18歳の頃、どこでどうしていただろう。
何を見て、何を感じ、何の音を聞いていたのか。見えないものに憧れて、傍にあるものに嫌悪した日々。
置かれた環境と状況では満ち足りず、妄想に寄り添うように生きてきたなら、この少女の瞳の奥に光る狂気を、記憶の中に探し出せるはず。
映像と音の表現の可能性を追求する、韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督の最新作。
その次から次へと繰り出される狂気の映像世界に、えっ、もうそんな、無理、ちょ、無理だから。あっ、でもすごく、気持ちイイ。って、なんかヤラシイことしているような、後ろめたさと抗えない快感が同時に押し寄せる。
18歳の少女の物語は、こんなにも繊細に激しく狂っていた。
血を流し、自らを慰め、無作為に凶器をかまえる少女は決して“美しい”だけではないのです。
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