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2010年6月25日金曜日

神聖かまってちゃん@渋谷クラブクアトロ

andymoriによるイベント"結婚しようよ"の渋谷クラブクアトロ編は、神聖かまってちゃんとandymoriのツーマンライブ。

撮らない神聖かまってちゃんはいつも新鮮。自由に身体を動かせるという点が特に。神聖かまってちゃんは『夢のENDはいつも目覚まし!』を登場SEに登場。の子はまたもや季節に逆行するかのように、セーター。真っ赤なカラーが強烈な個性を放っていた。

『ゆーれいみマン』から始まり、演奏を観るのは2回目の『いくつになったら』にグッときた。の子は素直な言葉で綴られた歌詞を、どこを見ているのか、真っ直ぐに見つめて歌っていた。何を考えているわけでもないと思うが、歌詞に感情が込められているとは思うのでグッとくる。
今回一番印象的だったのは『23才の夏休み』。ちばぎんとみさこのコーラスが良い味を出していた。コーラスがなかったり、コーラスがあったり、ドラムの入り方が違っていたり、今までかなりの変革と試行錯誤を経てきたこの曲。この日が一番ではないだろうか。
『スピード』のmonoのキーボードは出だし、少しフライングするかのように始まるのがいい。『夕方のピアノ』はの子のボーカルが鋭く冴え渡って、狂気。いつものことだ。
『自分らしく』『怒鳴るゆめ』と続き、「最後の曲です」と言って『美ちなる方へ』。しかし、それが結局最後ではなくて本当の最後は『いかれたNeet』だった。

MCではmonoがやたらと買ったばかりのiPhoneを自慢する。「iPhone狩りにあえ」との子に責め立てられる。更にみさこが「全国民が狙っている」と添え、monoが「ドラクエ狩りみたいな、ね」と言ったことに対し、メンバー全員が「は?意味わかんねーよ」といった態度で接した。神聖かまってちゃんのライブではなんら珍しいことはない光景だ。
monoが次の曲のスタートにもたつき、かなり時間がかかっている間、の子が呆れて「これが"そして5年後"とかになるんだよ」と会場を笑いに包んでいた。「アゴー、アゴー」とmonoに対する歌を即興で歌うの子。いじることは愛されてるのかけなされているのかよく分からないことがあるかも知れないが、monoは確実に愛されている。行き過ぎたいじりにmonoが時折マジギレするところもあるが、それを含めて愛すべきキャラクターだ。

最後は「電池がなくなったんだよ!」と機材が使えないことにmonoが逆ギレして、演奏がなかなか始められないというハプニングもあった。もはやグダグダと形容する以上の間の長さがあり、観ているこちら側も焦るほどだ。
『美ちなる方へ』の最初にみさこがドラムスティックでカウントするけど、突然戸惑うことがあったのか、「ワン…ウェッ?」と言ってしまい、の子が「ウェッ?」と再現する。
ちばぎんは冷静に彼らの様子を見て、進行を促していた。

曲と曲との間が伝説的に長い神聖かまってちゃんのライブが終わり、その後はandymoriのライブ。
噂通り、後藤大樹のドラムがやばい。ロックンロールなドラムだった。
速い、速い。まるで言葉を吹き飛ばしていくかのようなスピード感。ドラムでああいう表現ができるのか、と新しい発見がたくさんあった。
ボーカル・小山田壮平がMCで神聖かまってちゃんのライブについて触れる。
「さっき、神聖かまってちゃんのMC聞いてたんだけど…全然何言ってんのか分かんなかった…あれ分かるの?俺もたまにそう言われることあるんだけど」
ひょっとしてこれはmonoのことでは?

andymoriの演奏をノリノリで観ていると、後ろから僕の肩をポンポン叩く人がいた。
「こんなに楽しんでいるところを…誰や?」
振り返っても、叩いた人が誰だか分からない。それが3回ほど続き、ようやく犯人が。ちばぎんとmonoくん。正直、初めてのandymoriのライブを楽しみたいところもあったけど、普通に平然と客席に現れるこの二人は愛おしい存在なのかも知れない。
のんびりと話していると、劒マネージャーから戻るように指示される二人。そのままステージに行き、andymoriのアンコールに小山田さんが「では、神聖かまってちゃん、の子以外!」と紹介し、monoくん、ちばぎん、みさこさんが登場。全員で井上陽水のカバー『夢の中へ』を歌う。monoくんが終始おちゃらけて、みさこさんが真面目に歌詞カードを見ながら歌い、ちばぎんが馴染めない様子でバナナ形のマラカスをなんとも言えない表情で振っていた。

終演後、客席後方に女優の綾瀬はるかさんと臼田あさ美さんの姿があった。友人の森くん曰く、満島ひかりさんが神聖かまってちゃんの大ファンらしいし、たまにライブで見かける坂井真紀さんといい、"神聖かまってちゃんのライブに行くと、女優に会える"という定説が出来上がりそうだ。
友人の森くんと楽屋におじゃまする。
andymoriの後藤くんと話していると、みさこさんが僕の帽子をいきなり脱がす。帽子の中をクンクン嗅ぎ、尻や乳を露骨に揉んできたり、手を強引に掴み取っては舌で舐めてきたり、まるで迷惑な犬だ。挙げ句の果てにクアトロの楽屋にある浴室に僕を閉じ込めて「学生のノリか…」と呟くと、「私はいつまでも学生気分です」と反省を一切見えない。後藤くんは「そうやって男の子は勘違いするわけね」と冷静に傍観していた。どう勘違いしろと。

の子さんはなぜかまた女装していた。それも終演後に。本番ではないのか。ちょっとこれは本当に意味が分からなくて凄いと思った。ボブヘアーになったまま、なぜか物凄く真面目な表情で座っていた。
「今日どうでした…?」
緊張感溢れる低い声だったが、女装。つくづく、この人は掴めない。だから面白い。更にその後、andymoriの小山田さんと熱烈なキスを交わしていた。それもマウス・トゥ・マウス。すべてが謎に包まれた。andymori専属カメラマンでもある佐藤さんは撮影した写真を嬉しそうに見せてきて、「『ダブルファンタジー』だよ!」とジョン・レノンとオノ・ヨーコのCDジャケット(画像)を引き合いに出してきた。いつかは平和のためのベッド・インをするわけか。

音楽雑誌でも着実に取り上げられてきている話題の2バンドのツーマン。といったこの日のイベントだったが、どこか精神性が似ているように見えて、やはり正反対にも思える2つのバンドが一堂に会した印象があった。さすがにandymoriのライブではiPhoneを自慢する人はいないし、女装(それも終演後に)するメンバーもいない。
の子さんの終演後の女装と緊張感は、なんとなくだが、同年代のバンドへの対抗意識も感じた。
いや、ただ単に女の子になりたかっただけかも知れないけど。

2010年6月25日 渋谷クラブクアトロ
〈セットリスト〉
1、ゆーれいみマン
2、いくつになったら
3、23才の夏休み
4、スピード
5、自分らしく
6、ロックンロールは鳴り止まないっ
7、夕方のピアノ
8、怒鳴るゆめ
9、美ちなる方へ
10、いかれたNeet

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