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2012年11月5日月曜日

たけうちんぐ日記 11/1-11/5

11月5日(月) 「好調先生!」
最近、体育座りしていない。校長先生の話も聞いていない。今の頭で話を聞きたい。疑問を感じたり、質問を投げかけてみたい。どうして世間一般的に校長先生の話は立ちくらみ失神者が出るほど面白くないのか。中学生の頃、生徒会役員として司会でいつも「続きまして、校長先生のあいさつです」とマイクを振っていた。罪深い。その後に立ちくらみ失神者が出た。共犯者になった気分だった。だからわざと「校長先生のまいさつです」と言った。単に噛んだと認識されて笑われたけど、毎日に変化を求めていた中学時代の自分を思い出した。相変わらず今も変化を愛し、変化に恋している。
夜、うみのてのMIX作業のスタジオにお邪魔する。昨日のMV撮影で割ったスイカを食べていた。食べ残すキクイマホに、笹口騒音ハーモニカが「信じられない!」と連呼していた。
その後、長汐くんと仕事の打ち合わせで下北沢の洋食屋へ。急遽、『君に届け』『DOG POLICE』を借りることになった。その足でレンタル屋に行くと長汐くんの知り合いの方とバッタリ。僕は初対面。だけどどこかですれ違ってた。元ワーナーミュージックの社員さんで、神聖かまってちゃん通じて僕のことを知ってくれていた。飲み屋に入り、そのことで話が弾む。かまってちゃんがワーナーと契約する前、重役らを交えた会議で僕の撮影したかまってちゃん映像をプレゼンで上映していたらしい。流血。ギター破壊。パソコン破壊。むしろ逆効果映像ばかりだけど、無事にメジャーデビューが決まって良かった。2年半越しに彼らの成功を祝福した。

11月4日(日) 「ワンカット大関」

朝6時半にスタッフ集合。最終リハーサル。朝7時にエキストラの方々に集まってもらい、うみのて『もはや平和ではない』MVの撮影を。
ワンカットの長回し。ライブ撮影の気分だった。3回目で撮影は終了。すべてが終わったのは朝9時半。これから一日が始まる時間。早起きは徳であることを実感しつつも、緊張感が解いたのか撮影後は腑抜けになった。飛び散ったスイカの汁がカメラのレンズに付着してしまい、レンズを執拗に拭いていた気がする。
Twitterで募集し、50人近くのエキストラの方々に集まっていただいた。感謝しかありません。うみのての敏腕スタッフ・シミズくんは元々プロの映画の現場で働いていたのもあり、エキストラの方々への案内と指導が隅々まで行き届いていた。協力してくれた山戸結希監督ら3人の女子大生も心強かった。映像には映らない手助けがたくさんあった。
何よりもスイカが大胆に割れたことに安心した。スイカは笹口騒音ハーモニカによって広場で振舞われた。冬のスイカは冷たくて、口にすると脳が目覚めた。山戸結希は自作の映画の宣伝をするために『処女』と書かれたプラカードを用意していた。どうやらMV撮影直前、新宿の園子温作品オールナイトのお客さんに宣伝しようと気合い入れて女子大生数人とともに制服姿でテアトル新宿に乗り込んだらしい。が、すでにお客さんが全員帰ってたという。切ないけどグッとくる話だ。
朝撮ったMVを夜にアップロードする。 編集いらずのワンカットの醍醐味。この即時性はインターネットの最大の武器だと思ってる。

11月3日(土) 「ロッキー・エイドリアン・ブロディ」
早朝から高円寺。明日撮影するうみのてMVのリハーサル。なぜか笹口騒音ハーモニカにSP役をつけることになり、カメラマンの二宮ユーキくん、SPOTTED PRODUCTIONSの直井卓俊さんに演じてもらうことに。一方通行の一定距離。曲の時間と歩く速度。アクションするタイミングと用意する時間。比例しない主な3つの事柄を予測と確信で包み、「よーし明日頑張ろうね」という学校みたいなセリフで完結する。
夜、MVの内容を高校の同級生・大西君に伝えると「ロッキー2やん」と返答された。ロッキーの後ろを子どもが大量発生するシーン。ヒッチコックの『鳥』に近い恐怖を覚える。こんなに走らない。こんな人いない。よーし明日頑張ろうねって素直に思えてきた。

11月2日(金) 「冬の携帯冷ヤリング」
僕の携帯は古い。6年目。小学生ならもう卒業。いまだにランドセルを背負ってるようなデザインの携帯は、いわゆるガラケーと呼ばれる形態をしている携帯。シャレになった。シャレにならんばかりの時代錯誤も甚だしい携帯を電車内で開くたび、目の前に座る女子高生らに笑われている気がしてしまう。いや、笑ってもらっていいか。笑顔はいつだって大切だ。笑には色んな言葉がある。嘲笑。苦笑。冷笑。後ろ向きな言葉にも笑があるなんて、日本人はいつでも一筋縄ではいかない。eastern youthの吉野寿さんは「携帯電話を破壊してようやく世界と繋がった」と歌っているが本当に携帯電話を破壊して世界と繋がったらしい。その世界ってどこにあるのだろう。
夜、明後日撮影するうみのてのMVの打ち合わせ。映画『あの娘が海辺で踊ってる』の山戸結希監督と坂本悠花里助監督に協力してもらう。下北沢を歩いてると山戸結希が「竹内さんは"キャメラ"って言いますか?"カメラ"って言いますか?」と尋ねてきた。「えっ…普通に"カメラ"って言うと思う」と答えると、「じゃあ私これからは"カメラ"って言います!」とキラキラと目を輝かせたその5分後くらいに普通に「"キャメラ"」って言ったので思わず頬杖をついた。

11月1日(木) 「ウチワは扇げば煽るほど、涼しく」
ファーストデイにはいつも映画を観に行けない。千円はいい。一枚で済む。チケットみたいだ。それこそ乗り物に乗るかのように映画を観ていた中学時代は千円均一だった。さっき書き間違えて千円欣一って書いてしまった。値段の安さが親しみ安さ。そんな売りの芸人を間違いから作り出してしまった。
先月末に撮影した某美術作家さんの個展映像をパソコンに流し込む。静止画の世界。いつものライブが戦場に見える。それでもカメラを静止し、息を殺すように撮るほうが難しい。一寸のクシャミも許されない撮影は刺激的だった。頂いたハロウィンのお菓子も唯一のハロウィン気分を味わえた。毎日が変装みたいなものだ。僕は残念ながら服のバリエーションが少ないが、寝て覚めたら昨日の記憶が薄まっていく。絶望も感動もすべて薄まっていく。人間はよくできてる。だから変装する気分で毎日別の頭を取り替えてるみたい。アンパンマン。自己欺瞞。自己欺マンってラッキーマンのキャラクターで登場させたい。君に、あなたに、時代に鋭くメスを入れたいマン。
うみのて『もはや平和ではない EP』CMをアップロード。東京駅で撮影した。彼らを知っている人、知らない人とでは観た印象が違うのだろう。内輪なのか外輪なのか。この映像に客観性はあるのか。
10代の頃、内輪に反吐を覚えながらも内輪からそれを眺めていた。今は違いたい。バンドとは仲良くしててもどこかで境界線を敷いてしまう。打ち上げは参加しないような。打ち上げってそもそもなんだ。あれは何を打ち上げてるんだ。
付き合いが悪いように思われることもあるかも知れない。でも、僕はバンドを外から眺めていたい。バンドと恋人関係に近い映像は観たくない。カメラと被写体との適度な距離が、距離こそが、それを知らない人に伝えられる距離であるべきだ。
とにかく"キクイマホ"のキャラクターは知られるべき。うみのてのCMではそれだけを意識した。

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