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2007年3月6日火曜日

チッツ@心斎橋PIPE69

チッツ、もう何度目かのPIPE69でのライブ。

たけうちんぐにとって、関西で撮るチッツの最後の姿となる。だからといって特別なアレはなく、アレといったらベース・河ちゃんの股間からぶら下がっているものだけ。登場からいきなりぶら下がっているだけあって、客席からは乾いた笑い声がこだまする。といってもガラガラのライブハウス、むしろ客席にいるのは自分だけじゃないかと疑うくらい。

1曲目から『僕』。登場していきなり「死にたいな 消えたいな」と繰り返すものだから、といってもこれがチッツのセンスだ。一人全裸だというのに。向きよしは座ってギターを鳴らし、身体を左右に振ってリズムをとる野原で演奏しているような清々しさもある。ボーカル・ひっしーも左右に揺らしながら歌っているが、ズボンの前ポケットに携帯を入れているのか、やたら大きくもっこりしているのが気になる。
そのまま『地獄』へ。森口のドラムが冴え渡っている。向、河ちゃんともステージから降りて客席前方で演奏をし、客席も次第にどこからともなく人がやってきて、何人かが踊り始める。
「こんばんわチッツでーす。次は『魔法をかけて』って曲やりまーす」
ひっしーがなぜかかわいげのある声で言うが、乱れたステージをスタッフがセッティング中。その間、ひっしーがいきなり「みぃいいうぅぅぅう~」となぜかホーミーらしきものを始めるが、向が耳打ちして「あっ、メンバー紹介を」と目を覚ます。
「ベース、ゲロ。ドラム、うんこ。ギター、おしっこ。ボーカル、か○わ」
とんでもないメンバーであることが伺える紹介だが、特に反応はない。その後は『魔法をかけて』。ゲロが楽しそうな身体を揺らしながら股間もぶらぶらと揺れ、曲がブレイクするところではおしっこが物販コーナーまで行き、その机の上に立ってギターを弾いていた。
演奏が終わると森口がドラムセットから立ち、河ちゃんのマイクを借りてPAにドラムのキックの音をもらうようにお願いする。その間、ひっしーは「うわっ、くえっ、うわっ」と謎の奇声を発していた。
「ベース、ちん毛。ドラム、わき毛。ギター、胸毛。ボーカル、えっと…あ、ごめん。ま○毛」
またもやひっしーによるメンバー紹介が始まるが、客席はまったく無反応。「分かってもらうまでやれ」と河ちゃんに指示され、再度紹介へ。
「ベース、ちん毛。ドラム、わき毛。ギター、胸毛。ボーカル、耳毛。ベース、ちん毛。ドラム、胸毛…胸毛ちゃうわ。わき毛か。ギター、胸毛か。ボーカル、耳毛。えーっ、えーっと…忘れた。もうええわもう」
またもや反応のない客席。河ちゃんがお客さんに向かって「今日は寒い中訪れてくれてありがとうございます」という最も肌寒い格好なのに紳士的な美声で挨拶する。

「いける?ほないきますー。ごめんなさいこんなグダグダで」
その次は『ドリフのお化けコントみたいに棺桶から出てきてやりたかった』。両サイドのちん毛と胸毛が「うおおおーーー!!」と雄たけびを響かせ、棺桶から出てきたようなテンション(そんなの見たことないけど)で挑む。終盤の合唱はいつ聴いてもポップ。気持ち悪くて不気味なはずなのに、キャッチーなメロディがチッツの魅力のひとつだ。
そのまま悲しげなベースが始まり、「聖なる夜に二人は結ばれ」とひっしーが歌い始める。照明も手伝ってかライブハウスは怪しい雰囲気となるが、曲自体は切ないとか悲しいとか説明しづらい、生命の誕生を歌っている。『こんばんわ赤ちゃん』という曲だ。ひっしーが赤ちゃんのような鳴き声を披露する箇所もある。人によっては涙してしまうほどの名曲だと思う。
「精子と卵子が宇宙を超えて 世界に愛が生まれたよ」
向のギターがチューニングがおかしいのか、変な音しか出ていない気もしたが、逆にその音色が強烈に不気味な余韻を残していた。

ひっしーのボイスパーカッションに森口がドラムで合わし始め、そこに河ちゃんがベースで乗っかってくるというセッションが始まる。そのまま即興のラップを披露するひっしーだが、日本語が一切ない。だからといって外国語でもない。意味不明な言語を聞かせてくれる。突然やめて「いける?」と向に尋ね、『ピンクの電話』の演奏へ。ずっと驚いたような形相で歌っているひっしー。
そしてメンバーが暗闇の中でお互いを見つめながら音を合わし、『火をつけろ』。弦の切れた向のギターが物足りない音をするが、それも勢いでごまかしていくラストスパート。ステージから降りて客席で叫ぶひっしー。後半の祭囃子のようなメロディに楽しげにノっている河ちゃん、かわいいけどやっぱり恐い。
最後は『アニメイトハードコア』。狂気の塊のような鬼の形相で叫ぶひっしー。「アニメのキャラと結婚したいよー」という歌詞であるが、勢いがハンパない。向はステージからジャンプして客席に飛び込み、もうメロディ皆無のフレーズを奏でている。大迫力のハードコア。
演奏が終わると、森口はスティックなど荷物を持ちながらすぐさまライブハウスの出口へダッシュ。どうやらこの後深夜バイトがあるそうで、だから『アニメイトハードコア』のリズムが今まで聴いたことがないくらい速かったのかと納得。

ライブDVD『レディオヘッド死ね!』『レデイオヘッドはよ死ね!』を作るためだったり、YOUTUBEにアップするためだったりで撮影を続けてきたチッツの関西での撮影もこれで最後。
そんな感慨は一切ないようなライブだったけど、いつものように向がステージ・客席関係なく暴れ、ひっしーが赤子のようで鬼のような顔で歌い、森口が淡々と激しいドラムを叩き、河ちゃんがぶらぶらさせている姿が撮影できてよかった。

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