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2009年11月26日木曜日

神聖かまってちゃん@渋谷O-nest

神聖かまってちゃん、初O-nest。

O-nestは居心地がいい。上の階のまったりとできるフロアは知り合いがいれば楽しいけど、知り合いがいないと地獄だ。あれほどの疎外感と排他的空間は他にない。まさに天国か地獄なのだ。
この日はどちらかといえば天国だった。恐らく。
O-nestに着くと、上の階のテーブルに神聖かまってちゃんメンバーが。monoくんがやたらテンションが高い。どうやらウィスキーを飲んで結構酔っ払っているらしい。こんなに酔った彼は初めて見る。饒舌だ。
ちょうどウミネコサウンズの演奏が始まる頃、撮影場所を確保する。ウミネコサウンズのドラムは元くるりの森信行さんだった。

この日はCINRA主催の"exPOP!!!!"という無料イベント。タダだからか、いつもの神聖かまってちゃんのライブでは見ない顔もチラホラ。噂を聞いて駆けつけた人も多いだろう。それに対しての子がセッティング中のステージで言い放つ。
「今日はタダだから貧乏人どもがいると思うが、インターネットをつないでいるこのクソ中流どももいると思うが、すべての奴に俺は伝えたい!マイクケーブルがない!」
とりあえずマイクのケーブルが無く、オフマイクで喋っている。
「ほとんどの奴が対バンの客だろうから…お前らは、俺の息子だー!!」
意味不明な発言に、会場は笑いに包まれる。
この日のの子は調子が良さそう。終始楽しそうな表情をしていた。楽しそうといえば、僕のすぐ隣で"水中、それは苦しい"のボーカル・ジョニー大蔵大臣がずっとケラケラ笑い、楽しそうに神聖かまってちゃんのライブを観ていた。

この日、なぜか登場SEが用意されていた。『クレヨんしんちゃん』の二代目オープニング曲、B.B.クイーンズの『夢のENDはいつも目覚まし!』が流れ、ステージに走り込みながら「ゆーめのエンドはいつーもー!」と叫ぶの子。感触があんまりだったのか、すぐに沈静する。

「とりあえず、神聖かまってちゃんです!よろしくお願いします!これからどんどん落ちぶれていくバンドです!今しか観るチャンスがないので、みなさん、しかと目に焼きつけてください!イヤッハーイ!」

monoは完全に酔っ払っている様子でへらへらと笑い、「いくぞこんやろー」ともうすでにできあがっている。ちばぎんがmonoを「べろんべろんです!」と紹介。の子に「お前ちゃんとしろよ!やる気あんのかよ!」と叱責される。
「『天使じゃ地上じゃちっそく死』です!自殺したい曲です!自殺したいようには見えないが!」
の子の曲紹介により、元気いっぱいに1曲目『天使じゃ地上じゃちっそく死』の演奏へ。元気に「死にたいなー」と歌っており、たしかに自殺とは無関係のテンション。
「もう嫌だー!」直後のちばぎんのベースのウネウネとした低音がかっこいい。みさこをズームすると、一瞬髪型がボブヘアーに見えた。あれはボブだろう。いいことだ。monoの着ているバカボンの服が意味もなく可愛い。
酔っ払っているせいか、ギターを弾くmonoはその動きが自信にみなぎっていた。慎ましくやるよりも、バーーン!とやってほしい。酔っ払っているほうがいいのかも。

「えーと、次は久々な曲をやります。『いかれたNeet』という曲をやります。僕は今ちょっと漫画喫茶でバイトしてるんですけどね!」との子が言うと、monoが「すぐニートになるんだろうけどね!」と返す。の子、「まあそうなんだけどね!」と元気いっぱいに話す。

『いかれたNeet』はmonoがノリノリ。手をラッパーみたいにイケイケに動かしている。若干気持ち悪さも感じさせてくれる。
「いかれたニィィィィトォオオオオオ!!!」と何度も叫ぶ曲。この曲のPVは、最後が見事だ。立ち尽くしているの子の後ろを、元気いっぱいにはしゃぐ少年たち。偶然映り込んだにしても見事な絵だ。ニートと小学生という組み合わせ。モラトリアムという意味では変わりない。最後のmonoのキーボードのメロディが物悲しい。mono悲しいというわけではない。すみません。

ライブ自体は物悲しさが一切なく、早くも「疲れてきた」との子。次は神聖かまってちゃん唯一のラブソングとも言える『ちりとり』。

の子「皆さん、初恋の方がいらっしゃると思いますが、初恋の人がトラウマのごとく夜中に脳裏にふと思い出されて、募りに募った恨みに近い、そんな曲です」
ちばぎん「うそだろ」
の子「いや、ほんと。初めて来た人には言ってる。いつも来ている人には言ってないけどな。ハハハ!今日アウェイだからな!」
mono「アウェイじゃないと思うよ、これ結構」
の子「は?イキがってんじゃねーよバカ」
ドラムがドカドカッパシャーンと鳴る。
mono「(みさこに)なんだよそれお前!!」

まったく初恋ムードじゃない状態から『ちりとり』へ。
この日のmonoのテンションが高すぎる。いつもは淡々と弾いているキーボードだが、この日は弾いてない片方の手が完全にラッパーになっている。イキがっているのだ。自信満々のmono。お酒の力の大きさにはただ震えるしかない。
の子が終盤、「だから、僕はあなたのことを思い出すたびに心が少し切なくなってくるんです。だから今日だけは、ちりとってくれ」と歌詞を変えて歌っているのにグッとくる。

3曲演奏を終えて疲れている様子のの子。
「ワンマンなんかできるわけねーだろ。だからこのまま落ちるべきだ!でも疲れたときにこそ、インスト曲がある。次は『夜空の虫とどこまでも』という曲をやります」
ギターを置くの子。そのとき、monoがもう片方のキーボードを軽く押して、の子に対して「どうぞー」みたいな仕種をする。妙に腹立たしい顔をしていたのがツボだ。
「疲れたよー!」と言うmonoに対し、一人のお客さんが「帰れ」と反応。「はぁ!"帰れ"ってふざけんなお前!」とmonoがキレる。そんな中、「すいません、誰かティッシュ持ってないですかね?」との子がいきなりのんびりと催促。みさこが「ちょっと待って。私持ってる!鼻炎だから!」とティッシュを差し出す。
その間、monoがの子に「踊ってて」と言われ、客席に背を向けて突然踊る。しかし、「逃げてんじゃねーか。こっち(客席)見て踊れよ!」との子に叱責され、たしかに明らかにお客さんの目から逃げていた。「向き合え!!」との子が背中を押す。
やたらとちばぎんのつなぎの服を指摘するmono。酔っ払いすぎて最初は楽しかったが、だんだんめんどくさくなってきたメンバー。ちばぎんは「この酔っ払いの相手、ヤなんだけど…」と弱音を吐く。

みさこが京都で行われる"みやこ音楽祭"の出演の告知を、なぜかこの東京の会場で言い出す。戸惑いまじりの笑いが起きる中、くるりも出演するイベントということで、の子が「遂にくるりの片足を掴んだんですよ…岸部の」と言う。岸部繁って誰。

次は『夜空の虫とどこまでも』の演奏。
ちばぎんのベースラインが気持ちいい。の子のボーカルエフェクターによる高音がキレイに響き渡り、終盤の盛り上がりがたまらない。ドラムが次第に激しくなるのがかっこいい。ライブで演奏されるたびに「この日のベストアクト」と言ってしまいそうな楽曲。実際、この日のベストアクトだった。

の子が外での配信を止められていることについて、monoが「いつかお前逮捕されろよ!長くねーんだから!」と結構ひどいことを言う。の子が「酔っ払ってるのはいいけど、つまんねえぞ」とmonoを厳しく叱責。「すいませんでしたー」とあまり反省していない様子で『ロックンロールは鳴り止まないっ』がスタート。
O-nestで聴くこの曲はまた新鮮。程よく広い会場でこの曲が聴きたかった。「鳴り止まないっ」と言った後、の子がギターを振り回す。ギターがマイクスタンドのマイクにぶち当たって、マイクだけが宙に高くポーーンと飛ぶ。ちょっと危ない。
最後のmonoのキーボードが、そのまま『夕方のピアノ』の演奏に向かう。
『夕方のピアノ』は「最後は、この中にいる佐藤は聴いてくれ」との子が言い、ゾクゾクとさせてくるが「チューニングができてなかった、ハハ!」と笑って仕切り直し。monoのキーボードは夕暮れ空を思わせる切ないメロディを弾き続け、そのまま曲の再開させる。
終盤ではちばぎんも「死ねーー!!」と叫び、アグレッシブなパフォーマンスを。彼も過去に何かあったのでは、と思わせるほどエモーショナルに叫び続ける。

「今日初めて観た方も、ウェブサイトで聴いてくれたら思います。よろしくお願いします。よろしくお願いなんてしねーよ!!来るな!!」
の子らしく、最後はお客さんと程よい距離を保つ発言で終了。

と思いきや、まさかのアンコールが。神聖かまってちゃんにとって、史上初のアンコールになる。トリだけあって、まさかの優遇。
monoが「もう音鳴んないわ!」と言うと、の子が「じゃあ今からmonoくんのフリーラップを!」と強引に催促。「君の見せどきだよ、今!」と物凄い眼力でmonoを睨みつけるの子。

mono「いくら酔っ払ってるとはいってもね…」
の子「お前は今酔っ払ってない!素に戻ってる!ビビってる!長年付き合ってるからよく分かる!お前は酔ってない!酔ってない中でそういう壁がある中でお前はやるべきだ!いいじゃんやればいいじゃん!エミネム好きなんだろお前!」
mono「あのね、普段やってない曲をやったほうがね、いいっていうね…の子のマイクは響くね。ほんとにね。うらやましいね」

なぜか妙に優しく話しかけるmono。笑いに向かい、ラップから逃げようとする。
僕の隣で観ているジョニー大蔵大臣が「リーダー!『23才の夏休み』やってください!」とリクエストするも、演奏する機械がないという理由で断れる。「こういう展開は『怒鳴るゆめ』とかやったほうがね」との子が言い、アンコールでは『怒鳴るゆめ』を。
「もう帰りたいでしょ?もう帰っていいよ!ちゃんと日給渡すからさ!」
の子が観客に向かって言い放ち、「ほんとはお前のフリーラップが一番いいんだけど」とmonoに執拗に迫りながら、演奏へ。
10月の渋谷LUSHで聴いたときよりもビシッとキメていた。中盤の行進マーチのようなリズムの部分もバッチリ。「そういつの日かすれ違う デカいクジラ前にして なめられないように歌ってやるのさ」は、しばらく耳から離れないフレーズ。最後はちばぎんのコーラス「る~るらら~ら~」も気持ちよく、清々しいムードで神聖かまってちゃんのライブが終了。

そんなこんなで、monoの全編酔っ払いモードのライブが終わった。
O-nest恒例の、ライブ後のまったりとした時間。上の階ではみさこさんとで喋ったり、ちばぎんが抱きついてきたり。そしてmonoくんはやっぱりまだ酔っ払っていた。monoくんの『サウスパーク』のキャラクター・ケニーの物真似がいい具合に腹立たしい。
帰る間際にの子さんに挨拶し、「てか、竹内さん今度対バンじゃないですか」と言われる。来年1月の新代田FEVERでのイベントで、なぜか竹神聖かまってちゃんと竹内(霊能者パフォーマンス)が共演する。ちばぎんに「潰します!」と迫られる。潰されるかも知れない。

2009年11月26日 渋谷O-nest
〈セットリスト〉
1、天使じゃ地上じゃちっそく死
2、いかれたNeet
3、ちりとり
4、夜空の虫とどこまでも
5、ロックンロールは鳴り止まないっ
6、夕方のピアノ
〈アンコール〉
怒鳴るゆめ

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