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2013年4月3日水曜日

能年玲奈主演「あまちゃん」


ついに始まってしまった。

ずっと応援している能年玲奈さん主演のNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(脚本:宮藤官九郎)が朝8時から放送がスタートした。

この日をどんだけ待ち侘びていたことか。
いつも情報が早いことで尊敬しているFMおだわらのパーソナリティ・成川くんから「能年玲奈って知ってます?」と教えてもらってから早1年半。『PHaT PHOTO』という写真雑誌の表紙で出会った。一目で分かる存在感。唯一無二の輝き。意志の強そうな眉と鋭い眼力。静と動を兼ね揃えた佇まいと圧倒的なかわいさを誇っているにも関わらず、当時はテレビや雑誌などへの露出が少なかった。今はそんなあの頃が思い出せないくらい、色んな媒体で取り上げられている。TOKYO FMの『SCHOOL OF LOCK!』のパーソナリティ、雑誌『B.L.T.』の連載、Ne-netのCMなどと幅広く活躍している。

『あまちゃん』主演が決まったときは本当に嬉しかった。
1953人の中から選ばれたらしい。深夜4時にそのニュースを知り、一目散にコンビニに駆け出して日刊スポーツを買いに行った。
日刊スポーツ 2012年7月26日 木曜日 見出し『来年朝ドラヒロインは』『能年玲奈』
…じぇ!(‘ j ’)/じぇじぇじぇ!!!(‘ jjj ’)/
自分と同じ兵庫県出身であることから、勝手に妙な親近感を抱き、神崎郡という能年さん曰く「鹿が横切る」ほどのどかな地からスターが誕生したことに喜びと興奮を隠せなかった。車が横切り、高層ビルが縦切る東京で、自分より一回りくらい歳の離れた女の子が頑張ってることはどこか励みにもなった。

主演が決まる前、インタビューをさせて頂いた。
僕は単なる一ファンであることから、前日は緊張のせいかまったく眠ることができなかった。脳を活性化させようとオロナミンCを3本飲んだ。インタビューの直前にも、待ち合わせ場所の近くのローソンでまたオロナミンCを買った。そして外で飲んでいた。すると能年さんとマネージャーさんが向こうから!歩いてくるではないか!こんな出会い方はヤダ!と、とっさに待ち合わせ場所に先回りし、オロナミンCを背中に隠した。

取材場所は下北沢THREE。これまで何度も足を運んだ馴染みのあるライブハウスが、この日はちょっと違った。朝方にライブハウスに入るだけで果てしない違和感を覚えるが、さらに未来を担う大女優がいることによってもはやSFレベルで異空間。
僕の第一声は「あの…ファンです!」。やってしまった。
ブログなどを頻繁にチェックしていた。絵を描くのが趣味なのを知っていた。能年さんが描く絵の色使いが好きで、抽象的だけどハッキリとした色彩、かわいらしくもどこか陰を感じるその世界観に惚れ込み、Tumblrにまとめてしまった。
だからこそ、テーブルに置かれてあったMOOSIC LABの広島上映のチラシ=僕が監督した映画『新しい戦争を始めよう』の主演・佐津川愛美さんを描いたイラストを見て、「はっ…!素敵です!」と言われたとき、幸福の海に素潜りしたような気分だった。あみゃひゃん(ふやけた)。そして溺れた。

僕はボブ愛好家のプライドもあり、能年さんの髪型を「これは見事なボブ」とTwitterで呟いていたら神聖かまってちゃんのちばぎんが「これはショート。RT」などと攻めてきたこともあった。「ボブ! RT」と答えると「ショート! RT」と返され、最終的に森下くるみさんからのナイス横槍が入り、「ショートボブですよ。。RT」とごもっともな解答を頂いた。
実際にお会いしたらその髪型は、紛れもないボブだった。それも、かつて見たことがないほど見事なボブ具合だった。

能年さんが昨年の『閃光ライオット』のイメージガールを務めたとき、雨降りの中で日比谷野外音楽堂まで観に行った。
ギターが趣味という能年さんの奏でる音が東京の空に鳴り響き、それは特別な音に思えた。司会中、ステージに転がった蝉にマイクを向けて感想を尋ねる姿が印象的だった。能年さんには独特な時間が流れており、周りの人たちはその中に放り込まれてしまう。
まさに、やられた。下北沢THREEの時間も能年さんの手に委ねられていた。
時が止まるのだ。インタビュー前のグラビア撮影でギターを持ち、黄色いワンピースを着こなして様々なポーズをとるその姿に。眩しすぎて直視できなかった。これほどまでの輝きを僕のこのちっぽけな人生の中で見たことがあるだろうか。同じ兵庫県出身だなんて信じられない。いや、まず同じ人間であることが信じられない。

色々と直接お話しを聞けただけでも十分嬉しいが、何よりも嬉しかったのは能年さんが神聖かまってちゃんのライブ映像をYouTubeで見てくれていたこと。
以前、能年さんは『SCHOOL OF LOCK!』で神聖かまってちゃんの『ねこラジ』を流していた。
「この曲はですね、悔しい時とか辛い時とか、そういう感情をどうにかしないと自分が消滅しちゃうような、そんな気がする時に聴いて、"なんじゃくそーやったるー"って、頑張ろうと思える曲です」
…じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇ!!!!?(‘ jjjjjjjj ’)/
コメントを聞いたとき、飛び上がった。好きなもの同士が、ここまで見事にバッティングするなんて…。
YouTubeにライブ映像をアップロードしていてよかった。インターネットの可能性は無限大だ。何が起こるか分からない。これだけは絶対にないがしろにしてはいけないし、自分の信念としてずっと持っていたい。だからこそ撮影する映像は半端なものでは許されない。その一本の映像でバンド、お客さん、関わっている人たちの運命を左右するものだと意識し、より一層気持ちを込めていこうと胸に誓った。
「いつか…能年さんがバンドをやったら撮りたいです…!」
インタビュー後、思わず口に出してしまった。
「…うわー!うおー!!」
能年さんはなんともいえない反応だったけど、とにかく礼儀正しく、人の目をきちんと見て、言葉遣いに気をつける、キラキラした笑顔を絶やさないその姿に、「感動」以上の言葉を探し出した。無かった。
帰り道、「なんであんなこと言っちまったんだ…」と何度後悔したことか…。
それでも、インタビューが掲載された雑誌『SPOTTED701』が発売された頃、ブログに能年さんが書いてくれたこと。
「インタビュー記事が楽しい。私の言葉にたいしての文章が楽しくてわくわくしました。」
http://yaplog.jp/lp-n-rena/archive/848
僕が今後生きていく中で何か絶望を感じたり、落ち込むことがあったら、この言葉を思い出そうと心に決めた。
ずっと憧れだった人に、こんな風に感じてもらえるなんて。
人を楽しくわくわくさせるような文章をもっと書いていかなければと、大きな自信になった。
そして、この大事件に引き合わせてくれたさまざまな方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。あの人やこの人、この場所に行き着かせてくれた色んな人がいる。ひょんなことから、偶然から、繋がりから、巨大な興味と好奇心から、ここまで物語は始まるものなのか。

『あまちゃん』の時代設定は2008年。たった5年前で紛れもなく現代の話なのに、やはり2011年以前だと少し懐かしさを感じてしまう。
オープニングムービーに映る久慈市の海は美しく、まるで自分の地元・兵庫県明石市の海を見ているようで懐かしさをグッと噛み締める。
脚本は宮藤官九郎さん。宮城県栗原市出身の宮藤さんが、東北の町をどう描くのか。『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『ロケットボーイ』『ぼくの魔法使い』…今まで長く脚本作品に慣れ親しんできた自分にとって、能年さんヒロインで描かれる人情コメディの放送はこれ以上ない清々しい朝です。
インタビューを読む限り、やはり後半では東日本大震災が起きてしまうらしい。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130313/ent13031308030002-n1.htm(MSN産経ニュース)
北三陸市の平和な人々が、町が、能年さん演じるアキの笑顔が、地震でどうなってしまうのか。心が痛いけど、その描き方がすごく気になる。
『11人もいる!』では東北から転校してきた男の子が登場し、担任の先生が「地震で家が倒壊して」と説明する。だけどクラスメイトの女子は彼がイケメンであることに夢中。あくまでもさりげなく。ごく自然に。震災を特別視して描いていなかった。『木更津キャッツアイ』で余命僅かの主人公・ぶっさんが恋する美礼先生が、ぶっさんのために野球のボールに書いてあげた文字は『普通』。これは宮藤官九郎さんの作品において一貫しているメッセージなのでは、と思っている。人にとって最も大切で難しいことであろう『普通』は、『あまちゃん』ではどう描かれるのか。ぶっさんは残り少ない人生を謳歌し、死を受け入れるために『普通』を求めた。果たしてあまちゃんは?

能年さんの魅力は第一週から早くも全開。子どもからお年寄りまでが共通の話題で盛り上がれるような、国民的ドラマになってほしいと切に願っています。
何よりもポジティブだ。能年さんは見かけから、人を幸せにしてしまうような笑顔を持ち、得体の知れない希望まで感じてしまう。
これからは朝にたくさんの笑顔が届けられることでしょう。
母親役はキョンキョンだけど、娘役にはキュンキュンする。そんな世の中が始まってしまうのです。
これからも能年玲奈さんをずっと応援し続けます。
いつかまた、きっとどこかで、お仕事でご一緒できる日を夢見ながら。

1 件のコメント:

  1. 能年さんを知ったのはつい最近で、検索してこの記事に辿り着きました。
    とてもいい記事で読んでいて感動しました。

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