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2010年4月4日日曜日

神聖かまってちゃん@渋谷HMV

神聖かまってちゃん史上初のインストアライブ。

いや、インストアライブは以前もやっていた。ところが無許可だった。新宿のタワーレコードではの子さんが配信中のノートパソコンを持ちながら『学校に行きたくない』を流し、まさかの店内ゲリラライブ。当然、店員に追放された。
今回は正式なインストアライブ。誰も彼を追い出したりはしないはず。
曇り空の中、渋谷まで向かう前に神聖かまってちゃんがニコニコ生放送を開始していた。『ちばぎんの車窓から』といった、『世界の車窓から』とは程遠い高速道路の風景が眺められる放送が行われており、"ちばぎんが運転がんばっている""みさこさんだけが喋り続けている"という要素しかない映像だったけど、これから渋谷に向かうという状況が一緒なだけに、そのリアルタイムに迫っている感には妙にドキドキした。そして車中、みさこさんの後ろにいるmonoくんの表情の変わらなさにもドキドキした。後ろの風景にまったく変化が見られない。固形物が後ろからずっとこっちを見ているようで、恐い。

渋谷HMVに着き、イベントスペースへ。
まだ会場にお客さんがいない。ステージ後方のモニタには『ロックンロールは鳴り止まないっ』の新しいPVが延々と流れており、パーフェクトミュージックの方々やイベント関係者がゆったりとしている。少し前から神聖かまってちゃんの舞台裏を撮影している映像ディレクターの丹羽貴幸さんに話しかけて頂き、ようやく知り合う。
メンバーはまだ到着していない。遅刻している。どうやらHMVの近くで火災が起きたようで、周辺に消防車がたくさん停車していたために楽器の搬入が大変だったらしい。
まさに"嵐を呼ぶ神聖かまってちゃん"。『クレヨンしんちゃん』のタイトルみたいだ。昨年のサマーソニックのときなんて出演後、本当に雨と風が巻き起こり、文字通り、嵐を呼んでしまったのだから。

しばらくすると、お客さんが仮の入場。前方に詰めず、スタンバイ。撮影はメンバーが到着してからスタンバイしようと思い、ビデオカメラ片手に後ろのほうでゆったりしていると、前に立っていたパンクロックなファッション&モヒカンの長身お兄さんが「あっ、すいません。ジャマになりますよね…」と謝る。なんていい人なのか。気になったので、その後も話しかけてしまう。
程なくすると、聞き慣れた大声が。
「もうさっきライブ終わっちゃった。疲れちゃった!」
"神"と書かれたヘルメットを被ったの子さんとちばぎんの姿が。
ヘルメットはザ・タイマーズとしか思えない。僕に気付いたのかカメラ目線をする。この日、帰宅後に急いでカメラ目線の画像をツイッターにアップすると、HMV渋谷店さんから「NICE SHOT!」というRTを頂いた。

「俺はもうライブ終わっちゃった」との子。ちばぎんが「終わったねー。みなさん、カメラ映りますよー!」とお客さんに注意を促す。
どうやらここに来る前に、渋谷HMVのど真ん前での子が大声で歌っていたらしい。ニコニコ生放送で配信中のノートパソコンを手に持つちばぎんと、その被写体となるの子。店外でのライブなので、言うなればアウトストアライブだ。インストアライブでもこのままぶっ続けでライブ配信をするようで、劔マネージャーにノートパソコンを託していた。

「リスナーの皆さん、すみませんね、なんか俺、車から出た途端にこんな状況に追いやられてるから…(目の前のお客さんに向かって)なんだお前ら!無料だからいるのか?さっきの路上ライブのほうが十分熱かったぞ!疲れちゃった…帰りたい」
パソコンの前にいるお客さんと、目の前のお客さんとの配慮の違いは容赦ない。どちらが大切かなんて、の子は全く意識していない。どちらも同じ"リスナー"なのだ。コメントを読むの子。「"シーンとしている"。たしかに。ああ、真っ昼間ボーイズのことは言うな。あれは俺だ!」と、最近2ちゃんねるの神聖かまってちゃんスレッドを中心に話題になっている、の子が10代の頃に組んでいたデュオ"真っ昼間ボーイズ"が自分であることを認める。ナンバーガールに影響されたのがバレバレなネーミング。かつ、そのアーティスト写真はシュールな空気が漂っている。
参照URL:http://www.welcomeback.jp/schedule/diary.cgi?action=view&date=20050205

楽器を手に持つメンバー。「はい、ではライブモードでライブをいたしますー。はい、一気にシーンとしちゃった。こんなに集まってくれてありがとうございます」との子。お客さんの拍手。「拍手なんかいらねー!」となぜか拒否。
「劔さん、じゃあこれカメラぼやけててあんま映らんないと思うんで、客席とか映しといてくださいー。あとカメラアングル、しっかりしてくれたまえ。あと、ジュース持ってきてくれたまえ!」
マネージャーをこき使い、ちばぎんも「僕もお願いします」と便乗するかのようにこき使う。

「こんばんわー、神聖かまってちゃんです!よろしくお願いしまーす」
ちばぎんの挨拶により、ライブをスタートしようとするメンバー。「まだ待って!今からお客さんに整理番号順に入ってもらうんで!」とスタッフに止められる。「え?これまだ入ってないの?これ何?見せ物?」とうろたえるちばぎん。
「さっき僕とちばぎんが路上でやったので、そのせいで何かよくわからん人たちが(インストアライブに)ついてきたのかも知れません」との子。「いや、こんなにいなかった」とちばぎん。「うん、たぶん2人くらい」との子。
「ごめんなさい、一旦捌けます!」とマネージャー劔さんの指示により、メンバーが一時退場。の子が「はーい、このまま帰りまーす」と言い、「ありがとうございました。神聖かまってちゃんでしたー」とちばぎんがステージを去っていく。あたかもこれでライブが終わったかのような、寂しいセリフだった。

ニコニコ生放送についてはmonoが「延長したから大丈夫!」と元気いっぱいに答え、「monoくん冷静だな」との子。「たまには俺が冷静になってもいいんじゃない!」とmono。
一旦捌けた後、再入場するメンバーたち。
の子一人だけがゆったりとステージに上がり、「はい、じゃあ神聖かまってちゃんのメンバーが来たら拍手お願いします。はい、神聖かまってちゃんのメンバーが入ってきましたー!いぇー、ロックンロールの一発屋~!」とお客さんを盛り上げるのか盛り下げるのか分からないことを。
ノートパソコンをちばぎんに渡され、「俺がこれ持ちながらやるのかこのやろー!」との子。劔マネージャーが「はいはい!」と歩み寄り、「ミスターツルギィ~」と言いながらノートパソコンを渡す。
monoが「急遽配信やることなってね」と話し始めるとちばぎんとみさこが演奏を始め、声がかき消される。そしての子がマイクを使って語り始める。

「あー渋谷HMVに来ました。前回来たときは警察に、警察に、ポリスに連れていかれそうになった。でもこうやって日々が過ぎていくたびに僕はなんかここにいる、そう店員を呼べ店員をそこにいるんだろバカヤローてめーこのやろー。てめーに言いたいんだよこのやろー!あのとき俺のことバカにして追放しようとしやがって…今ではこの有り様だーー!!俺はまだまだまだまだこのまま上に行って、差し上げて、参りましょう」

先日のNHK『ミュージック・ジャパン』の放送の最後にも似た、自信発言と日本語崩壊のミックス。盛り上がる客席であるのにも関わらず、「僕今日ずっと寝てたんで、曲目が全然わかんない」といつもの調子。なぜだか安心のテンションにも思う。
『23才の夏休み』をやろうとしたが、『ゆーれいみマン』から演奏。サングラスをかけながら、「これ(耳の部分)がめっちゃ痛いんだよね…」との子。
「ということで改めまして、神聖かまってちゃんです!」
ちばぎんが挨拶すると、みさこがダダッダッダッダ!とドラムを叩き、「うーーっゆれい!!」からライブはスタート。

演奏終了後、「今、自分がどこにいるのかわかんなくなる!サングラスかけてたら…」と弱気になるの子。「家だよ家!」とmono。「すいません、どなたか水分を」とちばぎん。いつも通り、気持ちはバラバラだ。

の子「皆さんは僕らのことを知っている方々なんですかね?"初めて観た"って人はハーイって言ってください。初めて観た人~」
誰も手を上げない。
ちばぎん「いねぇじゃねえか…」
mono「みんな俺らのことを知ってくれて観に来てんだね。そういうことよ。あれ?」
の子、monoの話をまったく聞いていない様子。
mono「なんで俺が話してんのにお前は…」
の子「違う、生でだ!ネットじゃなく、生で初めて観た人!」
改めて挙手を促し、結構な数の人が手を挙げる。
の子「よし、これが幻滅した人の数だ!!」
ちばぎん「そうかも知れない…」

次は『死にたい季節』。「今日はギター用意してないから、何もやることない」と言ったmonoに対し、「なんでキーボード2つもあるのにやることねーんだよ、意味わかんねーよ!」との子。ごもっとも。ということで、monoがギターではなくキーボードを弾く『死にたい季節』は昨年6月の渋谷屋根裏以来、久しぶり。ポツリポツリと呟くように単音を弾くピアノのメロディが寂しくて、正直ギター使うよりもこちらのほうがいいのかも知れない。

の子「アルバム、クソだったでしょ?」
ちばぎん「ぅおい!そんなこと言わない!今から買う人もいるから」
の子「いないだろ」
ちばぎん「いないか」
納得かよ!
みさこ「(monoに対し)この人ねー、行きのときの配信もずっと私に丸投げだったんですよ!」
mono「おめーは適当じゃねえかバカヤロー!」
みさこ「もうねー、あ、映ってる?」
mono「おー映ってる」

みさことmonoがステージ後方のモニタに自分たちの姿が映っていることに気付く。話の途中で。ここがすごい。話の途中なのがすごい。気付いたことにすぐ反応するあたり、まるで動物としか思えない。
「monoくん、これ全国に映ってるから(全国に映ってないが)、あんまり醜態さらさないほうがいいよ。ま、顔がもう醜態だけどな!ははは!」
思う存分笑ったあと、すぐに無表情になるの子。

「うぃっしょー、燃えてきたぜ」とこのタイミングでの子がやる気発言。「燃えてきたって、お前さっきのライブで燃えてきたんじゃないの!」とmonoが突っ込む。

の子「キミ、一番トークがグダってるね。どうしたの?」
mono「あのですね…緊張してるよ。こんな感じ、初めてじゃないの!」
の子「まあ、こんなに人が入ってるのは都内では初めてかもしんないけど、お前いつも"余裕だよー"とか言ってんじゃん」
mono「いや、今日は雰囲気が違うでしょ。違うでしょー、ライブハウスとは」
の子「あっそー。がんばってくれー」
まさかの放棄!
mono「お前ね、俺、歯がないからってね…」
の子「え?何言ってんの?ちばぎん、なんか今日こいつ中途半端だよな。歯切れが悪い。歯がないからか!」

いつも通りのゆったりとしたトークの中、『23才の夏休み』へ。毎度おなじみ、の子はヘッドマイクがずれ落ちそうになるのを気にしながら演奏している。終始マイクを触りながら落ち着かない様子だった。うまく固定ができる日は来るのだろうか。

の子「まあ、けど、環境は新鮮だよね」
mono「ね!だから緊張すんだよ!(ウィスキーをグビクビと飲む)」
の子「お前、飲んでんじゃねーか思いっきり。こんな人どう思います?」
お客さんに尋ねるの子。無反応。
mono「…なんか反応してよ、頼むから」
お客さん「あごーー!!」
mono「ほーい!あごだよーーー!!」
ちばぎん「気持ちわりぃ、こいつ…」
mono「あご触ってねー!不幸になるからみんな!彼女できなくなるよほんとに!」
みさこ「monoくん…」

の子はmonoを憐れみの表情で見ていた。

の子「ちょっと、チューニングさせて…」
mono「あれだね。そのギター、すぐチューニング狂うね」
の子「おめー、いつもチューニングのことなんか触れねーだろ!どんだけなんだよ…こんなにお客さんいるんだから、何か語ってあげろよ」
mono「いや僕は昨日の配信で散々、『(最強伝説)黒沢』のことを語りましたよ!」
の子「知らねーよ!だからどうした!昨日と今は違うんだよ…日はまた昇るんだよ!!」

まさかの名言、出ました。
「みんな、(monoを)見てください。…一生懸命酒飲んでんじゃねーか!!」
この日はの子がつっこみ役に回るほど、monoが暴走していたように思う。酒を飲めば無敵である。

「はい、早くやるぞ曲」と珍しくの子が演奏を催促し、「お前今日優しいね」とmono。「優しいねじゃねえよ、お前テンパリすぎだろ…」というの子に対し、monoがなぜかドヤ顔で「わかってらっしゃる」と。
そしてそのまま『ロックンロールは鳴り止まないっ』へ。

の子「これ、配信止まってんじゃないの?つるぎー、ちゃんとしろ!クビにするぞ!」
みさこ「どれだけ上から目線なんですか!」
の子「止まってるんですか、まあ、放っておこう…今目の前にある現実こそがすべてなんですから!!」

またまた名言でました。

ちばぎん「画面の中にいる人ざまぁ、ということで」

ちばぎんも名言でました。

そして『学校に行きたくない』へ。
「monoくん、ぶっ飛ばせよ」との子。「ぶっ飛ばすよー!スピーカー全部飛ばしちゃうよー」とmonoの自信発言により、演奏がスタート。とはいえ、monoはほとんど演奏というものをしていない。踊りなのかシャドウボクシングなのかよく分からない動きをし、イスを手に持ったり、マイクで「あー!!」と叫んだり。「計算ドリルを返してください!」を連呼するの子に「言ってやれよ!」と叫んでいる。mono、この日はいつも以上に自由だ。
曲の中盤、の子が客席最前に歩み寄り、柵に足を乗っける。そしてこの後、思いっきりダイブ。店内でダイブする光景は新鮮だった。

その後は最前列のお客さんと握手していく。「大丈夫ですか?皆さん、怪我ないですか?」とちばぎん。「怪我ないですか?すいません」との子が謝る。「エヴァンゲリオンみたいに10分休憩とかあれば…」との子。昨年も下北沢でのライブで『学校に行きたくない』の後に同じこと言っていた気がする。
持ち時間が30分ということで、あと残り1曲。

の子「最後はmonoくんラップか、『ちりとり』で」
mono「余計なこと言うなお前」
の子「観たいんだよ、俺が一番観たいんだよ」
mono「ふざけんなよ!死ねバカ!」
演奏を始めようとするみさこに対し、monoが「お前やんなよ!ぶっ殺すぞマジで!」となぜか必死に抵抗。
の子「あごラップ~!!」
みさこ「私がやらせてんじゃなくて、みんなが聴きたいんだって」
mono「うるせえんだよバカクソ!!」

「フゥ~~!!」とお客さんから歓声と拍手。「おい、ほんとにふざけんな!」マイクを持って立ち上がり、本気で抵抗するmono。どれほどやりたくないのだ。「その威勢があればできるじゃないか!」との子が持ち上げる。たしかにその通り。「その威勢だったらアフリカのダウンタウンにも行けるよ!」との子。アフリカですか。
ちばぎんとみさこがリズムを作り、の子がギターを軽快なカッティングで演奏。mono、一人だけ必死に抵抗。
「ほんとにやんねーって言ってんだろ!ふざけんな!!」
ここからmonoブチギレタイムがスタート。
「お前ら(ちばぎん、みさこ)、なんだよ!いつも俺に流れ持って行きやがって!このやろー!」と激怒。みさこに歩み寄り、「お前なんなんだよ!女だからって調子乗んなよ!ぶっ殺すぞ!!おい!!晒すぞこのやろー!このバカクソ!メスブタ野郎!!」とひどい暴言が。

ちばぎん「おい、マジ切れすんなよ…」
の子「まあ、落ち着いて落ち着いて…」
みさこ「じゃあ私がラップやります…」

monoの異常なキレ様に全員がなだめている。先ほどまでふざけていたmonoとは思えないほど、恐い。というか、これがラップなのかも知れない。disという奴だ。

「『ちりとり』というものは、昔愛した人に捧げた曲です」
この異様なムードの中で語り始めるの子に、会場が爆笑の渦に。「皆さんも、そういう人がいると思いますが。monoくんは、今愛する人がいるんだっけ?」との子が尋ねる。「マジギレしちゃったよまったく…」と先ほどまでの自分に後悔しているmonoに対し、「こんなにマジギレしてるmonoくん初めて見た」との子が素の表情で呟く。「(みさこに)こいつがムカつくんだよ!ドラムぽんぽこぽんぽこ叩きやがってよー!!」とまだキレているmonoに、の子が珍しく爆笑。

の子「それは配信で言え!」
mono「ほんとね、配信じゃなくても生で言っていくわ!」
ちばぎん「お前でも別にやんねーじゃん、毎回」
mono「いやね、心の準備ができないんだよ…」
の子「monoくん、もうね、名誉毀損だからねこれ。訴えられるよ。これがもう、monoくん最後のライブ。最後の『ちりとり』。イメージダウンなんですよ、キミはっ!」
mono「いいんですよー僕はイメージダウンでー」
の子「がんばって」
mono「はい」

なんだか可愛い会話の後、『ちりとり』の演奏へ。最後の部分、の子は歌詞をアドリブで変えて歌っていた。
「HMVに来てくれてありがとうございました!僕はあなたしかいません!だから!もっともっと伝えたいことが、この夜に、昼に、あるんですけど、これが最後になります!僕はもっと、もっと、奥まで、、あなたたちのことをちりとってやりたいのですー!!」
monoのブチギレを相当過去のものにさせるくらい、ドラマチックな叫びだった。の子なりにmonoのフォローをしたのかも知れない。
この曲でライブは終了する。

「今日は曲数も少なくて本調子だったけど、これでワンマンとかだったら、もっとグダるから!だいたい6曲が限界!ありがとうございました!もしも気に入ってくれたら、インターネットでヤフってください!」
なぜかその後、お客さんが無反応。
「なんだこの空気!!」との子が怒鳴って終了。

この後、会場はライブからサイン会に変わる。
ステージに高めのテーブルが置かれ、メンバーが立ちながらお客さんにサインをしていくという流れ。劔マネージャーが司会を担当し、「はい、HMV名物のサイン会ということで、これは人気者の宿命です」と告げる。
の子さんが「これ全部サインするんですか?」と遠くから劔さんに尋ねる。「はい、全部。もう、ちゃちゃっと簡単に書いていいんで」と答えると、「お前テキトーだな!失礼だろ!」との子さん。

monoくんとみさこさんが2人仲良く並んでサインをしている光景。先ほど怒鳴り散らした、散らされた関係が嘘のよう。どちらも笑顔なので、大丈夫か。
サインをもらった方にメンバーのサインを見せてもらったけど、全員丁寧な字に見えた。100人以上にサインをしていたようだ。長時間のサイン会が終了したときには、400人くらいは詰めかけていた会場も人がまばらに。ステージからの子さんが威勢よく「ありがとうございました!!」と大声で挨拶し、インストアライブは幕が閉じる。

イベント撤収後、monoくんが近付いてきた。そのまま『ロックマン10』のサントラを探しに店内へと消えていった。しかしmonoくん、そこはR&Bのコーナーだ。酔っ払っているのか。

この日、monoくんの見事なフリースタイルラップ(みさこdisりver.)も披露されたし、お客さんもたくさん来て、大盛況だった。
インストアライブの前にHMV前でライブ。サービス精神と自己実現パワーがいつも以上に炸裂し、インもアウトもライブ尽くしだったの子さんの執念にも似た熱意は相変わらず半端ない。以前HMVにノートパソコン片手に乗り込んだときは追い出されたというのに、今や店内BGMに神聖かまってちゃんが流れているという状況。
約1年間の変化が、この日のHMVでの出来事を見るだけでもすぐに分かる。追放されたという伏線を自ら作り、それを辻褄合わせるように繋げていく。いわばドラマだ。
そして、このみさこさんを後ろから見つめるmonoくんの表情も、この後のブチギレ展開の伏線だったに違いない。


2010年4月4日 渋谷HMV
〈セットリスト〉
1、ゆーれいみマン
2、死にたい季節
3、23才の夏休み
4、ロックンロールは鳴り止まないっ
5、学校に行きたくない
6、ちりとり

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