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2011年10月12日水曜日

うみのて@新宿Motion

うみのて、新宿Motionにてライブ。

『星のカービィ』の音楽を登場SEにメンバーがステージに登場。一人遅れて笹口がなぜか『ドラえもん』のテーマソングをBGMに入場してくる。「あ、消してください」とあまり楽しくない様子でPAにお願いする笹口。ちょうど着ているものが、笹口お馴染みのFadeTシャツの青。ドラえもんカラーだ。最近物販で様々な種類の色を販売し始めたのか、毎回Fadeしている。そしてこの日、他のメンバーもみんなFadeTでキメているが、ギターの高野だけが着ていなくてささやかな反抗を。
「着なきゃダメですか?」
「着なさい」
笹口に命令され、渋々と長袖シャツの上からFadeTを着る高野。

「あこんばんわー!うみのてってバンドでーす」
笹口の挨拶で始まり、一曲目は『FUNADE』。前回Motionでライブしたときは最後の曲だった。途中、ギターの弦が切れたらしく、『RAINBOW TOKYO』のドラムが鳴る中、「ゲスマスター貸してもらえます?」と高野のもう一本のギターを拝借する。ゲスマスターという名のギターらしい。対バン相手がギターをステージまで持ってきてくれて、「トリプルファイヤーってバンドやってる、今日はLUCKY SOUND担当の山本くんです」と紹介。ステッカーが何も貼られていない赤いボディのギターで演奏する笹口は新鮮。

『RAINBOW TOKYO』は後半の盛り上がりが美しい。東京が爆心地であると歌っており、何もかもが無くなった後に現れる虹の描写がある。「グラウンド・ゼロはトーキョー 地獄絵図 地獄絵図」とまるで地球規模の大災害を歌っているようで、「いつまでも不安定 アンテーなどいらんねん」と心の中の小さな災害をも歌っている。いつだって小さな爆撃は起きており、それが日常の中でチクチク心を痛めているのだ。
「YOYOようこそ!ここは東京駅!俺の家は東京駅!」
間髪入れず『東京駅』が始まる。ギターを置いた笹口がマイクに専念し、叫ぶ。笹口のボーカルと高野のギターが暴れる中、早瀬のベースとマナの鉄琴が一定のペースで黙々と音を鳴らしている。そのコントラストがいつも見事だ。「お前らなんか不自由だ」と高野が低い声でコーラスをしていた気がするが、気のせいだろうか。

ブレイクするところで笹口が「高野くん、最近どうですか?」と世間話。

「モテたいですね。初恋の人がライブに来てくれるくらいモテたいです」
「え何だって?」
「初恋の人がライブに来てくれるくらいモテたいです」
「あそう。初恋の人かわいいの?」
「今ライブハウスに来ている人のほうがかわいいです」
「……」
「ネタないんじゃないですか?」
「え?」
「ネタないんじゃないですか?」
「え?」
「ネタがないんじゃないですか?」
「ええ?」

何喋るか恐らく本当に考えていなかった笹口は頭の中が「……」の様子。その目も、点になっているようで、さっきまで叫んでいた人が機能停止になっていた様子がおかしい。
笹口が「高野くーん!」と逃げるように声をかけて高野のギターを掻きむしる音から演奏は再開し、そこからキクイのドラムソロに発展する流れがかっこよすぎる。「キクイさんはこの後渋谷でライブでーす。ライブできなくなるくらい頑張ってください!」と、この後HOMMヨのドラムとしてダブルブッキングのキクイに対し、笹口による紹介とムチャな煽り。最後は笹口が両手を広げ、赤ちゃんのように手を小刻みに揺らしている動作をし、それをキクイが笑顔で見つめながら終了。

「僕このライブ終わったら大阪行かなきゃいけなくて。だからこのTシャツ(FadeT)、よかったら買っていってください。大阪への荷物が減るんで…」
笹口の個人的な要求の後、「次は高野くんへの想いを綴った曲です」と紹介して、新曲『タカノのように』を披露。なんともふざけたタイトルであるにも関わらず、高野という人が誰かなのか分からない人にもなんとなーく通用する楽曲だった。「タカノのように!」と何度も絶叫するが、一体何をすることが高野のようになるのかが分からない。

「今日はギターの弦が一曲目から切れて、調子悪いっす!言い訳なう!」
笹口が威勢よくこの日のライブを振り返ると、高野が「お前…アマチュアでも何千円か貰ってるのに、言い訳かお前は」と注意。弁解するように「いつもは一万円以上のライブやってるんですけど、いつもは二千円くらいで超お得なライブやってるんです」と答えると、客席から「今日も得したいぞー」と声が。
「今からさせてやるよばかやろー!あ、ばかって言っちゃった。得させてやるよおらー!」
そんなこんなで告知もしつつ、「あ、なんか失言しちゃったなあ…ごめん」と素に戻った笹口。特に失言しているような気はしないけど、後悔していた。なぜか「かわいいー」という声が客席から聞こえたが、気のせいだろうか。「あとで謝ればいいじゃん」と軽く慰める高野。

『スーサイダルシーサイド』。幽霊が出てくるような、夜の闇に人の形が吸い込まれていきそうな音が高野のギターから鳴る。海で心中する男女の姿を美しく言葉で紡ぎ出していく。青の照明がとても似合う。

最後は『正常異常』。笹口がギターを振り落とし、早瀬がそのままベースを始めるいつもの感じ。演奏はスタートするが、やり直し。「もう一回やるか」と高野が言い、2度目は成功。笹口のギターのストラップが途中外れるが、直しながら歌い、ギターを弾き始めるところでは直っていたのが良いタイミング。激しい演奏の中、鉄琴だけが薄っすらとかわいく鳴っているのがおもしろい。
笹口騒音ハーモニカのソロの音源からここまで大迫力なアレンジになるとは、と毎回感動する。 ギターをショットガンのように構え、ラストをキメる笹口。ギターの弦が切れたり、自身では失言したと言っていたけど、それほど悪いライブではないように思えた。

ライブ後、「今日はやっちゃったなー」と笹口氏。これからそのまま大阪まで太平洋不知火楽団と笹口騒音ハーモニカとして向かう。3つの舞台でそれぞれ違う音楽を鳴らしていても、本体は笹口一つ。
高野君のギターの高音は、このバンドの大きな個性だと思う。そんなうみのてはもっと注目されるべき。そしていつの間にかFadeTをライブ中に脱いでいた高野君でした。

モロオカくんが撮った写真がすごくいい。全員FadeT+一人。


うみのて【RAINBOW TOKYO】2011/10/12 新宿Motion

【タカノのように】

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