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2003年12月18日木曜日

向井秀徳@新宿ロフトプラスワン

兵庫県からはるばる深夜バスで新宿駅へ。
バスの中で男性のいびきが過激に鳴り、眠れず。泣きながら電話する男子もいた。その言葉に少し同情して、もう少しでもらい泣きしそうになったけど、消灯しても泣き電話を続ける。残念ながら、しまいには「蹴ってやりたい」という衝動が同情心を掻き消していた。
だから眠気満々。渋谷のロッテリアでヒゲ剃り。肌が負けた。

わざわざ東京まで出向いたのも、この日は新宿ロフトプラスワンにて向井秀徳のトークライブショーがあるからだ。
ナンバーガール解散後、このようなイベントは物珍しい。これは確認しなければという意志が芽生え、歌舞伎町のど真ん中へ。座敷であぐらをかき、向井秀徳の言葉を堪能する。
この日は第三部までたっぷり用意されていた。
第一部は無戒秀徳のライブ。
初めて、ZAZEN BOYSではなくてソロの『自問自答』を聴いた。言葉がヒリヒリと伝わってくる。

第二部はZAZEN BOYSのメンバー全員が出演し、トークショー。
この内容が非常に濃い。向井がナンバーガール解散からZAZEN BOYS結成までの経緯を語った。
「解散が決定して三日間は、頭の中が真っ白な状態でテンパってました」
冷静な顔で言っていた。
メンバー全員、トークに参加していた。思えば吉兼聡の声はこの日初めて聞いた。天然の様子だった。メンバーがそれぞれ喋っている中で、途中で一人だけひっそり寝ていたくらいだ。
向井が撮影したMATSURI STUDIOの中のの様子をスクリーンで上映。その映像を向井自ら解説するといったもの。
パソコンの前には映画雑誌『映画秘宝』があり、本棚には小倉優子が表紙の『Sabra』が表紙を向けて置かれていた。インテリアのつもりなのだろうか。その隣にはやはり小倉優子の写真集。どんだけ好きなんだ。小倉優子が映るたびに笑いが起きる。そして棚の一番上の段には藤子不二雄Aの『まんが道』が。
カメラは練習スタジオの中に入るが、向井が撮影しながら入った途端、スタジオ内にいたメンバー
全員が黙り込んだ。会場は笑いの渦に。
ドラムのアヒト・イナザワがスクリーンに何回も指さし、それを向井がコメントする。ベースの日向秀和は常に笑顔だった。彼は初めてMATSURI STUDIOに入って向井と音楽を始めたときの印象を語っていた。
「向井さんが恐かった」とのこと。

第二部が終わった後は、サプライズなプレゼントが。
なんと、ZAZEN BOYSの未発売のアルバムから『ウィスキー&ウヌボレ』という曲を流すという。そして『ウソダラケ』という曲のPVも上映。これは貴重です。このPVはなんだか奇妙で、向井秀徳節が健在だった。ワンカットの長回しで、メンバー全員がMATSURI STUDIO内で演奏する姿が映し出されているが、もう一人のカメラマンがずっと映りこんでおり、ワンカットの長回しだけあって、そのカメラマンの映像が一切使われていない様子が面白い。

第三部は、お客さんからの質問コーナー。
「ZAZEN BOYSではアヒトさんがボーカルを取る曲はありますか?」
「ありません」
とは言いつつ、その後はなぜかアヒトが徳永英明の曲をカラオケで披露。そして向井が長渕剛の
『HOLD YOUR LAST CHANCE』をカラオケで熱唱。もはや打ち上げみたいなノリだった。
なぜか「長谷川京子がマツリスタジオに来たらどうしますか?」という質問があり、司会進行の人が「さきほども小倉優子が」と振ると、向井は「奴は計算されてますよ。おめえ、20歳なんかい。と。やり手ですねぇ」と答える。が、「やり手」が「やりてえ」に聞こえたようで、場内が爆笑。
「いや、やり手って言ったんですよ。そりゃやらしてもらえるなら、やらさせてほしいんですけど…」
向井の正直な気持ちが暴露される。
「映画を撮りたいですか?」という質問には「幕末宇宙人モノが撮りたい」という答えが。「映画撮るのは、夢としてある」と語っていた。

最後はなぜかジャンケン大会。
吉兼のかわいらしい掛け声のもと、ジャンケンで約180名ほどいるお客さんの中で勝った4名が、メンバー全員のサインが書かれた、Fenderのテレキャスターのギター、ギターストラップ、向井の
着用していたよれよれのアロハシャツ、小倉優子が表紙の『Sabra』が当たるといったもの。『Sabra』が当たった女性客が「エロ本はいらないよー」と言ったことに対し、吉兼がなぜか「サブラはエロ本じゃないよ!」と必死に訴えていたのにグッときた。
その後はお客さんをステージに上がらせて、『KIMOCHI』を大合唱。
なんだか気持ちの悪い大合唱にもなっていたけど、日向とアヒトが座りながら歌い、吉兼がギター奏で、向井がお客さんと肩を組み、フレンドリーに歌うといった絵。楽しいけど、とにかく奇妙な光景だった。

終始、"ファン感謝デー"といったような温かいイベントだった。
バンドで繰り出されるようないつもの殺気満々のライブではなく、メンバーと触れ合えるような"歌舞伎町ZAZEN BOYSふれあいランド"みたいなものだった。
この日のイベントはヤフオクで3万円の値がついたという。それほど貴重なものだった。

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