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2013年1月10日木曜日

たけうちんぐ日記 1/6-1/10

1月10日(木) 「なんて素敵なはなしだろう」

くるみちゃんに久々に会った。 
くるみちゃんは6才の神聖かまってちゃんファン。あの飴屋法水さんのお嬢さん。お母さんがTwitterにあげていたこの写真がかわいいのでちょっと拝借させてください…。クリスマスの朝の写真だそうで。
「の子さん元気よ」と言うと、「ちょっと待って!」と突然立ち止まった。すると枝で地面の土に「まこ」「まこ」「まこ」と書き始めた。「のこ」の最終形態なのか。その横には「めーー(羊の絵)」と書いた。なんだろう、この平和なワンシーンは。
くるみちゃんがいると周囲の人がみんな平和になる。そんな空気が充満していた。
の子さんが2008年頃に作っていた貴重なデモCD-Rを貸してもらった。『怒鳴るゆめ』のノイズバージョンや、『僕の宅急便』(『映画』の原型)、『キメテ物語』(正体は『ののの物語』)と超絶貴重。バンド・空間現代の野口さんが昔対バンしたときにあまりに良かったので、すぐさまCDを買ったらしい。価格はなんと100円。
お宅におじゃまさせてもらい、昨年の子さんが参加したフィッシュマンズのライブ映像をフルで観させてもらったり、くるみちゃんとお人形で遊んだ。
ずっと観たかった『土曜日の夜』『あの娘が眠ってる』の映像(ギター破壊!)に一人白熱していたら、僕の目の前に人形を突きつけてくる。「遊んで!」と。映像が流れているパソコンのイスの前には大きな人形を置き、座れないようにされていた。遊んでると次々と厳しい指示が入り、「一緒に片付けて!」と言われて片付けていたら「それは違うのっ!」と叱られる。厳しい子です。なんだか、神聖かまってちゃんよりかまってちゃんがすぐそばにいた。
昨年、フィッシュマンズのライブにの子さんが参加したのは、ほぼくるみちゃんのおかげと言っていいほど。
ZAKさん(フィッシュマンズのエンジニア)がくるみちゃんのお母さんのTwitterで神聖かまってちゃんを知り、「くるみちゃんが大好きな"の子"って?」と興味を持ち、の子さんのやっていることに感銘を受けた後に出演に至ったという。一人の女の子の気持ちがさいたまスーパーアリーナのステージを変えただなんて、本当に素晴らしいことだと思う。

くるみちゃんが心からの子さんのことが好きなことは、お母さんのTwitterで何度も見ているのでたくさんの人が知っている。
ちびが、お父さんとはなれたくないよーとめそめそしているので、の子のライブやめる?と聞いたら、しばらく間があって「やっぱり、くんちゃんは、の子のライブが見たいのです。ごめんなさい」と泣きくずれていた。かわいい・・。
くるみちゃんもの子さんに負けず劣らずパワフル。大きくなったらきっとすごい人になるんだなあとワクワクする。ZAKさんが撮影されたこの写真がめちゃくちゃ好き。何かを象徴している。
そしてくるみちゃんは単に可愛いだけではない。時に鋭い視点や着眼点で驚かしてくれる。お母さんのTwitterではそれがたくさん記されており、目が離せない。子どもには大人に見えないものが見えるだろうし、たくさん発見がある。
特にくるみちゃんが神聖かまってちゃんを見つめる目が気になる。
気持ち悪いことに僕はお母さんのツイートを保存している。くるみちゃんが見た神聖かまってちゃんとは一体何なのか。すごく気になるのです。
かまってちゃんの、あの「死ねー!」という曲が、気になるのだそう。
「かまってちゃんは、じぶんが、死にたいと思って、死ねーと言ってるのか、死にたくないけど、でも、そう言いたくて、言っているのか、それとも、親が死ねばいいと思っているのか。くんちゃんはわからない」
「だから、このうたが気になる。くんちゃんは、かまってちゃんは、死にたくないから、死ねーって言ってるんじゃないかとおもう。」
「しねーっておもったり、あいしてるっておもったり、こころには、りょうほうある」

僕はこれまでに神聖かまってちゃんについての文章をこのブログにたくさん書いているけど、くるみちゃんの一言には敵わない。当然だけど、その人それぞれが想うことに到底思考が及ばない。
6才の子から学ぶことがたくさんある。てことは、10代の子からも、22才の子からも。そして当然年上の30代や40代の人からも学ぶことがたくさんあるってことが分かる。
お宅におじゃました途端、「お茶だしてあげて」とお母さんに言っていた。
フィッシュマンズの『頼りない天使』を聴くたびにくるみちゃんを思い出す。頼りがいのある天使だけど。なんか、優しくてちょっと強いんだ。
出会い頭に「はい、あげる!」と言って、どんぐりをくれた。
小さなどんぐりだった。
ほんのわずかな季節を手に持って教えてくれるように、小さな手で渡してくれた。
なんか、もう、ほんとあったかい気持ちになった。
しんどいこともきついことも色々とあるけど、ああ、なんか、なるべくちょっとは頑張ろうって思えた。
そして、誰もこの瞳を絶対に汚してはならないと思った。
 

この子が幸せに暮らせる日々がずっと続く、そんな世界でありますように。
こんなに純粋に青空を見上げられた一日を味わえて、幸運に思いました。
最後に、最も好きなくるみちゃんの発言をお母さんのTwitterから。
ちびが「おとうさん、大事な話があるんだけど」と言う。
「くんちゃん、毒の雨にあたらないようにするよ。そして、くんちゃん、大きくなったら、元気な赤ちゃんを産んで、おとうさんとおかあさんと、育てる。」
それは、大事な話だね・・。大事な話すぎて、涙出た。

1月9日(水) 「チャップリンにあこがれて」

孤独のパワーって一体何だろう。
チャップリンの映画を観て、ぼんやり思った。
劇団ひとりが以前、雑誌『CIRCUS』で「人間関係に疲れ、携帯のメモリを全部消した」と言っていた。ひとりが好き。ひとりだけに、ひとりでいたい。ひとりだからこそ思うことや、作れるものがある。誰とも話さないし打ち合わせをしない、たったひとりの劇団。「劇団ひとり」って名前が素晴らしい。昔、兄に『都会のナポレオン』を誕生日プレゼントで貰ってから彼の芸にハマり、もちろん『都会のシェイクスピア』も買ってしまった。「素晴らしい」とはエラそうな言葉になってしまったけど、この芸名から察する孤独と独立した姿勢がたまらなくて、かっこいい上に鼻でふんっと笑ってしまいそうなバカバカしさと、茶目っ気がある。
この人の対談文を読むとますます、日記や体験記に「面白かった」や「楽しかった」とは書いてはいけないという気持ちが高ぶる。
自分の温度と相手の温度とを一定にすることを考えておかなければ、ひとりよがりな言葉になってしまう。そのためには、自分自身が「面白かった」というよりも、相手が「面白かったんだろうな」と思えるような言葉で伝えなければならない。ということを当然なこととして思う。

とか言っても、たまに「面白かった」って書くけども。Twitterには書かないようにしている。
「みんなが鼻で笑ったりバカにすることに打ち込めたらそれは幸運でしかない。ずっとやり続けるべきなんだと思う。僕が鼻で笑ったりバカにすることがあればそれはきっと僕が不運なんだろう。」
といったことをTwitterに書いた。本当にそう思ってる。
誰かが素で行なっている作業に「ええーっ」て思った時点で僕はただの傍観者であり、その熱量を理解できない凡庸な人間なんだなあと落ち込む。鼻で笑ったこともバカにしたこともないが、自分の周りにいる人でそれを行なっているのは、の子さんと笹口騒音くんと山戸結希さんなんだろう。少なくともこの三人を知ることができて幸運に思う。たくさんの犠牲を伴うだろうけど、それが作家であり、芸術家なんだろう。
夜、京都アニメーションの新作『たまこまーけっと』でボブを発見。しかも二人。これは儲けもんだ。最近のアニメでは必ずといっていいほどボブを見かける。映画もちょっとがんばってほしい。

1月8日(火) 「ちくわちんぐ」
原稿と原稿と文字起こしと原稿。のちに編集。座ってばかりで腰が痛かった。やっぱりちくわが美味しい。ちくわでかなり痩せたと思う。

1月7日(月) 「都市の差」
月イチの連載記事のため、赤坂の日本映画衛星放送にてAKB48の藤江れいなさんにインタビュー。
相変わらず楽しいお仕事になった。お互いに『今日、恋をはじめます』を観る約束をした。紅白歌合戦では藤江さんを血眼になって探した。AKBの子が森田芳光監督の『家族ゲーム』を観るだなんて、この企画は面白いと思う。
番組の収録では馴染み深い映画監督の方と映画評論家の方も。収録後、藤江さんと4人で談笑する。やっぱり今の若い子は『リリイ・シュシュのすべて』がバイブルだったりするんだな。「今の若い子」ってついに使ってしまった。思えば19才って僕が高校生のときに小学生に上がったばかり。 焦る焦る焦るもうすぐ30才。そして33才さ。サンサン太陽が。

1月6日(日) 「風景とかさ」

井上陽水のベスト盤を聴きながら編集。『人生が二度あれば』で編集どころじゃなくなる。
先日のハマ・オカモトのラジオを聴いてから奥田民生ブームが再来。『スカイウォーカー』は名曲だなあ。「どっちでも いいことだ 幸せと呼ぼう」って歌い方が好き。『GOLDBLEND』か『E』が発売された頃のライブはバンドメンバーが全員スーツでびしっとキメてかっこよかった。
夕方、NHK『MUSIC JAPAN』に神聖かまってちゃんが出演。登場前にの子さんの愛猫・ネオニーが紹介される。
『仲間を探したい』を演奏。途中、ちばぎんのコーラスと噛み合わないの子さんが「違うじゃねーか!」とキレるけど自分が間違えていた。結果、ちばぎんの歌唱力が映える放送になっていた。最後はカメラ目線で「なんでこんなにちゃんと演奏できんのに、紅白歌合戦に呼ばれないんですか!?」と訴える。これをカット割りしてちゃんと撮ってOAしているところに愛を感じる。「これはひょっとして今年…?」と勝手に期待してしまう。『その存在はもはや伝説!?最後のメッセージに注目』とテロップがあるくらいだもの。
この番組、深夜枠最後の放送の最後の最後に神聖かまってちゃんを選んだのだからそりゃあもう特別に思っているはず。あの3年前のざわめきが今は無いにせよ、これから取り戻す必要がある。
最近気付いたんだけど、僕本当にの子さんが好きなんだろうなあ。いやそういう意味じゃなくて、本当に好きなんだろうなあって思う。人から直接言われてようやく「あっ」となった。いや「アッー」じゃなくて。
十年とかそういう単位で、この人の活動を見守っていたい。 末永く。これからも。

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