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2012年11月25日日曜日

たけうちんぐ日記 11/21-25

11月25日(日) 「借り物の言葉でロックンロール」

上野公園、水上音楽堂でパンダ音楽祭。笹口騒音ハーモニカのライブの撮影に行く。
会場に着くとすでにピースフルな雰囲気が漂っており、予想以上の大入り。笹口騒音ハーモニカに会うと、過去最大のお客さんの数だという。奇妙礼太郎のライブは今にも全員が合唱しそうなムードで、この後に笹口騒音ハーモニカが出るのが想像できない。
しかし、笹口騒音ハーモニカはやってのけた。
これまでの平和な空気に水を差すように、パンダの帽子をかぶりながら新曲『ロックンロール(笑)』を繰り出す。毒々しくてシニカルな歌に、会場が脇腹と感覚をつつかれていた。
歌い出からさっそく「ロックンロールは鳴り止まないってバカ!」なんだから、これには否応なくビクッとさせられる。「バカなバンドにバカな客 ムダな時間にムダな金 ライブハウスに未来はある? なーーい!」なんて、ライブハウスで演奏できるのだろうか。
タイトルの『ロックンロール(笑)』とはまさに笹口騒音ハーモニカ自身を表したかのよう。いつも愛想笑いを浮かべながらきちんと言葉で刺し、相手の感覚をえぐり取る彼の魅力が詰まっている。この歌に反感を覚えても、笹口騒音ハーモニカに怒る人はなかなかいないのでは。「(笑)」は強烈なシニカルの意味を含みながら、どこか本心を守っている。決して敵意と悪意だけの歌ではないと思った。
酔っ払いすぎてMCが長いところもあったけど、3箇所に分けて撮影したら笹口騒音ハーモニカのライブの反応はどこでも大きかった。『東京駅』の猫の盛りタイムのスケールといったら。東京スカイツリーをバックに、大勢の猫が盛りまくっていた。
その日のうちにライブ映像をアップした。「ニルヴァーナじゃねーかよー!」というお客さんの騒ぎ声が入っていた。

11月24日(土) 「博士の愛した異常な数式」
打ち合わせの席でスタンリー・キューブリック監督の話題になった。
遺作の最後のセリフが「Fuck」ってかっこよすぎる。
中学3年の夏休み、真っ暗な部屋で『フルメタル・ジャケット』を観てからスタンリー・キューブリックの虜になった。あのエンドクレジット。ローリング・ストーンズの『Paint It Black』のドラムが始まるタイミングでゴシック体のテロップが出る瞬間。鳥肌。僕がライブ動画に出すテロップのタイミングは、完全にキューブリックの影響だと思う。ロールを一切使わない。パッと出てパッと無くなる字がいつだってかっこいいのだ。
思えば、キューブリックの映画の最後は決まって『THE END』というテロップが出る。その瞬間がたまらなく好きで、かっこいい。
僕の目の下が黒いのはキューブリックの影響ではない。

11月23日(金) 「たの…きん…トリオ」 

久々にどっぷり休める日が来たと思ったら無為に過ごす。
僕の中で、「RPGをやる」というのは無為に近い。しかしRPGをやりたい。ゲームは楽しむもの。なのに、RPGは楽しんでいるのかどうか分からなくなる。回復に気を使いながら戦闘するとき、「これって楽しいのか?」と自分に問いかける。
本来楽しむはずのもので自分に問いかける意味では、「モッシュと圧迫感満載のライブ」もその類いのひとつである。苦しい。痛い。汗すごい。足で頭蹴られ、筋肉痛と痣を併発する。
高校生の頃、傷だらけでボロボロの状態でライブから家に帰ると、母に「楽しかったん?」と聞かれた。返答に少し悩んだ。たしかに好きなバンドのライブを観たし、かっこよかったが、かっこいいのと楽しいのとは別のような気がして。「たの…うん」という曖昧な返答をした。
今日で通算10回目ほどのプレイとなる『MOTHER2』だが、誰かから「楽しかった?」と聞かれたら、「たの…うん」と同じように返すだろう。
楽しいというのは難しい。一人で楽しむのはとても難しい。誰かがいて、誰かと会話していたら、誰かが何かを言って、自分が聞く。会話になる。「たのしかった、うん!」と即答できるかもしれない。

11月22日(木)  「一人の馬鹿」 

うみのてのライブを撮影。高円寺HIGHは天井が高く、照明がかっこいい。
ここでうみのてはベストライブを更新した。同時に、ライブ映像もこれまでのベストを更新できたように思う。
炸裂していた。スモークが爆発した後の煙に見えた。彼らがリキッドルームやスタジオコーストでライブする姿が見えてくる。大きなステージに似合っていた。MCも少なめで攻めている感じがした。柵の中で撮影できたので、ギターソロでは高野P介に近づいて撮った。こういう環境はたまらない。柵があるライブハウスでぶちかましてほしい。
『四角い部屋』は田舎から上京し、都会で暮らす女の子の歌だ。昔の精神薬のパッケージにはなぜかよく四角い部屋がデザインされている。それほど"四角" は人を圧迫させる空間なのかも知れないし、都会ではそこから逃れられない。「私の中を通り過ぎる」という表現がすんなりと誰かの中に入っていく。
『RAINBOW TOKYO』は美しい。刻一刻と汚染されつつある東京は「焼け野原」で「地獄絵図」なのかも知れないけど、そこに虹がかかるって描写が。東京はいまだ に夢や希望を叶える場所なのだろうか。「あんたみたいになりたーい あんたみたいにトクベツに」と思えるような。
うみのての世界観が、今の時代にピッタリ合っている。時代というより、自分自身なのか。
ライブ後、観に来てらしたナタリーの社長タクヤさんと、 来年のMOOSIC LABでうみのてとコラボする大畑創監督に挨拶する。その後、レストランで大畑監督らと打ち合わせ。とんでもない映画が作られる予感がする。

11月21日(水) 「匿名性と自己愛」
神聖かまってちゃんのの子さんと、2ちゃんねるの創設者ひろゆきさんの対談がナタリーでアップされた。
ひろゆきさんが作った2ちゃんねるとニコニコ動画に対する、の子さんの「クソガキに愛される、クソガキの人生を狂わせるものを作る才能」はいい言葉だと思った。神聖かまってちゃんの公式サイト名『子供ノノ聖域』とはよく言ったものだ。インターネットの匿名の上では年齢は関係ない。誰もがクソガキになれる。SNSが普及してもなお、2ちゃんねるが利用されているのは、クソガキになれる場所が欲しい人が多いからではないだろうか。
2ちゃんねるには真実がある。SNSでは決して言えない本音が隠されているのは、言うまでもない。匿名性が、意外に本気のコミュニケーションを発揮することがある。悪口を批判するのは容易い。以前、神聖かまってちゃんのスレッドに書かれた僕に対する言葉を保存している。奮起剤として大切に思っている。
「ちんぐ前歯2本だけチロっと出ててウケる」
「はっきり言って竹内の文章ウンコでしょ」
「竹内のシャッ、シャッて切り替え撮影、イラッとくる」
「竹内のまとわりつきは異常 アイツこそ真の売名野郎」
「竹内死ね」
しかし、逆に嬉しいことを言われた言葉も抱きしめたい。
「またちんぐの撮ったライブ映像見たいな」
「脅かしたやつもちんぐのライブ行くこと 笑顔になるから」
「たけうちんぐも絶賛のイ・チャンドン監督「オアシス」見ろよお前ら の子みたいな男と、脳性麻痺の女のラブストーリー」
「ちんぐの誕生日だよ!!おめ!おめっおめでつおおおおおおおおおおうう!!」
「ちんぐを応援してる 俺は自分のバンドのライブをちんぐに撮ってもらうのをとりあえずの目標にしているんだから」
Twitterのようにファボった気持ちで保存する。Twitterとはまた違い、2ちゃんねるの匿名の言葉がグッとくるのはなぜだろう。
こっそりと、名前を名乗らずに応援してくれている人がいるのを知れたのは2ちゃんねるだけ。いつかライブを撮らせてください。

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