ジョニー大蔵大臣さん、11月の渋谷0-nestでのライブではまるでファンのように喜んで観ていたし、本当に神聖かまってちゃんが大好きなんでしょう。この日は水中、それは苦しいがもちろんトリ。かまってちゃんはトリ前の出演。
会場に着くと、大人計画の女優・猫背椿さんの姿が。水中、それは苦しい目当てで来ていたようだけど、猫背椿さんに神聖かまってちゃんのライブはどう映ったのだろう。
ライブハウスは椅子が並べられ、着席して観るという雰囲気。座ってかまってちゃん。神聖座ってちゃん。しっとりと鑑賞するとは、これいかに。の子さんと関わりを持ち始めるDaredavilのスエタカさんとコマツさんと知り合う。どちらも異彩なオーラを放っていた。
僕の隣に座っていた女の子が着ている服がマスドレのバンドTシャツだった。もしやと思い、「こないだのリキッドルーム行ったんですか?」と尋ねる。正解だった。「あんなもの観たら、また観に行きたくなりますよ。マスドレ完全に食ってましたよ」と、マスドレファンが認めた!
そんな神聖かまってちゃんは、またもや『クレヨンしんちゃん』の二代目オープニング曲『夢のENDはいつも目覚まし!』をBGMに登場。このSEが当たり前になってきている。
オシャレな真っ赤な帽子を被っているの子。
前回のリキッドルームとは違い、今回は落ち着いた雰囲気だ。椅子があるから仕方がない。
の子「こんばんわ神聖かまってちゃんです!まあ、だいたい知らない奴がいっぱいいると思いますが、そんなことは知ったこっちゃないね!今日は、えー、"ジョニー、それは苦しい"の誕生日…」
ちばぎん「違う違う!」
の子「"水中、それはジョニー"の誕生日だということで」
ちばぎん「"苦しい"!」
の子「え?俺のMCが苦しいそうで。とりあえず誕生日ということでおめでとうございます。心の中ではまったく思ってません!」
1曲目から『ロックンロールは鳴り止まないっ』とは珍しい。
キリッとした表情で歌うの子。客席が座って観ているからか、ライブというより鑑賞会に近い印象を受ける。monoのスーパーマリオの顔がプリントされた服が映える。かわいらしい。劒マネージャーがステージ脇でメンバーを見守っているが、マスクをして目だけが見えて恐い。シンナーを吸ってそうな人にしか見えない。
「こうやって目の前で座られてるライブはたぶん初めてなんで、はい。前の奴とかは何を期待してんだか、処刑か?あるいは、どうすればいいんだ?とりあえず次は『芋虫さん』という曲をやります。カーッ。(痰を吐き出す)俺は新型インフルエンザの疑いがあるから…今日はお前らが生け贄だ」
の子、いきなりお客さんを脅迫。そこで割って入るようにmonoが話し始めると、の子が「お前、せっかく人がおもしろいことやろうとしているのにジャマすんな。そんなんでM-1出れっかよ」と叱る。そして『芋虫さん』へ。
ところが演奏が合っていないため、仕切り直し。「ほんと冷めるわ…俺も座りたいわ…」との子がため息まじりに呟いて、「死にたいな~ 生きたいな~」と歌い始める。monoが「はぁ~」と高い声でコーラス。失礼だが、ちょっと面白い。芋虫がうねうねしているPVを何度も観ていたぶん、ライブで演奏を観るのは新鮮。ライブではこうなるのかという発見。ボーカルエフェクトによって子どものような高い声のの子の「死ねないくせにと言われたら 僕なんか"はい、そうです。"と」とという歌詞にはキュンとさせられる。
次は『学校に行きたくない』。
いつも客席にダイブする曲だけに、この着席の会場ではどうするのかとドキドキしていた。イスに目がけてダイブか?と思いきや、客席を歩いてお客さんの飲み物を飲んだり、客席中央の通路に座り込んでカメラマンに向かってキメ顔をしたり。「おかあさーーーん!!」と猫背椿さんの間近くで叫んでいた。
曲が終わると、monoがの子に「写真撮ってんじゃねーよ。戻ってこいよお前。何やってんだよ。あれだろお前、ほんとはダイブしたかったところを、みんな座ってるからダイブできませんでした的なことだろ?」と厳しい指摘を。ステージに戻ったの子は「気は遣ってない…」と小声で弁解する。
ちばぎんによると、決めてきたセットリストがすでにめちゃくちゃな状態らしい。
「明日はニコニコ生放送でライブをやります」との子。どうやら翌日のクリスマス・イブの渋谷LUSHでのライブは、ニコニコ生放送で中継しながらライブをやるようだ。スクリーンを用意し、そこにニコ生の映像を投影するらしい。「明日はセッティングに時間がかかるから、明日来る人は2曲くらいは聴ける」と、あまり行きたくならないようなことを言い始める。
「さっきはポップな曲をやったので、次は『23才の夏休み』をやります」と言い、『学校に行きたくない』をポップ呼ばわり。「全然ポップじゃねーけどなぁ…」とmonoがボソッと呟く。
『23才の夏休み』に入る直前、の子が「お前、カップルか?」と最前列にいる男性客と女性客を睨みつけて尋ねる。みさこのドラムから演奏がスタートするが、「待てよ!!」といきなり中断させるの子。monoが「なんだよ!」と叫び、ちばぎんが「何か?」と不思議がる。すると、「お前、カップルか?」との子がまたお客さんに尋ねる。まさか、これをするために中断したというのか。
monoが「お前、そこ触れるとこじゃねーだろ!」とつっこみ、改めて『23才の夏休み』へ。の子のボーカルのメロディをmonoがキーボードで弾く。以前よりもキラキラ感が増して、"君が僕にくれたキラカード"がますますレア感満載に。
次は『夜空の虫とどこまでも』。
の子がキーボード前に来たことで、ほとんどのお客さんの視界からみさこが消えた。この曲は歌っているの子の表情がなぜか笑顔に見える。気持ち良さそうに演奏しているのだ。
「今日はこれから鬼のようなバンドが次々と出てくるから!」
この後は水中、それは苦しいしか出ない。次が最後の曲だというのにボーカルの返しをPAさんに求め、笑いが起きる。
そして『ぺんてる』へ。
終盤、「ぺんてるに!」と何度も叫ぶ部分では僕が撮影しているビデオカメラを凝視し、完全にカメラ目線でぺんてるぺんてる叫んでいた。思えば最初で最後のカメラ目線での歌唱ではないだろうか。
「さすがに、もうギターは壊せないぜ!」
の子が神聖かまってちゃんの最新の話題をネタにし、ライブが終了するかと思いきや、イベント企画者でありこの日が誕生日のジョニー大蔵大臣さんが「『夕方のピアノ』やって!」とまさかのリクエスト。ギター壊すフラグを立たせるつもりなのか。
の子「だからまたいらんちゃちゃを入れるな!…いやいや、誕生日おめでとうございます、ジョニーさん。何才かわかんないんですけど、何才になるんですか?」
ジョニー「37才!」
の子「73才?若く見えるなー。あーわかったわかった。とりあえずもう73才なんだから、そんな生きてロックンロールなんてあれだから…死ねばいいんじゃない?」
とにかくひどい言い様で、monoが弾いているピアノからそのまま『夕方のピアノ』の演奏へ。今回はジョニー大蔵大臣さんの誕生日仕様ということで、歌詞を替えて歌っていた。
「死ねよジョニー 何が誕生日だ 死ねよジョニー 僕のために お前がお前でなくなるために お前が生まれないために 死ねーー!!!」
逆バースデイソング。「生まれてきてくれて、ありがとう」の正反対。全然おめでたくないリクエストは、さすがはジョニー大蔵大臣さんといったところ。
ジョニーさん、きっと優しく微笑んでライブを観ているんだろうなー、と、カメラでジョニーさんの顔を映すと、意外に結構真顔でドキッとした。それでもの子は歌い続ける。
「僕のことをいじめるジョニー はやくお前を殺したい 死ねーーーーーー!!!!」
終盤、更にちばぎんもコーラスで「死ねーよジョニー! 死ねーよジョニー!!」と叫んでいた。そして更にみさこまでもがマイクを使って「死ねーよジョニー!!」と。
全員グルだ。monoだけがマイクがないためか、淡々とピアノを弾き続けている。誕生日に死ね死ね死ねの連続攻撃。ある意味、忘れられない誕生日になるのだろう。"誕生日に「死ね」と言われた回数"でギネスに挑戦できるかも知れない。
「精神病院に隔離されろジョニー」
の子、最後にキメセリフ。もうほんと、あまりにもひどいバースデイソングです。
終演後のステージで、翌日のニコニコ生放送でのライブについて告知するの子。
「ニコ生なんて知ってるやつなんていないだろ」と言うの子。そしてなぜか、ここでアンケート。「知ってる奴、いるか、否か!!」と突然大声を上げる。「アンケート取ろう。1は『いる』、2は『いない』、3は『あんたらなんてもう見ないです』。はい、いっせーのーせーでっ!!」
お客さんは無反応。まず、どうすればいいのか分からない。いっせいのーせって。
反応がなく、怒ってマイクを床に投げつけるの子。
そのマイクが最前列にいたニット帽を被った女性客の足元に当たってしまったそうで、の子は反省するように「…痛かった?」と尋ね、その後、「すみませんでしたー!」と土下座。女性客に「"お前らなんかもう見ねえぞ"って言ってください!」と頼むの子。すると本当に「お前らなんかもう見ねえぞ!!」という返答が。ドスのきいた声で言う女性だが、の子の反応は「足がつった…」と、なぜか完全に無視。
そんなこんなでライブが終了。
水中、それは苦しいのセッティング中も、の子が容赦なくCDの宣伝をステージ上で開始。monoと一緒に。後で水中、それは苦しいのMCでジョニーさんに「時間の有効活用」と評価されていた。
イベント終了後、友人と談笑しているとみさこさんが駆け寄ってきて、ちばぎんと一緒に僕の乳と尻を揉んできた。集団レイプだ。monoくんに「早く帰ってください!」と言われるし、ライブを観に来ていた相対性理論のベース・真部脩一さんとの子さんがいて、話しかけるとの子さんに「早く帰ってください!」と言われる。ひどい扱いだけど、翌日のクリスマス・イブも神聖かまってちゃんに時間を捧げたい。捧げる人がいないので。
2009年12月23日 吉祥寺MANDA-LA2
〈セットリスト〉
1、ロックンロールは鳴り止まないっ
2、芋虫さん
3、学校に行きたくない
4、23才の夏休み
5、ぺんてる
6、夕方のピアノ
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