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2016年4月21日木曜日

BABYMETAL - APOCRYPHA Only The FOX GOD Knows@新木場STUDIO COAST 「BABYMETALは本当にいた!」



「本当にいた!」…なんて当たり前のことを言いますが。

この感覚は約5ヶ月間のブランクがそうさせたのか、彼女たちの海外での活躍がそうさせたのか。昨年12月末以来、久しぶりに目にした光景が気を動転させたのか。登場した時の恍惚感が計り知れず、"当たり前"を疑ってしまった。
BABYMETALと書かれた旗を手に持ち、後光がそれぞれのシルエットを浮かび上がらせる。3人は静かに前に歩み寄り、旗を靡かせる。それは革命児のようであり、まるで月面着陸のように記録を塗り替える彼女たち自身を象徴するかのように。

「ほ、ほ、本当にいた…!!!」

ライブビューイング、YouTube、Twitterを介することで、遠く離れた異国の地で活躍する姿を見てきた。だからこそ、この目でBABYMETALを観ることの感激を改めて味わえたのかも知れない。
中学生の頃、地元・兵庫県で初めてザ・イエローモンキーのライブで「ライブ」というものを初めて体験した時を思い出す。あの頃、神戸がまだ"被災地"と呼ばれていた。半壊した神戸国際会館の代わりに仮設ホールで開催され、「がんばろう神戸」のスローガンはこの時ばかりは置いといて、今までテレビやビデオで観ていた好きなバンドを初めて生で観ることで「イエモンは本当にいた」というスローガンが脳内で掲げられた。それはガガーリンの「地球は青かった」と同じくらい免れない真実で、感動を伴うものだった。

熊本で大きな地震が起き、"自粛"について色んな意見が交わされている。ロンドン・ウェンブリー公演のライブビューイングからたった数週間で、世の中が混沌とした。
21年前、故郷の明石で震度7を体験した。不安で夜に寝付けなかった小学生の頃を思い出す。インターネットも携帯もなかった時代、テレビだけが娯楽だった。でも、そのテレビが全てのバラエティ番組を自粛して同じようなCMを流し続けた。いつも笑っている人が急に笑わなくなったような衝撃を受け、子どもながらに恐怖心を煽られた。
テレビも大人たちも街の風景も様変わりしても、何一つ変わらず傍に居てくれたものがあった。それは音楽だった。何が起きても歌詞も音も変わることなく枕元で囁き続けてくれて、ヒーローのように頼もしかった。
何が正解なのかは分からない。ただ一つ言えることは"自粛"で全てが変わってしまっていたら、あの頃子どもだった自分は壊れていたかも知れない。
BABYMETALの今年初の国内ライブシリーズ『APOCRYPHA - Only The FOX GOD Knows -』、新木場STUDIO COAST 2Days。"THE ONE"会員限定イベントの2日目、4月21日。
そこで鳴らされた音は、魅せられたダンスは、囁かれた歌は、あの頃に感じた"音楽"のように力強かった。


昨年は落選続きでキツネ様に見放されたと落込み続けたが、今年は奇跡的に当選した。キャパ2000人台×2日間だと行きたくても行けない人で溢れ返り、素直に喜んでいいのか迷ってしまう。抽選結果が来るたびに、宇多田ヒカルの『誰かの願いが叶うころ』が頭の中で再生される。「みんなの願いは同時には叶わない」…。
整理番号が2000番近いため、17時半過ぎに会場に。雨風が強く、傘をまともに差せない。春雨といった風情は一切感じられず、凍えるくらいに寒い。そんな悪天候でも、STUDIO COASTの看板に"BABYMETAL"の文字を見つけると気分が上がる。

顔認証を終えて会場に入ると、Bring Me The Horizonの最新アルバムの楽曲が聴こえてくる。本当だったら2ヶ月前、ここで来日公演を観る予定だった。その悔しさが押し寄せてくるのを紛らわそうと、セッティングされた薄暗いステージを眺める。
番号的にフロアの階段付近が限界だったが、ここだとステージ全体を見渡せる。開演が刻一刻と迫るにつれて心拍数が上がり、このステージが明るくなる時を想像する。

やがて想像から現実へ。真っ暗になり、ステージ後方にオープニングムービーが映し出される。
ロンドン・ウェンブリーアリーナから始まった"鋼鉄の旋風"こと、メタルレジスタンス第4章。それが日出ずる国=日本に舞い戻り、渋谷(DRAGONFORCE)、両国(IRON MAIDEN)、新木場(BABYMETAL)で時を同じくして同時多発的に炸裂することを告げる。それは三者三様の旋風を巻き起こす。それぞれ場所は違っていても、
「離れていても心はひとつ」
ここでそのフレーズを出しますか。BABYMETALのムービーでさくら学院に歩み寄るのが久々に感じる。『ハートの地球』に込められた想いは『THE ONE』に近い。その精神が今でも当然のごとく基盤となっていることを示し、昨今のテレビ番組等でのBABYMETALの紹介でさくら学院が一切語られない現状を打ち消すかのようだった。

ムービーが終わる。それは目の前に現れた。

「ほ、ほ、本当にいた…!!!」

『Road of Resistance』が鳴り出すと、旗を持った3人が後光を浴びてステージに登場する。ゆっくりと前に歩み寄り、一切目移りすることなく真っ直ぐ一点を見つめた目線。サッと旗をなびかせて、この地を占領するかのごとく"国旗"を立てる。ロンドン・ウェンブリーでワンマン公演、アメリカのTV番組『The Late Show』出演、ビルボードチャート40位以内が坂本九以来53年ぶり…この数ヶ月間で旗に込める意味を広げ、休む暇なく爆音を浴びることで現実から程遠い場所に誘ってくれる。

BABYMETALは本当にいた!日本に帰ってきた!

今までたくさん観てきたはずなのにその記録が真っさらにされ、全てが上書きされる。SU-METALが両腕を左右に動かし、モーセの十戒のごとく客席を割る。ウォール・オブ・デスの準備が整う。ドラムが撃たれると、たちまちモッシュッシュピットは荒れ狂う。
この曲が1曲目からだと、その後ずっと旗がステージに掲げられているのが景色として美しい。『ド・キ・ド・キ☆モーニング』『いいね!』と1stアルバムから立て続けに披露される。そのレパートリーの豊富さからか、曲が始まった途端に今までと違って客席のどよめきが大きい。「まさかこの曲を!」そんな心の声が「おーーー!」という地鳴りのような歓声から聞こえてくる。
「しーんきばっ!」「しーんきばっ!」
曲中のコールアンドレスポンス。先ほどまで鬼神のような表情を見せていたSU-METALが、この時ばかりは自転車に乗れない中元すず香に切り替わる。が、その途端に咆哮し、"世を忍ばない真の姿"に変身する。

約5ヶ月ぶりに観る3人は、たった3曲だけでもその進化を隅から隅まで感じさせる。昨年12月末の横浜アリーナで「これ以上ねぇよ…」と遠くの空を見つめて涙を流したくなったが、「これ以上」をあっけなく超えてくる。『あわだまフィーバー』でにこやかに足をバタつかせながら両腕で輪を作る。YUIMETALとMOAMETALを見るとたとえ心がどんなにトゲトゲしていても、破顔一笑を余儀なくされる。
"かわいい"の感性は個人差がある。自分がかわいいと思うものを他人もかわいいと思うとは限らない。だが、BABYMETALはそこに"かっこいい"という全く別の要素をぶち込むことで"かわいい"に相乗効果を生む。本当にかわいいと思っているくせに「いやいや、かっこいいんで」と言い訳も作ってくれる。が、それはすぐさま見透かされる。だって、サビで何度もSU-METALが煽るんだもの。しまいには「歌って〜!」なんて言われるとそりゃまぁ、「かわいい」としか言えない。

待ってました。三三七拍子が聴こえてくる。「うわぁ!」つい声に出してしまった。ステージが照らされると、YUIMETALとMOAMETALが左右に身体を振り、リズムに合わせて手を叩く。会場全体が同じ動きになり、体温が完全に高まったら『GJ!』が軽快に打ち鳴らされる。
ウェンブリー公演のライブビューイングを観ながら、どれだけスクリーンの中に飛び込みたかったか。ここはもはや映像の中だ。この目でそのパフォーマンスを観る。この耳でその音を聴く。ズームもスイッチングもないが、その存在がどんな映像表現にも勝る迫力なのだ。2人のラップメタルが炸裂する。全てを忘れて踊りたいが、一瞬でも見逃すまいと静止したくもなる。モッシュッシュピットは容赦ない。歌詞の通りにSO SOな咆哮で押し合い!へし合い!おしくらまんじゅうでバーン!バーン!バンバン!一斉に何人も"世間の荒波"をサーフで泳ぎ、ダイブ!ダイブ!ダイブ!する。
ステージに中央に鏡でも置いているかのように、YUI&MOAの統一感に満ちたシンメトリーのダンスが美しい。見事なキレっぷり。キレッキレの動きで風を切り、「もっともっとホラ」と何度も煽られてフロアは上下・左右・前後不覚の混沌を極めていく。

昨日の1日目のセットリストと対になっているのか、SU-METALは昨日披露した『Amore - 蒼星 -』ではなく、今日は『紅月-アカツキ-』で攻める。
この2曲のように、二三四拍子の『4の歌』と三三七拍子の『GJ!』、時間帯が正反対の『ド・キ・ド・キ☆モーニング』と『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』、チョコの『ギミチョコ!!』とガムの『あわだまフィーバー』のお菓子シリーズ、そしてウォール・オブ・デスが発生することにおいて『Road of Resistance』と『イジメ、ダメ、ゼッタイ』はそれぞれ対になる。BABYMETALは2部作構成が多いのが面白い。昨日と今日でまた違った側面が楽しめる。
「アカツキだーーー!」
この叫びに何度奮い立たされたらいいのか。サークルモッシュが起きて驚いた。ドラムに合わせると首を激しく振りたくなり、歌に合わせるとしみじみと聴きたくなる。様々な味わい方がある。ふと目を閉じると、CDの音源と同じかそれ以上のクオリティの歌声に圧倒される。かわいい曲はかわいく、かっこいい曲はかっこよく。それは自分の部屋でネギを栽培してお姉ちゃんに怒られる中元すず香の面影を完全に無くす。

神バンドのソロの後は『Catch me if you can』。今や世界中に見つかっているくせに"かくれんぼ"が始まる。
「まーだだよ!」「もーいいよ!」ステージでかくれんぼをする3人。"ぐるぐるかくれんぼ"の歌詞の通りにサークルモッシュが至るところで発生する。
こないだの4月16日、チャールズ・チャップリンの誕生日に彼の作品を見返した。中学生の頃からチャップリン映画に没頭した自分にとって、BABYMETALのパントマイム的な振り付けに魅力を感じているのかも知れない。かくれんぼしたり、チョコ食べたり、カラテしたり。そうしたボディーランゲージな振り付けが言語の壁を取り払い、色んな国の子どもたちまで踊らせてるんだろう。
MCが一切ないライブは無声映画のようだ。チャップリンが英語圏のみならず世界中の人々を虜にしたのは、無声映画の中で繰り出される滑稽なようで切なさを滲み出すジェスチャーと、人の心に訴えかけるテーマが分かりやすかったからだろう。
楽曲のキャッチーな部分とコアな部分だけでなく、振り付けの"分かりやすい"と"難しい"の振り幅もある。一見簡単そうで真似しやすいダンスが「踊りたい!」って気持ちにさせてくれるが、それは藤子・ F・不二雄の絵のようにいざ描いてみると難しい。途端にアグレッシブなパフォーマンスに切り替わり、真似しようにも全然ついていけない。誰も同じようなドラえもんを描けない、でも描きたくなる魅力がBABYMETALにあると思う。

やって来ました、この時間。『META!メタ太郎』が始まるとこの日一番の歓声が鳴り響く。まるで待ち焦がれたヒーローを迎え入れるかのごとく、空を飛ぶようなYUIMETALとMOAMETALの振り付けに見惚れる。
客席ではメンバーの動きに合わせて敬礼のようなポーズが完璧に揃い、それが後方から観ると壮観だった。さらに助奏のメロディに合わせて「お〜お〜お〜♪」と低い声でコーラスが鳴り響いたり、この曲のおかげでライブの楽しみ方の幅がグンと広がっているように思う。大人たちが一斉に子どもに戻り、デパートの屋上ではなくSTUDIO COASTのヒーローショーを楽しんでいる。一挙に何十歳も若返らせる行き過ぎたアンチエイジングで、四方八方見渡すと大人たちの目が全員輝いている。

「き〜つ〜ね〜 き〜つ〜ね〜♪」このイントロが鳴り出すと否応なく身体が反応し、幾ら階段付近の客席後方にいたとしても温度差はなく、自分含めて周囲の人全員が『メギツネ』で「それっそれっそれっそれっ!」と踊り狂う。
キツネのお面で顔を隠したSU-METALにMOAMETALが変顔で笑わせるのが恒例となり、遠方であるがそのマンガのように曲がった口を確認できた。いわゆる"顔芸"と呼ばれるアクションはMOAMETALにしか許されない飛び道具で、彼女のありあまる表現力が垣間見れる瞬間だ。投げられたお面が客席から伸びた手で跳ね返り、ステージへ。YUIMETALがしゃがんでそれをサッと除ける。インタビュー映像などで彼女だけいつも動作が遅れる通称"ゆいラグ"を払拭するのかのごとく、この時ばかりは咄嗟の判断力。一連の出来事のせいか、モッシュッシュピットはますますヒートアップする。

『KARATE』は初めて聴いた時は「セイヤ セ セ セ セイヤ」の歌い出しからズッコケたが、今や涙なしでは観れない歌になった。
何度も聴いていると生活に馴染んでくる。彼女たち自身を歌っているようにも、直球の応援歌にも聴こえる。間奏で3人が手を取り合って互いに寄り添う姿は、観る人聴く人それぞれの姿に例えられる。MOAMETALがこの曲について「カラテは武道の中で唯一受け身がなく、突き進んでいく自分たちにぴったり」という風にコメントしているが、全てが何一つ困難もなく上手くいくとは限らない。2年前、YUIMETALの転落事故が起きた日本武道館の『天下一メタル武道会ファイナル』のその"武道会"が"空手"に繋がっているようにさえ感じてくる。あの時のようにどこかで受け身が必要になる時が来るかも知れないが、その時こそ間奏の3人の姿がより一層ドラマチックに見えるのだろう。

久々の『ヘドバンギャー!!』で存分に首を振り、終わるとステージ後方に映像が映し出される。
メタルレジスタンス第3章『キツネ祭り』『巨大天下一メタル武道会』『THE FINAL CHAPTER OF TRILOGY』の3部作とロンドン・ウェンブリー公演の写真が映し出され、この1年間の軌跡を振り返る。でも、これは奇跡ではない。ちゃんと今に裏付けされる階段を昇ってきたからこそ、運命に身を任せた物語ではないことを証明する。少しずつ実力を高めていき、3人が歩んできた道なき道を示す映像に胸が熱くなる。
その胸の鼓動が最高潮に達した時、『THE ONE』のイントロが鳴り出し、黒装束を身に纏った3人がステージに現れる。

それはウェンブリーアリーナのような大きな会場ではなくても、歌が持つ壮大なテーマがSTUDIO COASTのキャパを何倍にも広げてくれるかのようだった。
英語Ver.の歌唱はこれから始まるアメリカツアーへの決意表明なのだろうか。YUIMETALとMOAMETALが両手で作り出すトライアングルのように、一切ブレることないSU-METALの歌声。MOAMETALは口を動かして歌っているように見えた。客席ではフォックスサインが幾つも掲げられ、ここに世界各国の旗がなくてもその先の光景が浮かび上がるような美しい景色だった。
ただ、自分含めて観客が彼女の歌声に倣って「ららら〜ら〜♪」と歌うのはキーが高すぎて難しい。周囲のところどころから「ら゛ら゛ら゛ぁぁあああーーー!ら゛ぁぁあああーーー!」と目をひんずり剥くような金切り声が聞こえた。ステージは天国絵巻だが、客席は地獄絵図のようだった。あまりの苦しそうな歌声につい笑ってしまった。SU-METALがいかにこれを当たり前のように響かせているか、己自身に限界を感じるのと同時に身に沁みてその凄さが分かった。

演奏が鳴り止むと、ステージ後方の映像にメタルレジスタンス第4章のライブスケジュールがスクロールされる。アメリカやヨーロッパの各地から、日本の4大フェス、そして東京ドームまで。
BABYMETALは日本人未踏の地へ突き進む。

"Whenever we are on your side, Remember always on your side Forever..."

この言葉とともにTHE ONEのシンボルマークが浮かび上がり、『APOCRYPHA - Only The FOX GOD Knows -』は幕を閉じる。
去り際にいつもの「See You!」の挨拶がないのは珍しく、これもまた余韻が残る終わり方で胸に迫る。

定番の『ギミチョコ!!』と『イジメ、ダメ、ゼッタイ』がなくても、ここまで満足感を得られるものか。アルバム収録数と同じ12曲は新旧が織り交ぜられ、溜めた弾丸を少しずつ撃ち込んでいくようにじわじわとズタズタにされた。『シンコペーション』や『Sis.Anger』、『Tales of the Destinies』が初めて披露されるのは東京ドームか。それともアメリカかヨーロッパのツアーか。
2ndアルバム『METAL RESISTANCE』をまだライブで完全には堪能させてくれない。いいや、楽しみは後に取っておこう。お弁当のトマトはすぐに食べたいけど、最後まで残しておこうか。


しばらくBABYMETALは日本を離れる。それでも音楽はいつも傍に居て、変わらず鳴り続ける。"Whenever we are on your side" …その力強さを感じずにはいられない言葉で締めくくられ、かつて枕元で変わらず囁き続けてくれた音楽を思い出した。

この日、熊本で避難中のあるお父さんがBABYMETALの公式Twitterに向けてリプを送っていた。

http://blogs.yahoo.co.jp/humanitysingo1978/42151496.html


そのお子さんの手紙は「ベビーメタル 『いいね』 この曲大すきです」と書かれ、切実な想いが伝わるものだった。

どうか本人たちの目に留まってほしい。
1995年1月、自分が"音楽"に感じたことにあまりにも近い。その頼もしさがBABYMETALにあることを、手紙を読んで改めて思い知った。寝付けずに枕元で鳴り続けていたものがいかに心強かったか。
あの頃、自分も家で寝るのが怖かった。リビングから溢れる光を見つめながら「お父さんとお母さんがまだ起きてる」と確認することで、気持ちを落ち着かせた。自分がそんな心境で聴いた曲を21年経っても忘れないように、この女の子たちもBABYMETALを決して忘れないのだろう。
生きているといつか受け身を取らざるをえない状況に直面し、悲しくなって立ち上がれないことだってある。『KARATE』はそんな時、いつでも心に寄り添ってくれるはず。

"Whenever we are on your side, Remember always on your side Forever..."

このメッセージは、その音楽から女の子たちのもとに届いているに違いない。「君に聞こえているか? 心の声」とあるように、この子たちにとってBABYMETALはまさにメタ太郎のようなヒーローなのだろう。
それは人々に"鋼鉄"なハートをもたらすために、世界中を駆け巡る。

BABYMETALを観ることはもちろんだけど、それを聴く人の気持ちを知ることでもっとその魅力を深く知ることになる。記録より何より記憶に残る。「レディー・ガガが大ファン!」「坂本九以来の53年ぶりの快挙!」といった枕詞より、BABYMETALの音楽が誰かの心に宿ることこそが最も重要に感じる。
"自粛"について考えさせられる今、新木場で魅せられたものがすべての答えのように思う。

「BABYMETALは本当にいた…!!!」

YouTubeや映像作品などでしか観たことがなく、きっとこのような感動を待っている人たちが世界中にまだまだたくさんいるのでしょう。
BABYMETALの音楽が、メタルレジスタンス第4章でより多くの人のもとに届きますように。


「APOCRYPHA - Only The FOX GOD Knows -」
2016年4月21日

新木場STUDIO COAST

01:Road of Resistance
02:ド・キ・ド・キ☆モーニング
03:いいね!
04:あわだまフィーバー
05:GJ!
06:紅月-アカツキ-
07:Catch me if you can

08:META!メタ太郎
09:メギツネ
10:KARATE
11:ヘドバンギャー!!
12:THE ONE - English ver. -


2013年〜現在までのBABYMETALのライブレポートはこちら。

1 件のコメント:

  1. 爺さんです。白ミサ参加です。
    勇気を出して同居の次女にメイクを頼んだら断られました。

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