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2007年2月24日土曜日

ミドリ@難波ベアーズ

意外にもベアーズでミドリのライブを観たことがなかった。
関西アングラの聖地とよく言われているけど、入ってみればなんてことはないライブハウス。だけど、ムードが違う。ここで脱糞したり放尿したり破壊したり放火したり、という歴史はなんとなく伝わる。アンモニア臭が漂うというわけではないが。トイレみたいな扱いを受けているようだが、それが伝説と呼ばれることがある。トイレと伝説は紙一重だ。

1曲目の『わっしょい。』から不穏なメロディを鳴らすミドリ。今回はサポートベースとして原田真悟が参加。アグレッシブなパフォーマンスを見せていた。ライフル銃のようにベースを構え、今にも投げそうな勢いで弦を弾いている。
遅れて後藤まりこがステージ脇から登場。隅のスピーカーの上によじ登り、スピーカー諸共落下しそうな状態に。急いでそれを支えるスタッフとお客さん。

外国人のお客さんがミドリのライブで楽しそうに踊っていた。後藤はやはりその姿が気になったのか、『あんたは誰や』のときに客席を歩き、外国人の前に立つ。確かに、誰もが『この外国人は誰や』というくらい興味の対象に思っていたはずなので、後藤がこの疑問を解消してくれるに違いないと期待に胸が膨らんだ。
その外国人には彼女らしき女性が隣にいて、一緒に踊っている。ミドリがダンスミュージックでもあるかのように、とにかく楽しそうだ。
「おう。なんやこら外人。なめとったらあかんぞ!」
後藤が威嚇するが、外国人の方は日本語を把握していない様子。
「ホーーーウッ!!」
ケンカを売れば売るほど外国人の方はますます盛り上がり、そのディスコミュニケーションに笑いが起きる。
とはいえ、後藤が更に威嚇するかのようにマイクで自分の頭を殴り、ゴンッという鈍い音が響き渡る。これにはさすがの外国人もボディランゲージと把握したのか、「オーウ…」と沈静する。
ライブハウスには緊張感が漂い、人一人殺しそうな勢いの眼光で睨む後藤の目は狂気そのもの。後藤は更に一歩外国人に歩み寄り、事件でも起きるのではないかという恐怖心さえ芽生えた。

しかし、次の瞬間。
後藤は隣の彼女らしき女性に突然ディープキスをしたのだ。

外国人「ホーーーーウッ!!!」
後藤「アイ・ラブ・ユーーーッ!!!」
女性「アイ・ラブ・ユー・トゥーーー!!イェーーー!!ミドリーーーー!!!」
外国人「ホーーーーウッ!!!」

なんだこれ。

そんなこんなで、結局楽しいことになった一幕。後藤の眼差しは「こいつは僕らをバカにしとんのか。それとも本気で楽しんでくれとるんか」と判別する目だった。白黒はっきりとつけようとしていた。結果、憎しみか愛かの判断はまさかのキスという形で判定が下った。

会話形式の歌詞の新曲は『獄衣』というタイトルらしい。相変わらず攻撃的な曲調。そして『愛のうた』と名づけられた曲では途中で後藤がステージから降りてきて、「愛についてだまされた。そうや、あいつにだまされたんや!」と叫んで床に倒れこむ。すぐ足元に頭があった。
最後は『POP』。ベアーズに置いてあったチラシに腹が立ったらしく、それを激情の渦に巻き込んでロリ声にも似た可愛らしいボーカルでラブソングを披露する。狂気からキュートまで、ふり幅がハンパない。

ライブ後、後藤と向かい合った外国人が連れの女性に「イロイロヤルヨネ」とのどかにライブの感想を述べていた。
なんとなくこの日のライブにオチがついてしまっていた。

次はミドリ、ついになんばHatchでのライブ。過去に観たあらゆるライブハウスでも、最上級に広い会場。しかも対バンはグループ魂、THE BIRTHDAY。
一体どうなるのか。ぶちかましてほしい。
チケットはソールドアウト。買った整理番号は1900番台。1900人もミドリを観ることになるとは、何かが起きる。そんな予感しかしない。

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