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2011年10月18日火曜日

うみのて@高円寺無力無善寺

高円寺で毎年行なわれているイベント『日本ロックフェスティバル』の3日目。
うみのては少し早い時間での出演となりました。

こんなにうみのての撮影に行くのは、間違いなくヤバイと思っているからです。日本ロックフェスティバルはその大規模な名前とは裏腹に、野外ロックフェスでもなく、何千人、何万人と入るイベントではない。無力無善寺がそれほど入るライブハウスならそうかも知れないけど、20人入っても十分ぎゅうぎゅうになるほどのスペース。
だけどそこで鳴る音楽は特別なもの。音楽を肌で感じれるとはまさにこのことかも知れない。

「はいどーもー!うみのてってバンドでーす。日本、ロック、フェスティバーール!」
笹口が盛り上げるために叫ぶ。「高野くんも、みんなで『日本ロックフェスティバル』って言おうよ」とギター高野に促すが、「やだ」と即答で返される。それでも「日本、ロック、フェスティバーール!!」と二人で叫ぶ。そんな脱力感丸出しの調子でライブはスタート。
「最初はこの人の、高野君の曲でーす」と言い、1曲目は『タカノのように』。高野のギターの近くでピカピカと光るフラッシュウニ(動きが激しくなるにつれて発光するおもちゃ)が落下し、薄暗い無善寺の床を照らしていた。終盤の笹口のギターが泣きじゃくるような音をしていた。

笹口がギターを降ろし、キクイのドラムが鳴ると『東京駅』がスタート。
やっぱり何度聴いても飽きることはない、お約束の興奮を提供してくれる。こういう曲に巡りあうことはめったにない。だからこそ、大事に思いたい。社会派、と言ってしまえばなんだか湿っぽくなってしまうけど、『東京駅』で描かれているのは間違いなく現代であり、闇そのものだ。
それでも曲が一旦ブレイクするところでは、笹口が遊ぶ。今回は高野が「高野P介」としてソロで演奏している曲の一節を披露。
「高円寺に住む女の子は昔いじめられていたから僕にも優しい 高円寺に住む女の子は昔モテなかったから僕にも優しい」
突然のカバーに、知ってる人は笑い、知らない人は笹口がアドリブで歌を作ったのかと考えてしまいそう。 高野が歌声をかき消すように乾いたギターの音をジャカジャカ鳴らし、フラッシュウニは光りまくっている。そしてキクイのドラムソロ。笹口がドラムスティックを手に持ってシンバルを叩き、応援する。そして『東京駅』に戻る展開。これはヤバイ。曲自体が元々かっこいい上に、見せ場が盛りだくさんなのです。

そのままドラムが続き、鍵盤ハーモニカが切ないメロディを奏でる中、『RAINBOW TOKYO』へ。無善寺は照明の演出がないけど、視覚の変化が少ないぶん、聴覚に集中できるのかも知れない。曲の世界に入りこみ、照明の効果はなくても歌詞の通りに「青から赤え」と移り変わる色は見えた気がする。

「日本ロックフェス、盛り上がってますか?イェーー!盛り上がってない!」
その後、ずっとキィーンとハウリング。「無善寺の亡霊がハウってるんだよね。無善寺の亡霊がハウってんだよね」と低いトーンで語り出す笹口。『東京駅』の途中の語りのようなトーンであるからして、高野がそれに合わせてギターを不気味な音で鳴らす。「もうやっていいかな?」と高野がつっこみ、『ぐるぐる回る』へ。
ちょうど笹口近くの壁に仏のイラストや「即身仏」と書かれた無善寺独特の物が貼られており、輪廻転生と森羅万象を歌い、ちょっぴり仏教をも感じさせる歌詞にピッタリ合っていた。季節、人生、頭の中。ぐるぐる回るものを流れるように歌っていく中、結局はここに行き着く。
「地獄は色々たくさんあるけど天国はひとつ あなたの腕の中だけ」
実際のところはラブソングなのね。と、思わず納得してしまう最後の一節が見事なのです。

「僕は一昨日も出て、高野くんも出たんですけど。日本ロックフェスは出たかったんで、出れて嬉しいです。日本ロックフェーース!!いぇーー!!」
ほどほどの「いぇー」という反応で、最後は2曲連続披露。「うみのてで最初に作った曲と、2番目に作った曲をします」と言い、『ダイイングメッセージ』『正常異常』へ。笹口の歪んだギターの音が印象深い『ダイイングメッセージ』は、轟音の中でも鉄琴の音がかわいく鳴っていくのがいい。早瀬のベースから始まる『正常異常』。ベースがずっと安定しているからこそ、笹口と高野のギターが暴れることができる。終盤は息つぎをするヒマもないほどの迫力で、二人のギターの音色が混じり合って狂気さえ感じさせる音が迫ってくる。そうなると正常よりも異常が勝るのだ。
最後は高野がフラッシュウニをかわいい飛距離でさりげなく投げ、終了。
短い時間ながらも、攻め攻めのライブでした。

最近、ライブハウスは撮影以外は極力離れたいという消極的な気持ちになっていたけど、日本ロックフェスのイベントを運営している内田るんさんと門田くんに薦められ、川染喜弘のライブを観た。音を再生して、あとは勢いに任せて思いついた言葉を叫ぶというものだった。若干言葉に困っている様子が可笑しく、多分そういうときは「うぉおおー!」と身体の仰け反って叫んでなんとか間を埋めているのが、いちいちツボだった。無善寺は笑いに包まれていた。

外で、翌日このイベントに出演するDJビル風さんにお会いした。 神聖かまってちゃんの配信に偶然出くわし、登場した方。の子さんとのフリーラップ対決もゆるゆると面白かったし、配信と自身のブログからその人柄が伝わり、気になっていた。お会いできてよかったです。


うみのて【ぐるぐる回る】2011/10/18 高円寺無力無善寺

【ダイイングメッセージ】【正常異常】

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