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2011年11月7日月曜日

マーライオン@下北沢カラードジャム

マーライオン企画『月曜日からニヤニヤしようよ』が下北沢カラードジャムにて。文字通り、月曜日からニヤニヤしてしまうライブでした。

いつもの縞々模様のカラフルなシャツ姿でニヤニヤしながらマーライオンが登場。かわいげな登場SEが流れる中、「どうもよろしくお願いします!マーライオンでーす!名前だけでも覚えて帰ってくださーい!」と企画者なのにこの姿勢。「月曜日からニヤニヤしてますかー!ニヤニヤなんだから返事がなくたっていいんだよ!」と自分を勇気づけながら、1曲目の『岡本太郎の絵の前で』を。

YOUTUBEの自分の動画のコメント欄に「どんまい」と書かれていたことを悔しがるマーライオン。高校時代に後ろの席からテニスボールを投げられたことも悔しがる。前の席に座っていたことを「授業中はちゃんと真面目に話聞こうとするスタンスだったんで」と、こんな話のときに「スタンス」という言葉を使うところがかっこいい。「あいつらを見返す」ということで、テニスボールの苦い過去へのアンサーソングとして新曲『テニスラケットをブンブンふりまわすっ!』を披露。途中、スマッシュのような仕草を「スポーツのような感覚で!皆さん、手首を動かして!シュッ!シュッ!」と呼びかける。

通っている学校の自販機で白ぶどうを飲もうとしたら水しか出なかったことが2回あった悲しみを嘆きながら呟きつつ、新曲『なんかいいことがある気がする』へ。しかし失敗したのか、「ちょちょ!あ、ここ笑うところ!」と場を繋げ、「僕の企画にこんな人が来ることはないんだからね!もう一回やるよね!」とやり直し。
『道草』を演奏するが、途中でやめて『光合成』へ。スクールバスに乗っているため息ばかりの女の子に「二酸化炭素ばっか吐いてんじゃねえ」と勇気づける曲だ。「もし僕に光合成ができたらキミに酸素をあげるよ」という励まし方が斬新すぎて、ちょっとばかりマーライオンが光合成している姿を想像するとプッと笑ってニヤニヤしてしまう。彼らしい優しさなのだろう。「時間があるから光合成をする」と、ヒマな自分でも誰かのためにはなりたい気持ちが少しグッとくる。

「シンガポールの本家のマーライオンは水ばーっと流してるだけじゃん。僕もばーって流していきたいと思いまして、本家に対抗して作った新しい曲です。『色々水に流そうよ』って曲です」
会場を一笑させつつ、『色々水に流そうよ』へ。お風呂に入る曲だった。
「昔の曲やろうかな。1分で終わる歌やります。環境破壊についての歌なんですけど」
タイトルは『ギョーザの歌』。このように、曲紹介をした後に出ているタイトルのインパクトがいちいち凄い。物凄く生活観があり、庶民的な言葉ばかりなのだけど、彼がそれを必死な形相で、事細かな描写で歌うことに意味がある。なぜか切実で、リアリティに溢れているのだ。マーライオンの歌詞は一切ぼんやりしていないのが見事なのです。

「アンコールをね、やらせなんですけどあと2曲やったら、アンコールやってくれると嬉しいです。ツイッターとかに"やらせでアンコールやらされた"とか書いちゃだめだよ。また叩かれるんで!"マーライオン"をエゴサーチ(自分の名前を検索すること)するとだいたい本家のマーライオンが出てきて"シンガポール行きました"とか出てくるんだけど、たまに自分のが出てくるんで、でも見たら"あいつ最近調子乗ってるんで対バンしたいなー"とか出てきてこわいなーって」

ニコニコ動画の自分の動画のコメント欄に、何者かに自分の最寄駅を晒されたことを嘆くマーライオン。こないだの共演者に「マーライオンさんってあそこらへん住んでるんですか?昔好きな人が住んでました」とか言われたり、とにかくネットの脅威を感じているようだ。
「全然関係ない曲やります。『ニヤニヤevery day』やろうと思います!皆さん、心の中でも頭の中でも歌ってくれるとありがたいです!」
客席からも「ニヤニヤeveryday」と若干慎ましげなコーラスが聴こえる。本編最後は『流行歌大賞』。出演者の名前を呼び、拍手に包まれながら終了。

やらせ通り、アンコールを呼ぶ拍手が。照れ笑いしながら「ありがとうございます!ありがとうございます!」とマーライオンが嬉しそうだ。「僕はキングオブ前座っていうのをやってるんでトリがほんと慣れてなくて。アンコールの拍手っていうのがどうも照れくさくて…」と言いながらチューニングを始める。

昔を思い出し、中学3年生の頃に作ったという『ちくしょー』へ。「いっせいのーせっ!」という掛け声から、バレンタインデーにフラれた女の子と同じクラスになったことを物語調に歌う。あの子の自分への悪口を恐ろしげなギターの音色に合わせ、「ちくしょー!」と感情が爆発するクライマックスが楽しい。消しゴムのカスを投げられていじめられていたことを笑いに消化し、「見返す見返す見返す!よかったら呟いてくれたら!見返す見返す見返す!たりねーよ!月曜だろ!」と。月曜日関係ねーよ!
歌詞の中にはマーライオンのYOUTUBEの動画を見て毛嫌いされ、それをミクシィに書かれたと叫ぶ箇所も。いちいち出来事の詳細がもったいぶらずに描かれている。
「あと1曲!」とテンパリ気味のテンションで叫びながら、最後のMCへ。

「先日、といっても1年くらい前なんだけど夢の中にジョン・レノンが出てきまして!"マーライオンくん、ギターソロはどういう意味があるか知ってる?"って!ジョンが言うにはギターのトゥルルーっいうのはまな板の上で包丁でみじん切りする音なんだって!納得できるようなできないような!さすがビートルズ!イギリスですね!いやー!まあそういうことで!僕もせっかくジョンが夢に出てきたから"ようジョン!一緒に新曲作ろうぜ!"って言ってまあ一緒に作ったんですよ!ジョン・レノンの新曲だよいわゆる!ジョン・レノンの新曲が見れるのは貴重だと思うよ!ナタリーとかいないけどさ!ニュースで『ジョン・レノン新曲!』とか出したいよねー!夢だわ!誰かナタリーの社長呼んできてよ!オノ・ヨーコとも著作権とか問題ならないように色々話して!『キャベツの千切り』って曲なんですけど!」

マーライオンは突然ダイソーのビニール袋から「買ってきました!」と言いながら、まな板シートを出す。 「ちゃんとみじん切りをしようと思ってんだよ!」と宣言し、『キャベツの千切り』を。
「あなたの悲しみコトトト!」と包丁でみじん切りしていく感じをギターと叫びで表現。そしてまな板シートを取り出し、「これ目盛りもあるんだよ!」と不必要な情報を叫びながら、まな板が大して効果をもたらすことなく、「では一本締めで終わろうと思います!よーっ、トン!」で終わる。

すると予期せぬダブルアンコールが。今度はやらせではない。「あーちょーも、それだけで感無量ですわ!やれる曲ないわ!」とテンパリ気味に興奮して喋り、「僕ね、受験終わって改めて自分のアルバム聴いたら全部弾けなくなってるんすよ!だから今耳コピ頑張ってるんです!」と。
あまりにもテンパリすぎたのか、「電車に気をつけて帰ってください!」と言い間違えて爆笑の渦に。最後は「えーとえーと」と思い出しながら『転校』 を。大して仲良くもない同級生が大阪に転校する歌。「また明日会える友達にバイバイって言えるのは素敵だね」とは、なんてピュアな。学生時代の思い出を蘇らせる終わり方で、きれいに終了。

無駄とか無駄じゃないとか考えるヒマなく、すべて言葉にして歌うようなマーライオンの曲はいつも忘れかけていた何かをニヤニヤしながら思い出させてくれる。純粋に突っ走り、何度も噛みながら必死に喋る姿に何度も笑いをこみ上げさせるのが最大の持ち味だと思う。見事、月曜日からニヤニヤさせられました。

マーライオン【テニスラケットをブンブンふりまわすっ!】2011/11/7 下北沢カラードジャム

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