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2012年12月5日水曜日

たけうちんぐ日記 12/1-12/5

12月5日(水) 「でっかいでっかい夢を見よう」

N'夙川BOYSのワンマンライブを撮影。渋谷O-EASTにソールドアウトの1300人。壮絶な光景。感嘆しか生まれない。奇跡だけが映っていた。
ライブが始まると当然のごとくフロアの床が揺れ、リズムに合わせて映像が小刻みに揺れる。自然に音と同期し、怒涛の臨場感はどうあがいても映りこんでしまう。N'夙川BOYSのライブを体験すると、ついつい関西弁で喋りたくなるねん。関西出身であることを誇りに思えるねん。阪急電車さえもやで。
アンコール、ボーカル・ギター・ドラムのマーヤの「ステージに上がって来い!」という呼びかけによってN'夙川BOYSのステージに大勢の観客が上がり込む。ノアの方舟のごとく。避難するかのように。そこだけが目的地のように。ステージこそが無敵であるかのように。
5年ほど前、上京する直前に僕は結成したばかりのN'夙川BOYSのラ
イブを観ていた。
大阪の梅田シャングリラ。友人のバンド、チッツと対バンだった。12年前からずっと僕のギターヒーローのマーヤなのに、そのライブはハートに響くものがなかった。延々バービーボーイズのカバーをやっていたからかも知れない。
高校時代、新聞部の部室でCDデッキからマーヤの掻き鳴らすギターを爆音で流して過ごしていた。僕はロックバンドがずっと好きだ。いつも心をヒリヒリさせてくれるから。
感極まったマーヤが「バンドをずっと好きでいてね!」と叫んで、ぼろぼろと涙がこぼれた。自分の12年間を思い出した。
N'夙川BOYSのありったけのロックンロールショー。物語はちと不安定どころかすんごく安定して、堂々とステージに立っていた。歴史と感情と愛が入り混じってた。今後、こんな体験ができる自信がない。男はみんなマーヤになればいい。男はみんなマーヤを目指すべきだ。強く、強く、そう思った。
画像はTwitter検索で見つけたどなたさまの写真を勝手に拝借。こんな光景、信じられへんでしょう。


12月4日(火) 「期待のホープ」
一日中、文章を書いていた。最近座ってばかりの国なので立ち仕事がしたい。
深夜、笹口騒音ハーモニカがFMヨコハマのラジオに出演。
YOUTUBEは興味のある人にしか伝えられないけど、ラジオはゲリラ的に興味のない人にも伝えられる。タクシー、トラックの運転手のおっちゃんの耳にもうみのての『もはや平和ではない』が届いたのだろうか。
ラジオで笹口騒音ハーモニカが僕の名前を出してくれた。撮り始めた頃では思ってもみなかった現象が起きるのを、これからも目撃したい。
裁判員になった友人から電話。「脚本書くネタになればいいとか、コロンボ気分味わおうとか思ってたけど、これほどまでご飯が口に入らないことになるとは…」と嘆いていた。一時期、仕事で裁判の傍聴していた頃は僕も殺人裁判の空気に胃がやられてしまった。遺族の泣き叫ぶ声は忘れられない。殺すとどうなるか。死ぬとどうなるか。それを殺す前に、死ぬ前に確認する必要がある。

12月3日(月) 「ボディーだけオッサン」
9月に作ったバンドじゃないもん!のアルバムMIXのトレーラーが、ワーナー・ミュージックのチャンネルで期間限定で公開された。
懐かしい。自分のチャンネルの動画はいつも翌日くらいにはアップしているので、3ヶ月の時を経て公開されるとなると不思議な感覚に陥る。映像の中で描いてもらったけど、みさこさんもかっちゃんもお互いの似顔絵が上手い。ここで使用したスケッチブックは普段から持ち歩いている。そのせいで以前、イベンターのDUM-DUMの野村さんにかっちゃんが描いたみさこさんの似顔絵が見つかってしまった。「これ、竹内くんが描いたの?」と言われて猛烈に否定した。僕がスケッチブックにこっそり似顔絵を描いて"MISAKO"と文字を添えるなんて、狂気の沙汰すぎる。かっちゃんの絵が上手いから、間違えられて嬉しいところもあるんだけど。
夜、明治大学にお邪魔して、新宿で焼き肉を食べる。一年分の焼き肉を味わった気分になった。来年の抱負を語ったけど、たぶん早すぎた。

12月2日(日) 「ちくわ」
一日中編集していた。お米を炊いた。最近は痩せてきている。ちくわをよく食べている。こうも寒いと鼻水が固まりやすい。鼻水が固まったものを鼻くそだと思い込まれそうで恐ろしい。

12月1日(土) 「ふりむいたら負けよ」

東京フィルメックスでバフマン・ゴバディ監督の新作『サイの季節』を観る。
イスラム革命と三角関係と詩情がごっちゃまぜ。憎まれ役の男はどれほど卑屈なんだ。顔が濃すぎる。人のこと言えないが。覆面セックスシーンにはあまりのズルさに笑いを堪えた。主人公が寡黙で、映像美と詩で心情を語っている。車の窓に馬が突っ込むとか、詩の比喩を映像化したようなカットがシュール。トンデモ展開でも詩情が絡むとこうも崇高になるものか。タトゥーを彫る場面の男女の距離感が渋い。
『亀も空を飛ぶ』、『ペルシャ猫を誰も知らない』といい、亀と猫の次はサイときたか。今度は亀が空から降っていた。
フィルメックスの授賞式があるとは知らずに有楽町朝日ホールに乗り込んだけど、まさか学生審査員として山戸結希が壇上に出てきてスピーチするとは思わなかった。約700人の前で難しい単語を並べて流暢に話していた。SABU監督は国際審査員たちに「オバマ大統領に似てる」といじられたらしく、笑いを取っていた。
そのまま山戸さんに誘われて、電車から降りると全速力で走ってポレポレ東中野へ駆け込む。映画『愛のゆくえ(仮)』の初日を。
元オウム真理教の平田信と、彼の逃亡生活を支え続けた女をモチーフにしたドラマ。だからといってこの映画を観終わった後はオウムの話題に浸るのではなく、映っていた視覚的な情報ではない体験としての愛に浸るべきなのかも知れない。
劇中、カレーライスはどうしてあんなに美味しそうなのか。白と黒と静寂に包まれた部屋でぺちゃくちゃと食べる音が際立ってたからなのか。潜伏していた部屋から出たときの過剰な眩しさが、長い夜を経た朝のようだった。特殊でも異常でもなく、そこにはどこにでもいる男女の姿が映ってた。
エンディングで流れる『グッド・バイ・マイ・ラブ』が、上映後も頭の中でぐるぐる回った。なんでだろう。うちの母がよくカラオケで歌っていた。みんなに愛される歌があった時代を、夜にしみじみと感じる。エンドクレジットの長い暗闇は物思いに耽るのにちょうど良かった。
観終わった後はカレーライスを食べた。

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