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2004年1月29日木曜日

銀杏BOYZ@十三ファンダンゴ

十三ファンダンゴで銀杏BOYZのライブ。

つい先日、ボーカルの峯田和伸が自宅のトイレで栄養失調で倒れているところを発見され、救急車で運ばれたらしい。その翌日にこの日のライブ。大丈夫なのか。てか、なぜ栄養失調だったのか。少し落ち着いた様子でステージに現れた峯田は、顔面を絵の具のようなもので塗りたくっていた。目の周りを青く染めており、まさに病人のようなビジュアル。
そんな姿を冷静に見れる状態ではない。メンバーが登場すると、さっそく最前列は将棋倒し。自分は2・3列目にいたが、ステージに腕立て伏せする格好になる。GOING STEADY時代の『青春時代』からライブはスタート。考えてみれば、銀杏BOYZはまだ一枚もCDを出していない。それなのにこの暴動のようなライブのテンション。いかにゴイステが人気であったかが伺える迫力です。

最前列の男の子が足を痙攣のようにピクピクさせ、観客の詰め掛ける熱気を物語っていた。「お前らぁ!魚みたいな目しやがってぇ!」と峯田が観客を煽ると、『日本発狂』へ。「あなたを殺して僕も死にたい」「ワールドカップに浮かれる渋谷のバカどもに爆弾を落とすのさ」に同意するかのごとく、拳を突き上げる客席。衝動のかたまりのようなライブだ。

『もしも君が泣くならば』では大合唱。最前列の少年少女はすでに死んだかのように動かず、普通に怖い。絶対これ、楽しめてないだろう。そんな状態が続く銀杏BOYZのライブ。気が付けば携帯が無くなっていた。まともな状態で観れるわけがない。
「俺らがやっているのは、青春パンクなんですよ!!」
峯田は青春パンクの何たるかを力説していた。「ただ言いたいことを言えばいい!それだけ!」と。わきあがる歓声に「うっせーだまれ!」と返していた。
そこから『駆け抜けて性春』に向かうとき、10人以上はダイブをかましていた。スタッフも怒り気味の表情でダイバーを食い止め、峯田に「演奏止めて!」とお願いしている様子だったが、峯田は気に留めずにがむしゃらに演奏を続ける。狂気しかない空間だった。

「俺の昔付き合ってた彼女は東京での夢をあきらめて、郡山に帰っちゃった。俺の弟も東京でバンドやってたけど今はもう偉くなって、山形の実家の峯田電気の4代目として受け継いでんだ。東京の空は、みんなの、みんなの、色んな夢を吸い取ってんだ。次の曲は『東京』です」

東京での生活は想像できないけど、『東京』はさきほどまでの衝動に身をまかせた歌い方ではなく、優しかった。その優しさが峯田の東京に対する想いなのか、東京から離れていってしまった人への気持ちなのか、グッとくるものがあった。

最後は『BABY BABY』。大合唱の中、銀杏BOYZのライブは終わった。死に物狂いの最中、ずっと腕立て伏せの状態だったのでベースの安孫子真哉のTシャツの柄をずっと凝視することしかできないくらい、壮絶な客席だった。

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