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2013年2月1日金曜日

たけうちんぐ日記 1/28-2/1 -BABYMETAL-の子&mono初DJ-

2月1日(金) 「子どもの脅威」

それは頭をガツンと殴られるような衝撃だった。
いや実際は殴られてなんていないんだけど、それほど書いておかないとこの興奮が文と文の間からスルリと抜けていく。誇張気味のリード文で日記を始めなければ、あのライブの熱に追いつけない。
「あーアイドルとヘビメタの融合なんだよねー。へー。わーおもしろそー」
そんなことをぼんやりと思い、ぼんやりと開演ギリギリの時間に着き、ぼんやりと二階席の後ろ方に立ってた。なめてた。腕組んでた。メガネかけてた。ヒゲ剃ってなかった。それは関係ない。言うなれば、今日までの僕は少し鼻で笑ってた。YOUTUBEで彼女たちのライブ映像を初めた観たとき、両サイドの幼女二人の機敏な動きになぜか笑えた。「幼女がなんかこんなに頑張ってるよー」とかププッて笑ってた。
本当にごめんなさい。自分が間違っていました。死刑にしてください。

アンコール前、死を迎えた3人の少女。巨大スクリーンに映し出されたのは「00:00:00」。すべての時間が止まった。それは世界の終わりを告げていた。
しかし、「ドクンッ!」と鼓動が鳴り、再び時間が動き出す。幕が再び開かれるとそこには、白い衣装を来た3人の少女が。そして観客の一人が叫ぶ。
「だまされたー!!」
まさにだまされた。まんまと引っかかった。少女3人の戦いと死と再生に、目がテンになった。
今日から僕は、BABYMETALの虜になってしまったのだ。

満員のZeppTokyo。
先ほどまで大人しくしていた観客が一斉に雄叫びを上げ、野獣の檻に閉じ込められたような感覚。こうしてワンマンライブはスタートする。全編、曲間にスクリーンに映し出される壮大なスケールで描かれたストーリーをなぞる。世界の終末を救うために"巨大勢力アイドル"に立ち向かう3人の少女・BABYMETAL。"AーKIBA"が戦いの場とは。武器はフライングV。形が尖ってるから確かに強そうだ。
ステージがライトアップされると、そこには十字架に磔にされたSU-METALが。『イジメ、ダメ、ゼッタイ』のイントロが始まり、SU-METALの叫びが会場を包むとともにステージ両脇から小さな女の子2人が全速力で駆け抜ける。MOAMETALとYUMETALである。2人はクロスし、逆走し、所定の位置に止まると踊り出す。
赤と黒を基調とした衣装。そのシンメトリーは芸術性が溢れてる。気品すら感じる。それでも髪を振り乱し、鳴るヘビーメタルに劣らない少女の炸裂を突きつけるのだ。YUIMETALがかわいいのだ。
SU-METALは前回のライブで死を迎えた。見事復活し、世のイジメを撲滅するがゆえに再びステージに立つ。2人の少女とともに。イジメ、ダメ。キツネ、トベ。上空で爆竹が弾く。ステージで炎が噴く。世界を救うために立ち上がる3人の少女の勇姿は、暴動の客席を前に揺るがない。その眼差しは揺るぎない。ただ揺れ動くのは僕の心だった。YUIMETALがかわいいせいで。
MOAMETALとYUIMETALのあの堂々とした佇まい。小さな身体からは想像ができない余裕。大きな男衆が野太い雄叫びを上げ、目の前で熱狂している様なんて13才の女の子たちにはどう映るのか。彼女らはまったく動じない。その態度に快感を覚える。そしてMCが一切ない。曲が終わるとスクリーンに物語が映し出され、間髪いれずに次の曲へ。休むヒマがない。組んでた腕は解かれた。メガネはぶっ飛んだ。『いいね!』の「メガネはずせっ♪」が具現化された。白熱する3人の”生”のダンスと、後ろ4人の骸骨全身タイツのエアーバンドとのギャップ。こんなにダイブする人が多いライブは久しぶりだ。YUIMETALみたいなかわいさは初めてだ。
『君とアニメが見たい~Answer for Animation With You』『おねだり大作戦』と気持ちを次々と煽られ、タイトル未定の新曲ではMOAとYUIが骸骨パーカーに着替えてヒップホップ調に挑発。こんなに楽しい夜はない。なるほどこれが『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』ってやつか。
そして極めつけは『Catch me if you can』。今日のハイライトにしたい。スティーブン・スピルバーグ監督の同名映画も顔負けの完成度。ディカプリオとトム・ハンクスが泣いて謝るよ。ステージで繰り広げられる鬼ごっこ。「まーだだよ」とどこか和を感じるメロディで繰り返されるMOAとYUIの振り向き。その表情は怖いもの無しだ。小学生時代のノスタルジーを探し出してしまう。が、途端に重音にタッチされてハッと我に返る。で、鬼になる。ボーーーーーーーーーーーッ(デス声)。
その通り。彼女たちはただ笑いながら「鬼さんこちらっ♪手の鳴るほうへ♪」と挑発する。目の前には相当数の鬼がいる。えっと、ZeppTokyoって、鬼ごっこするような場所だったっけ。だけど手は届かない。彼女たちの放つ眩い光にも、成長期のスピードにも。YUIMETALには。
『ヘドバンギャー!!』を終えると、ステージに大きな幕が下りる。そこに時間が投影され、その時間はやがて「00:00:00」を迎える。「BABYMETAL」のロゴが崩れ落ちる。BABYMETALに残された時間が無くなったことが告げられる。
場内が明るくなる。それでも帰らないオーディエンスは一様にアンコールを求める。長い沈黙の後、「ドクンッ!」という鼓動の音ともに「00:00:00」から時が再び動き出す。場内は歓声に包まれる。そして復活を告げる映像。ギターの神、ベースの神、ドラムの神がステージに舞い降りる。全員ロン毛だ。神っぽい。そして、白い衣装に包まれた3人が現れる。
「DEATH!DEATH!!DEATH!!!DEATH!!!!」
繰り返される「死」の叫び。エアーバンドの骸骨たちの座は奪われ、生演奏をぶちかます神たちが重音の渦に巻き込む。その中で3人それぞれが「SU-METAL DEATH☆」といった感じで自己紹介。漆黒と混沌の中に唯一光る、白くて眩い笑顔よ。煌きよ。アンコール一発目の『BABYMETAL DEATH』で燃料が投下され、自分の中で眠ってた何かがむくりと起き上がる。YUIMETALのかわいさに。
最後は再び『イジメ、ダメ、ゼッタイ』。もはやいじめっ子全員皆殺しのパワー。これは『キャリー』だ。この子らはクロエ・グレース・モレッツである。まさに『キック・アス』の「ヒットガール」だ。少女のあのかっこよさが目に飛び込む。小さいものが大きなものと戦う姿が被る。これは有名なドラマの伝統である。「孫悟飯」だって、「名探偵コナン」だって、いつだって我々は小さな者たちの活躍を見てきた。
その伝統は、文化は、「BABYMETAL」によって更新される。
なぜなら、子どもは無敵だからだ。

「メタルとアイドルの融合」という一つのコンセプトだけで、これほどまで壮大なロックオペラが目撃できるとは。映像、音響、美術、衣装。何もかもが完璧のエンターテイメント。これが一部の人の楽しみだと?もういっぺん言ってみろ。ロリコンだと?それは当たってる。文化はそれほど甘くない。ロリコンと言われてもいい。ただ、無視できない光景がある。この衝撃を素通りすることこそ「ダメ、ゼッタイ」だ。YUIMETAL、カワイイ、ゼッタイ。
現実も、天国も、地獄も、一本の線に乗っている。子どもたちはそれらの境界線を無視し、ひたすら遊ぶ。子どもは恐いもの無しなんだ。
神聖かまってちゃんのの子さんが「今のバンドは”子どもの恐ろしさ””子どもの未知の脅威”を見せつけるバンドがいねーのよ!」と嘆いていたが、それを見せつけるアイドルがZeppTokyoにいましたよ。
その名はBABYMETAL。
「See You!」と一言だけ残してクールに去るその姿。僕の心を荒らしまくった犯人にアリバイなんて存在しない。

HEAVYMETALは僕にとってはRPGのラスボス戦のBGMを想起させる。しかし、BABYMETALはRPGのように少年心を盛り立てるストーリーをなぞり、そのライブはまさにラスボスと戦ってるような感覚だった。
彼女たちにとって"ラスボス"とは何なのか。A○Bなのかもも○ロなのか、それとも…。最後、スクリーンには6月30日にNHKホールにワンマンライブを告げる文字が。
いやーもう、すごい。衝撃。この胸の高まりは収まりそうにない。
YUIMETAL最高!!!!!


1月28日(月) 「の子とmonoの硬くて尖った部分で死にたい季節」

きゃりーぱみゅぱみゅのバースデイイベントが新木場ageHaで。
ここで神聖かまってちゃんのの子さん&monoくんコンビが初DJをする。昨晩の配信では懐かしき映画『スペース・ジャム』のサントラなどを持ち込んで『DJ練習配信』とやらを敢行。不慣れなプレイでもの子さんには確かな自信がみなぎってるように感じた。monoくんは不安しかない。これがB型とA型の違いかってくらい二人の性格が顕著に表れてた。
初めて来たageHa。Hだけ大文字なんだね。アゲハァァァァアン!!?って発音すべきか。口調がヤンキーっぽい。ヤンキーみたいでとにかく怖い。なぜかというとトイレにコンドームの自販機がある。ここではセックスが缶ジュースレベルの手軽さなのか。つめた~い・あったか~い・きもちい~いは同列なのか。とにかくここは色々と垢抜けてる。怖かった。長居はできずにすぐに吉野家に逃げた。助かった。安かった。中田。ヤスタッカ。

29日0時ちょうどにきゃりーぱみゅぱみゅのライブが始まる。1曲目の『ファッションモンスター』から鳥肌が止まらない。重厚スピーカーからヴォンヴォン鳴る。凄まじい低音でフロアとダンサーの巨乳が揺れる。躍動感みなぎる空間の中心人物がきゃりー。振り付けから歌声まで何もかもが完璧。この子、いつだってエンターテイメントのど真ん中にいる。ファッションに限らずずっとモンスターだ。
ageHaってDJタイムになるとスピーカーが天井から降りてくるんだね。田舎者にとってはお口ポカーンです。お口ポカーンフェス。ねごと言ってるヒマもないくらい、中田ヤスタカのDJは壮絶極まりなかった。誰だっていつかは死んでしまうだろうけどPerfumeの『Edge』なんか持ってこられたときには死ぬじゃん?のっちの一番硬くて尖った部分がぶつかって死ぬじゃん?See new world?まさに新しい世界を見せてくれるヤスタカDJはヤスカッタ感じではなカッタ。韻踏めていないし説明のしようもない。

さて、時刻は深夜2時半。悪い子の時間になってきた。”BOX”というageHa会場の外に隣接された箱でこの日最も悪い子=の子&monoのDJプレイが始まろうとしている。先ほどから会場内でかっこいい男とエロい女をたくさん見てきて内心ソワソワしてしまったこの感情。二人の子どもっぽい姿が癒してくれる。ああ、僕の場所はここだったのかと。いつもとは真逆の垢抜けたイベントで、彼らは一体どんなDJを見せてくれるんだろう。直前、楽屋におじゃまして「初DJ楽しみにしてますよ」と言うと、の子さんが「まあ曲を流すことはできるんで!」とバシッとグーサイン。あっはは…。
やがてDJブースに立つの子。彼らしく、意気揚々とアジテーションする。
「今日は僕の誕生日ってことで!僕の誕生日ってその意味は、僕が初めてこのお皿(DJのこと)を回します!!その誕生日ってことで!お皿(DJのこと)を回す日!お前らの魂!ハート!心臓!回してやるよ!!」
こちらの魂を回される前に、先に彼らのセットリストを挙げておく。
『ベイビーレイニーデイリー』『美ちなる方へ』『夜空の虫とどこまでも』『コタツから眺める世界地図』『23才の夏休み』『ロックンロールは鳴り止まないっ』『学校』『学校に行きたくない』『放課後の図書室』
…あれ?これってDJ?
「ひどい~っ時があるんですぅ~♪」
これ、カラオケじゃん!
昨晩の練習配信がまったく意味をなさない展開が始まる。の子がマイクを掴んで離さない。monoがDJっぽい動きで誤魔化す。良い言い方をすれば、こんなDJは観たことがない。悪い言い方すれば、おっさんのカラオケ。まさにSee new world!
「僕が生まれたのは1985年!今このステージに立ってることが!どれだけ奇跡的な瞬間か!お前たちに分かるか?!新しいこの俺の世界!夢でも現実でもない狭間!この中途半端に巻き込まれ!お前らも巻き添えにして!俺は今ここでお皿(DJのこと)を回す!回していいんかい?!いいんかい?!」

フロアは次第に彼らの巻き添えにされていく。終始半笑いの空間で、の子は神聖かまってちゃんのライブさながらのアクションで観客の拳を上げさせる。『美ちなる方へ』でステージ後方の鉄筋をよじ登る。「みちなるほうへー!いきましたぁあああ!!」と高い所から落下して顔面を強打。すとんと地面に落ちる。美ちなる方って床だったのか。monoはようやく喋るがマイクの音が出ず。この時点で「やっべーもん観ちまったよ」って感じなのですが、これはダブルミーニングで言ってます。そして『夜空の虫とどこまでも』では久々にmonoダンスを拝めた。忘れもしない、神聖かまってちゃんを初めて観た2009年4月の下北沢屋根裏。monoはこの曲がまだ弾けないという理由でその代わり踊ってた。MPを吸い取るような踊りだった。
単なるカラオケで終わると思いきや、そうはさせないのがさすがの子。『学校』と『学校に行きたくない』の繋ぎが絶妙だった。同じところを何度もループさせ、「学、学、校ににに、学、学校、校校、学、学校、に、に、行きた行きた、行きた、行きたた、た、学校に、行きた」と繰り返す。行きたくないとは言い切らない。もしかすると学校に行きたいかも知れないバージョンになってた。
終盤の『死にたい季節』『放課後の図書室』は超高速モードになっており、もはや何が起こってるのか分からない。音が途切れたとき、の子が放った言葉に場内が笑いに包まれた。
「これテンポどうやって変えるの?神聖かまってちゃんしか入ってないじゃん。さっきから俺ずっとディズニー探してんだけど」
「はぁ?俺知らねーよ!」
monoはいつもの調子で返す。
とにかく貴重な光景だった。下北沢屋根裏から新木場ageHaまで一つの線で繋がってたのだ。
最後はの子の合図で「きゃりーちゃん、誕生日、おめでとうーっ!!」と全員で叫んで終了する。の子は壁によじ登ったり、monoは終始バイブレーターみたいな動きを続けたり。
もはやDJの概念を覆すアクションがたっぷり拝めた。二人のチャレンジを目撃した。DJを終えた彼らの笑顔は清々しかった。それは安堵の表情なのかも知れない。

その後、始発までageHaることもできずに駅前の吉野家に逃亡。1時間半くらい居座った。そこでずっとこの文章を推敲していた。するとひたすら焦ってるmonoくんの顔がやたら思い浮かんでは消え、の子さんの歌声が耳にこびりついてる。
結果、彼らはいつだって神聖かまってちゃんなのでした。
ところで新木場ageHaってさ、これ、新木場STUDIO COASTだよね。
アゲハァァァァアン!!?

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