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2005年7月8日金曜日

宇宙人の侵略




これは昨年の夏、
両親が山梨へ旅行に行った際にお土産として
買ってきてくれた人形である。
山梨とは果てしなく関係ないことがお分かり頂けるだろうか。
それでもせっかくのお土産なので快く受け取ったし、
胴体の柔らかさと妙に遠藤憲一に似ている点に魅了されてしまった。
その柔らかさはある種の女性的魅力さえ感じさせてくれる安堵感を提供していたので、
口から「ぷにぷに」と発してとにかく揉みまくった。
やがてすぐに飽きたので机の隅っこに吊るしたまま、
長い間放置していた。

その後、ある日家に帰ると、
人形が机の上に落下していた。
拾ったときに久しぶりに「ぷにぷに」と言いながら触ってみると、
柔らかかったはずの胴体部分が、
なぜか硬直していたのだ。





ということは、
この人形は、少し前まで"生きていた"という事なのだろうか。

"死後硬直"という解釈が浮かんだ。
吊るされたまま「苦しいよー」や「寒いよー」などと、
助けを求めていたのだろうか。
生きていたのなら、言ってよ。と思う。
まさか生命が宿っているだなんて気づきもしなかったが、
とにかく死んだ事にかわりは無いので、胴体を好き放題触ってみる。
すると、なぜかねばねばしていた。
粘着力が芽生えており、
指に粘りつく感触を確認した。

これが宇宙人の死体の特徴なのだろうか。
死んだら粘着力がつく。
この事実に驚愕しながらも、
とりあえず「足はあの頃のように曲がるのだろうか」と、
以下のように曲げてみた。





「ポキ」という鈍い音が内部から聞こえた。
これはマズイと思い、急いでM字開脚からの脱却を図った。
だが、どうやらこの瞬間、
死体の足を脱臼させてしまったらしく、
手を離すとプラプラと足が揺れた。

"死後硬直"の後に発生した"死体遺棄"という
不慣れな出来事から焦燥感に襲われた。
ただでさえ不気味なのに、ますます不気味な事態に直面した。
まず事の発端は山梨と関係ない不気味さ。
やがて胴体が硬直した不気味さ。
足を脱臼させてしまった不気味さ。
不気味3点セットが僕を罪の意識で覆い尽くす。

それでも宇宙人の人形は変わらず同じ表情をしており、
こちらを見つめている。
だから僕はこうする。





平和のためのベッドイン。

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