」
みさこ「切ない…」
mono「あのね、ネタとかじゃなくてガチだからね」
の子「何に?…あ、それかよ!」

の子はmonoがまだ坊主に落ち込んでいるとは思っていなかったようだ。「次はバラードでいきます」との子が曲紹介をするが、『いかれたNeet』のイントロが始まる。この曲がバラードという新たな解釈をされながら、ちばぎんが「皆さんありがとうございました。最後の曲です」と言い、演奏に入る。
の子、最後は「ウィーーーッ」と裏声で何度も叫び、終わる。演奏後、の子が観客に感謝の挨拶をするためにステージ最前へ。

なんとここで、の子が局部をポロリしてしまう。ニコニコ生放送のLEDの大画面が真っ青になった。BANされたということだ。

会場はどよめきと戸惑いの大歓声の渦。パソコンの前の人たちは完全に止まった配信に動揺しただろう。その証拠に、「の子wwww」といったコメントが大量に流れる。その中で「ちばぎんも脱がないかなぁ」という素朴なコメントにグッとくる。
局部への拍手なのか、ライブへの歓声なのか。いまだ鳴り止まない会場はアンコールの拍手が。画面は真っ青のままで、映像は出ない。ニコニコ生放送の公式放送で局部を出し、BANするという。ある意味期待されていたことかも知れないが、誰も本当にやるとは思わないだろう。

アンコールに応え、ステージにメンバーが再び登場。

mono「ちゃんと後日、断髪式やりますよー」
坊主の件をまだ引きずっていた。
ちばぎん「あのー、ここでやろうとしても"髪の毛落とさないでください"って怒れるみたいで」
みさこ「ね、配信でやろっか…(大画面を見て)あ、青くなってる」
ちばぎん「じゃあ神聖かまってちゃん、最後の曲ですー。今、の子が足をくじいて、瀕死です。あれ?配信終わってんじゃん!!」

なんと、メンバーは配信がストップしていたことに気付いていなかったらしい。客席からは「配信ざまあ!!」という声が。
の子から『あるてぃめっとレイザー!』の開始が告げられる。「これが最後!みんなで『あるてぃめっとレイザー!』を!いくぜ!」と言い、ギターをかき鳴らすが、ワケのわからない異音が。「…やらないぜ!」との子が言い直す。ちばぎんが「ちょっと待って!チューニング大丈夫!?」と焦るが、注目すべきはの子のギターのボディである。
赤い!
いつもの子が使用しているRKSのピンク色のギターが、そのまま真っ赤になっている。どうやら新しいギターらしい。これはかっこいいカラーだ。ピンク色をずっと見てきたからこそ、新鮮な光景にハッする。それでもチューニングは相変わらずという悲しさよ。

チューニングが終わり、『あるてぃめっとレイザー!』へ。
客席は完全にヒートアップ。どこを眺めても拳を突き上げるお客さん。2階席にはの子のお父さん。そういえば、お父さんは息子のムスコをどう見ていたのだろう。と下世話なことも思うが、そんなヒマもなく「あるてぃめっとレイザー!!」と叫びまくる息子の迫力に圧倒される会場。ステージ上でずっと踊っているだけだったmonoが途中からキーボードで参加し、後半からは4人体制の神聖かまってちゃんへ。
そして最後、ギターを縦にかまえたの子。まさかとは思うが、そのまさか。の子は新しいギターを床に思いっきり叩きつける。
ガッシャーーーーーーン!!!!
誰もが「えーーーー!?」と反応せざるをえない。
思いっきり振りかぶり、更にギターを床に叩きつけるの子。破壊する。バラバラに割れる新しいギター。新しいギター。もう一回書く。これは新しいギターだ。

新しいギターを叩き割った後、の子が足を引きずり始める。そして倒れる。捻挫らしい。動けないの子の姿を見て、ステージを捌けなければならない使命を背負ったであろう劒マネージャーが挙動不審な動きをしながら、咄嗟に判断したようにの子をお姫様抱っこしてステージを去る。
なんなんだこれは。
「私金持ちお嬢様」と歌詞にあるが、まさかお嬢様がお姫様となり、劒マネージャーがの子をお持ち帰りとは。
そしてギターが。かっこいいと思った矢先にギターがまさか。

そんなわけで、アンコールの最後の最後にインパクトとギターを叩きつけた神聖かまってちゃん初の自主イベントが終了する。
ニコニコ生放送。monoの坊主決定。ギター破壊。お姫様抱っこ。あらゆるエンターテイメント要素とシュールな光景は、彼らのライブでしか味わえないだろう。

終演後、ビデオカメラを整理しに川本真琴さんの楽屋へ。通路から神聖かまってちゃんの楽屋を軽く覗くと、の子さんがフリーズ状態だった。疲れていたのか、何なのか。完全に機能停止の姿で、一点を見つめていた。その姿を撮影するカメラクルー。異様な光景だった。
その後、川本さんが神聖かまってちゃんの配信に出ることになり、の子さんが復活。楽屋からは元気そうなの子さんとみさこさんの声が聞こえてきた。川本さんを配信に出せてとにかく嬉しそうな雰囲気のの子さんは、配信が終わると川本さんに律儀に挨拶し、笑顔で見送っていた。
アップロードされたYOUTUBEの動画で、彼らの配信の会話を確認。

川本真琴「家で昼寝してたら夢にこの人(の子)が寝てる部屋に入ってきて…」
の子「あーそうなんすかあーまじすかそれはまあ何か何かある…」

あまり会話になっていなかったけど、こうして神聖かまってちゃんの初の自主イベントは無事(ではないか)に終わった。
「神聖かまってちゃんも撮影したかったな…」
なんてことを言うと、の子さんの局部も撮影したかったように誤解されそうになるから、やめておきたい。
この日、大画面のLEDはとにかく感動的で、ライブの出来・不出来は関係なく、ステージには神聖かまってちゃんの集大成が広がっていた。
そしてこのライブの数日後、monoが坊主になる"断髪配信"が行なわれた。



2010年9月19日 渋谷AX
〈セットリスト〉
1、夕方のピアノ
2、ベイビーレイニーデイリー
3、天使じゃ地上じゃちっそく死
4、ロックンロールは鳴り止まないっ
5、学校に行きたくない
6、ちりとり
7、いかれたNeet
(アンコール)あるてぃめっとレイザー!

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